そして父になる【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)

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  • 宝島社 (2013年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800215154

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そして父になる【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 子ども取り違えという、堪え難い試練と向き合う二組の家族の物語。タイトルにもなっているように、エリート志向の強い父親の心の変遷が軸になっていますが作品全体からは、妻、母、継母、そして子。みな、それぞれの心情、心の機微が手に取るようにこちらに伝わってきて色々と考えさせられました。 血か共に過ごした時間か… 何かを手に入れることは、同時に何かを失うことなのか。そんなことを想起しましたが、人の心はそんなに容易く割り切れはしない。主人公の父親が、幼少期からのわだかまりや固執していたものからようやく脱皮できたように、少しづつ少しづつ、時間を味方にして前に進めれば良い… そんな読後感でした。 対照的な父親、母親、そしてその環境で育ってきた子の描写が秀逸でグイグイ引き込まれました。絶対、映画も観てみようと思わせてくれる一冊です。(4.5)

  • 6歳まで育てた息子が、実の子ではなく…
    その時、親として迫られる選択。「血」か「時間」か。

    映画(第66回カンヌ映画祭審査員特別賞受賞)はまだ観ていませんが、ぜひ観たい!

  • ご存知!?某ガリレオさんで映画化されました。
    親子とは血の繋がりか、年月掛けて育てた情か、、
    どちらを取るか決断、そして決別が。。

  • (No.13-47) 本ではなく、映画のレビューです。 映画館で見ました。

    産院での取り違え事件。昔多発したことがありました。でもその後対策がとられたはずなので、なぜ今?と、映画を見るまではそこが疑問でした。
    そのところがちゃんと納得できるようになっていたので、映画をリアルに感じることが出来ました。

    二つの家族を両方等分ではなく、子供が一人だけの野々宮家に重点を置き、主人公は子供の父親の野々宮良多に定めているという構成も良かった。
    「そして父になる」・・・、題名どおりこれは良多の成長物語ですね。

    この映画は見る人の立場によっていろいろな見方があるでしょう。
    私の立場だと、良多の親の目線で見てしまいました。
    すでに人の親であり、一人前の社会人としてバリバリ活躍しているという自負を持っている良多ですが、彼を親目線で見ると、なんとも危なっかしくてはらはらします。
    頭は良いのですが、いわゆる頭でっかちタイプ。学生時代は多分優等生で、大手企業に務め都心の高級マンション住まいといういわゆる勝ち組。最初のうちは、全く挫折経験が無いのかとも思えました。あとから、自分の親とのあれこれが描かれ、辛いこともあったことが分かりましたが。

    演じているのが福山雅治なので、そこはかとなくガリレオの雰囲気を感じてしまったのですがかえって良い感じでした。そういうのは監督の計算に織り込み済みなのかもしれない。良多がいまいち人の感情の機微に疎いというか、会社とは無関係の対人関係が稚拙、というのが伝わってきます。
    親として子供とどう向き合えば良いのか、頭の中ではシュミレーションしても実際の場面でちゃんと出来ない。

    彼と対極的なのがもう一つの家族の、リリー・フランキー演ずる斎木雄大です。良多より年齢も上で個人商店主。人扱いがうまいし、子供と全然構えず自然体で接することが出来る人。

    血と育つ環境について、すごく細かいことが散りばめられていて考えさせられました。

    ただこの映画で取り違えられた二人の子供にとって、とても運が良かったともいえる設定。
    どちらの家庭も子供を愛し大切に育ててきて、一度は、育てた子と産んだ子の両方を引き取りたいと考えたくらいなのです。
    虐待や離婚、どちらかの親が亡くなっていたり、犯罪者になってたり、反社会的な人だったり、もしそんなことがあったらこういう展開にはならない。
    だからとても静かな物語で、親子関係に集中できました。

    きっと見た人達は皆、家族について思い出したり考えたりしたことでしょう。
    私も映画を見たおかげで、自分と夫の親や祖父母のこと、子供たちが小さかった頃のことのなどいろいろ思い出しました。

    日本映画は、なんともいえない「間」があったり、逆に説明過剰だったりすることが時々あり、私はそういうのが苦手です。
    この映画は、たくさん削ぎとってここまで絞ったんだろうなという感じを受けました。見て良かったです。

  • もし、我が家で同じようなことがあった時に自分はどの様な対応をするのだろうか?

