灰と話す男 消防女子!! 高柳蘭の奮闘

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800216168

作品紹介・あらすじ

横浜市消防局湊消防署に勤める任官二年目の女性消防士、高柳蘭。中区内では、二ヶ月間で四十二件もの火災が発生していた。そのうちの十六件は半径一・五キロ圏内に集中し、火災原因も明らかになっていないことから、警察は事件性を疑う。火災原因調査員の木場は、根拠の薄いことから「事件」との見方に慎重になるが、ある人物の存在に気づき…。一方、民家の消火に当たった浜方隊は、殉職者を出してしまう。それを機に蘭に異変が起こって…。『このミス』大賞シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 前作より面白いですね。
    消防の大変さが伝わります。
    海猿の女性版かな。
    続きが読みたいですね。

  • 横浜消防局湊消防署勤務、女性消防士・高柳蘭
    入局してからもうすぐ丸二年になろうとしている。
    港区内では二か月で42件もの火災が発生していた。
    しかも、そのうち16件は、本牧地域を中心とした
    半径1.5キロ圏内に集中し、出火原因すら明らかになっていない。
    本署予防課・火災原因調査チーム木場陽一郎
    「灰と会話する男」の異名をとる敏腕の火災原因調査員。
    警察も消防士達も放火を疑う…。


    消防女子の第二弾
    今回は、蘭の入局から2年が経っています。
    管内で原因不明の火災が立て続けに起こり、
    蘭達は消火活動に追われている。
    火災原因調査チームや現場で消火活動を行う消防士達と
    放火の捜査を行う刑事・松永達と軋轢が…。

    消防女子!でも蘭の心の支えだった荒川
    とても優しくて正義感が強くいつも仲間に心を配っていた
    そんな彼が殉職してしまう。
    仲間を失っても仕事は待ってはくれず、乗り越えなくてはいけない…。
    大切な仲間の殉職の原因を作っていた憎き犯人。
    だが、その犯人を大規模災害現場から
    命懸けで救助しなくてはいけない…。
    犯人は憎い、厳しい罰を与えられればいい。
    だが、だからといって傷病者を見捨てる事は出来ない。
    目の前に救いを必要とする人間がいれば救おうとせずにいられない。
    要救助者の善か悪かではない
    救いが必要かそうでないか。
    凄いです、消防魂!

    また、木場や野口達…消防士のPTSD心が痛みました。
    蘭が本当に大きく成長していた。
    そして、隆太の挑戦状…良かった (*´ー`*)

  • シリーズ第2弾。
    前作から、登場人物もほぼ変わらず、横浜市内で連続する不審火の出動に追われる浜方消防署のメンバー。そんな中、火災現場を調査する「火災調査官」である木場に焦点を当てて、今作は描かれる。…はずなんだけど、何となく木場の描き方が中途半端な感じ。
    仲間の殉職、横浜地下街の火災など内容がてんこ盛り過ぎて、全体的に雑な感じが否めない。ドラマや映画なら、このスケールでもいいのかもしれないけれど、小説でここまで描いてしまうと、感情移入する場面もスルーしてしまう。それが何だか勿体ない…

  • 2016.02.23
    消防女子を続けて読んだ。マックスは殉職した荒川の息子が「僕ぜったい!お父さんみたいな消防士になるからっ」面白い!
    出張の往復の新幹線の中で読んだ。

  • 正直あんまり読後感は良くない。仲間を殉職に追い込んだ放火犯を命懸けで救出しなきゃならないなんて。

  • 図書館で借りた本。

  • 父に続き同じ浜方隊の仲間が殉職してしまう。火災によって二度も大事な人を失ってしまった蘭。
    私も前巻から親しみを持っていた登場人物がいなくなって結構ショックです。消防士の過酷さをまざまざと見せつけられました。鵜久森の「火事場での借りは火事場でしか返せない」という言葉、消防士じゃないけどそうなんだろうなと腑に落ちました。

  • テレビドラマになってるのかな?
    小説というより脚本に近いかな。

  • sg

  • 前作を読んで面白いわーとおもい、今作一気に読みました。ググッと引き込まれる。私の想像力が追いつかず、相変わらず火災に関連するところは読み流してしまいます、もうしわけない。
    でもそれでも面白い!蘭と仲間のつながりが自然な感じで温かい。電車で読んでて目頭熱くなったり、あぶないあぶない。
    もともとはテレビの楯岡さんシリーズで興味を持った作家さんやけど、いい出会いしたなぁ。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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