二重螺旋の誘拐 (『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
2.94
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本棚登録 : 216
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800217455

作品紹介・あらすじ

大学に助手として勤務する香坂啓介は、先輩・佐倉雅幸の一人娘・五歳の真奈佳に亡くなった妹の面影を重ねて可愛がっていた。ある日、真奈佳は一人でプールに出かけ、そのまま行方不明になる。真奈佳の行方を必死に探す雅幸と妻・貴子。そこへ誘拐を知らせる電話が…。啓介の物語と雅幸の物語は、螺旋のように絡み合いながら、誘拐事件を軸にやがて一つに収束していく-。

感想・レビュー・書評

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  • 化学系の話で「二重螺旋」というから、勝手にDNAのことかと思っていたのですが…どこが「DNA」???

    違う意味だったようです。
    最後に、してやられた感じです。
    時系列かと思っていたのですが、ピッタリ日付と曜日が同じだったのですね?

  • おー、なんだかうまいことだまされた。時系列……ね。うん。これはタイトルが秀逸としかいえない。2013/431

  • 途中まで全然読み進められなかったけど
    最後にきて面白くなった

  • 2度目の読了。

    2度目だったからというわけではないけども、これはおそらく時間軸をずらしたミステリーということはなんとなくわかった。もちろん日付がミスリードの場合もありえるが。

    氏の作品の気になるところは科学者であるが故に、厳密性を気にしなくて良いファンタジー要素がそれなりに入ってくるところだろうかね。そのファンタジー要素が科学とうまく融合してくれないと後味にでちゃうかもしれない。

    シリーズ化されてる他の作品と比べると、そこのところが合う合わないをはっきりさせそう。トリック自体は王道でよかったのではないかと思った。

    -----
    1度目:2016/05/10

  • ○サイエンスをベースとした作品を得意とする喜多氏の作品。
    ○大学の薬学研究室を中心に、2つの誘拐事件の発生とその関連性を明らかにしていく作品。
    ○本作は、「科学」というよりも「研究室」「研究者」という部分が中心になっているが、それを含めて喜多氏らしさが出ている。
    ○本作のキーワードは“時間軸”と”マナちゃん”。

  • 大学に助手として勤務する香坂啓介は、先輩・佐倉雅幸の一人娘、五歳の真奈佳に亡くなった妹の面影を重ねて可愛がっていた。
    ある日、真奈佳は一人でプールに出かけ、そのまま行方不明になる。真奈佳の行方を必死に探す雅幸と妻・貴子。そこへ誘拐を知らせる電話が……。

    二つの誘拐事件が描かれるが、トリックとしてわりとよく見るネタなのだったのであまり驚きはなかった。雅幸の方の誘拐も、わかりやすいように丁寧にひっかけを作っている感じなので、ある意味では親切なのかも。ただ、啓介が気持ち悪いんだよなーとにかくキャラクターが気持ち悪い。それが最後までひっかかってしまって、ラストの落ちにほっこりできなかった。

  • 登録番号:10881 分類番号:913.6キ

  • アメリカの大学院への留学を夢見る製薬会社の社長を父にもつ研究者の娘が誘拐される。父と息子との確執を軸に、物語は思わぬ方向に展開していく。妻による偽装誘拐であることが判明するが・・・

  • ラブロマンスとしてもミステリとしても家族の話としても、どの切り口からも中途半端感が否めません。ケミストリーシリーズの出来が良かっただけに残念です。

  • 同じ日じゃなさそうなのは察しがついたけどまさか相手があれとはね。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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