    長年の親子関係?血の繋がり?考えさせられると同時に子供達が愛しくなりました

  • 子供と一緒に過ごすこと。
    一緒に過ごした時間が子供との関係。
    それだけじゃない、というのも本当だと思うが、それもとても大切な要素。

    自分の親に対して持つ不満。
    不満に思っているはずなのに、似たようなことを自分の子供にしている。

    血なのか、教育なのか、経験なのか。
    いいことも、わるいことも、望ましいことも、望ましくないことも、望むと望まざるとに関わらず、引き継いでいるし、引き継ぐことになるのかもしれない。

    ところで。いろいろ考えながらこうして感想を打っているが、横で娘が(僕が聞きたくもない)パヒュームの歌を歌いながら、いろいろ話しかけてくるので、集中できずうっとうしいが、多分これが幸せなんだと思う。

    まぁいいか。

  • 思いがけずよかった。映画をまだみていなかったというのもありますが、キャストを思い浮かべながらノベライズ本としてではなく小説として楽しむことができました。
    ラストはもやもやとした中に一筋の希望の光が見えたかのようでした。タイトルの意味、家族のあり方を改めて考えました。ぜひ映画も観てみたい。
    リリーさん素敵な味わいを出してるんだろうな~

  • 映画を見る予定でいたのですが、先に本を見つけてしまい読んでしまいました。おもしろい本はケータイいじるのも忘れて読みふけってしまいますね。
    最後は、涙、涙でこんなに泣いた本は久しぶりです。

    いま同じ年頃の息子がいるけど、この本を独身の頃に読んでいてもないたかな。

  • 【図書館】映画未視聴。親子とは、「血」なのか「共に過ごした時間」なのか? 病院での取り違えが発覚しなければ、野々宮家はこのまま二等辺三角形な姿を取り続けていたんだろうか。男女問わず、嫉妬というものは恐ろしい。この2組の家族がどうなっていくのか、明確には示されていないけど、みんなで何かをしようなんて当初思わなかっただろう発想に良多の父としての成長を感じた。

  • 何が正解なのか、最後まで読んでもその答えは提示されていない。
    もともと正解なんてあるはずもない問題で、無理にそこに答えを見出そうとすれば間違った方向へといってしまうからだと思う。

    良多の生き方を見ていると、結局育てられてきた環境がその後の人格形成に大きな影響があるように思えてくる。
    ならば私も母親のように、ときに激しくぶつかりときに笑いあいながら、心地いい距離感のある親子関係を築いていくのだろうか?
    親が親であること。それは当たり前のことで疑ったことすらない。
    幼い二人の少年にとって親以上にショックな出来事だったはずだ。
    きちんとした理由もわからずに両親と引き離され、これまで見たこともなかった人間を父と呼べと言われても出来るわけがない。
    何故こんなことになってしまったのか。
    その原因を思うとき、言葉にならない憤りを感じる。
    思うようにならない人生。
    こんなはずじゃなかったのに!!と苛立つ毎日。
    辛い気持ちはわかる。
    でも、まったく関係のない人の人生を、まるで何かに復讐するようにめちゃくちゃにしていいはずがない。
    物心がつく前に、親子の歴史が刻まれる前に、もっと早く何とかすることが出来ただろうに。
    自分は義理の息子と良好な関係を築き、平和で幸せな日常を送っている。
    検査で発覚しなければ、ずっとそのまま知らん顔をして過ごしていただろうと思うと、故意に乳児の入れ替えをした看護師に対して言いようもない嫌悪感がわく。
    謝罪の言葉など何の意味もない。
    たった5万円でどれほど反省しているというのだろう。
    金額の問題ではないのだ。
    きちんと詫びるべきところは詫び、ひたすら誠意を見せる以外に許される道はないと思うのだけれど。
    自分のした行為がどんなに重大な結果をもたらしたか。
    幼い子どもたちにどんな傷を残すことになるのか。
    現実をしっかりと受け止めて、たとえ時効になってはいても取り返しのつかないことをしたと自覚してほしかった。
    少しずつ父親になっていく良多。
    裏切られ、自分が被害者の立場になって初めて向き合う家族というもの。
    いつのまにか深く傷つけていた子どもの心。痛み。哀しみ。
    やり直すのに遅すぎることはない、と信じたい。
    ふたつの家族の未来がどうか幸せなものになるように。
    いろいろと考えさせられる物語だった。

  • 映画もよかったが、これもさらによかった。新生児の取り違え事件で深く考えさせられるのだが、この本ではそれ以上に、良多がほんとうの意味で”父”になる成長物語だと思った。

    仕事ばかりで家族と過ごす時間をほとんど取らず、自分に厳しいのと同様、息子(だと信じて6歳まで育てた)慶多にも厳しかった良多。この事件を通して、いろいろな出会いがあり、夫婦の危機もあり、職場の状況も変わり、自分の親との関係を見つめなおしていく。最後の場面では涙が溢れた。

  • 原作は映画。

    本のほうが詳しく書いてあるかなと思ったけど、そうでもなかった。・・・って、映画見てないけどね(笑)


    『あれはゆかりと二人で河原で遊ぶ子供たちを見ていた時だった。最後の家族でのレジャー。あの時、慶多と琉晴は指切りをしていた。一体、何を約束していたのだろう、とずっと気になっていた。もしかすると・・・。』p281より引用

    結局、何を約束していたのか、はっきりとしなかった。


    やっぱり福山雅治はかっこいい。
    こんなに仕事バリバリしてて、家庭を顧みないお父さんは、嫌かもしれないけどね。

    私は『ゆかり』みたいなお母さんになりたい。

  • 映画が気になっていたので読んでみた作品

    映画を見ている様に情景が浮かび読みやすかった
    血の繋がりなのか、一緒に過ごした時間なのか
    読み終わってみると答えありきで作られてる構成な気もするけど
    最後はウルッときたし良かったと思う
    ただ、何であんなにあっさり交換しましょうって流れになったかだけが疑問

    自分だったらどうするのかな?と考えてしまう

  • 親はどのようにして親になるのか、時間か血か、答えを問われる二つの家族の話。

  • 珍しく映画本など読んでしまったのは、
    テーマが興味深かったから。

    タイトルとテーマの関係も知りたかったし。

    私はありがたいことに実の両親と結婚まで共に暮らし、
    「血の繋がり」がそのまま「家族の繋がり」だった。

    そして子どもを持たない私なので
    リアルに想像できてないとは思う。

    一番の被害者は、取り違えられた子どもだよね。
    多感な時期、まだ幼いけれど十分に「なにか」を
    感覚的に察知できる年齢で、その後の人生に十分影響を与える年齢。

    「そして、父になる」というタイトルが最後にはよくわかった。
    親になるということは、事実としてただ「親」になることではない。

    なぜ取り違えが起こったのか、その理由に愕然とし絶望したわ。

  • 最初は重いテーマなのに軽すぎる感じがしたけど、だんだんと父の思い、祖父との確執、看護師の子供との関係性からの学びなど、意味がつながってきた。

  • 映画は見ていないけど読んでみました。
    胸が苦しくなって泣いてしまいました。
    なにが幸せか、血のつながりがなにかを考えさせられた話。

  • 映画が面白そうだったので手にとってみました。

    映画の印象が強く物語でもそれぞれ俳優さんの顔が浮かんできましたが、印象的にはなかなか合っているように思いました。(みどりさんはちょっと違うかな?)

    子供を取り違えられた二組の親子が交流をしながらそれぞれ(特に福山家?)が家族とは何かを考えていくといった感じ。

    話としても読みやすくてよかったんですが最後が少しぼやかされているのがちょっと気になるところ。結局モトサヤのような感じはするけどね。

    ちょいと厳し目の★3つで

  • 映画を先に観賞。この本を読んであーここはこういう意味が隠されてたんだ、とか、福山演じる良多がほんと嫌味な性格で、会社の後輩とみどりと二股かけていたこととか、国村隼の上司が、嫉妬で左遷したとかは、読むまでわからなかったな。
    一読の価値あり。

  • ネットや週刊誌などで何やら問題が起きているようですがそれはともかく、映画を観てから、映画を見てから…と思いながら映画を見てから買って読む。映画ではいまいち分からなかったシーンでの人物の心情などが割と細かく描かれていて、こういう事だったのか…と。会社の人間関係や斎木家夫婦の成り立ちもわかって面白かった。

  • 育てた6年か、血か・・・ もしも自分の子だったらと思うと辛いですね。仕事ひとすじで家庭を顧みない父親には、母親が子を思う気持ち、子が親を慕う気持ちが理解できず、理想ばかり追う。実の子であっても6年も他の家庭で育ったのなら他人と同じなのではないか、一方、その他人の子は自分の幼い頃にそっくりで性格も似ているとなれば血筋も捨てられず・・・
    作中の親の気持ちと同調し、涙しました。

  •  読んでいる最中からいろいろ考えさせられた。

     そして出した結果。

     私は血より、育ちを選ぶ。みどりが息子と別れるシーンはもう胸が痛くて読めなかった…。

  • 映画を見に行ったら入れず次回まで3時間待つのもどうかなと思って本を購入。「血」か、「共に過ごした時間」か。
    6年間育てた息子は病院で取り違えられた他人の子供だったことが判明。2つの家族に突きつけられる究極の選択。となっているが、選択にかなりの違和感が。「時間」に決まっている。取り換えられる訳がない。映画を見たかみさんとも100%一致。

  • 「そして父になる」 本当の親とは・・・ 仕事と家庭どちらをとるか・・・ 
    考えさせられます 

    詳しいレビューはこちら(^_^)
    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-11633110800.html

  • 良多の成長物語だった。
    まさに、そして父になる、だね。

    いろいろとあり得なさそうな設定があったりするけれど、
    結構生々しい人間関係が描かれていて、一喜一憂してしまった。
    映画も見たくなった。

    日本人の繊細な心の動きを、どうアメリカが描くのかな。

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そして父になる【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)の作品紹介

学歴、仕事、家庭。すべてを手に入れ、自分は人生の勝ち組だと信じて疑わない良多。ある日、病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院で取り違えられた他人の子供だったことが判明する。血か、共に過ごした時間か。2つの家族に突きつけられる究極の選択。そして、妻との出会い、両親との確執、上司の嘘、かつての恋、子供との時間-。映画の余白を埋めていく、文字で紡がれる、家族それぞれの物語。

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