はみだす力

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 1014
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800217929

作品紹介・あらすじ

マサチューセッツ工科大28歳日本人助教が教える「自由に生きる」ヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 弱冠23歳でMITメディアラボ助教。異色で異端であり、天才的な頭脳と美貌を兼ね備える彼女が以前から気になっていた。

    くどくどと説教くさく語ることも、上から目線から教えを説くのでもなく、「わたしこんなヤツでしたテヘッ。みんなホントにありがとう!!ツイッターのみんなも!」みたいな、どこにでもいそうな普通の女の子のタッチで書かれていたので読みやすかったし、単純にアート×テクノロジーという手法への興味が増した。

  • 現代美術のアーティストで世界の頭脳が集まる機関MITメディアラボの助教でもある著者の半生記。NHK Eテレの番組「スーパープレゼンテーション」の司会の一人でもある。才色兼備で大した苦労もしていない人だろうと思ってたけど、本書を読んでその印象が大間違いで、とにかく努力と行動の人であったことがわかった。彼女の表現の場が主としてインターネットを中心としたICTメディアなので、彼女のような才能があったとしても、それを広く世に知らしめる場がないとその才能も埋もれたままになっていただろうと思われる。そうすると、やはりICTの発達は埋もれそうな才能を世に出す大きな貢献をしていることを強く感じた。

  • 一歩だけはみ出すことから
    「生理マシーン、タカシの場合。」というインパクトのある作品。
    28歳でMITメディアラボの助教に就任した才媛。
    なんだこの人は?

    本書はそんな著者の自叙伝、そして自分を解放する指南書である。

    印象的だったのが「giraffe!」のくだり。
    子供たちは「じらーふ?何それー?」「キリンだよね?」「へんなの!」という。
    それは知らなければ仕方のないことであるが、教師の対応がまずかった!
    「まちがえちゃったかな〜?これはキリン、だよね?」
    もちろん教師だって、意地悪をしたかったわけではないだろう。
    本当はどちらも正解で、誰かが間違えたわけではない。
    ならば一度それを、そうだね、と認めた上で対応することもできたのかもしれない。
    「違う」と決めつけてしまったらその違いを異物として排除してしまうのが我々の悪い癖であるからだ。
    マグリットの「これはパイプではない」なのだ。

    このほかに、「学校だけが居場所じゃない」というのは学生にとっては有意義なヒントになるだろう。
    実際はそれが難しいからこそ、悩んだり、酷いときには自死を選ぶ人もいるわけなのだが、視点を広げて見ると世界は自分のいる半径5メートルよりもずっと広がっているのがわかる。
    そして、今度は居心地のいい世界をまた離れてみるとまた世界は増えていく。
    そして、自分は大きく広くなっていく。

    個性的と単なる非常識には大きな違いがある。
    やはり色々な経験をしてきたからこそはみ出すことができる。
    何もそれは今までにない全くもって不可解なことではない。
    昨日までと一つだけ違うことをしてみればそれがやがて「はみ出す力」となり自分自身の成長にも繋がるのであろう。

  • スプツ二子と猪子さんがかぶってみえる

  • 読み終わった!!修論頑張り抜くやる気が出た。湘南の〇〇子(まだ決まってない)、がんばりやす!!!

  • びっくりするエピソードばっかりで面白くて、一日で読み終えてしまいました(笑)こんな人生を送っている女性がいるのか!と衝撃を受けました。スプツニ子!さんの作品を見てみようと思います。

  • スプ子さん、がんばれ!!

  • 岡本太郎氏の『自分の中に毒をもて』影響 

  • 若い勢いのある一冊。

    著者の幼少期からのはみ出しながらも、自分の気持ちに素直に懸命に生きる姿を
    ポップに面白く書いた一冊。

    自己啓発本でもないけれど、読んでいると元気が出てくる。

    はみ出すならば、ここまで飛び抜けないと。
    ポップな文体だけれど、とても賢く理論的に組み立ててある感がきちんとある。

    みんな生きていて、はみ出しは怖かったりもする。
    だけど、本当は心のどこかで「面白い」を求めているのだと思う。


    頭がかたくなりすぎているオトナ
    なんか違うと思ってるワカモノに読んでもらいたい一冊。

  • ”友人Nくんにオススメされて借りた本。11月17日情熱大陸放送とあわせていいタイミングで読めた。

    はみだしまくっているように見えるスプツニ子!さんが、どういう経緯で今に到ったのか、本人による赤裸々な文体で綴られており、ワクワクしながら一気読みできた。

    エネルギーをもらえる一冊。

    <読書メモ>
    ・いつも人の顔色を気にしていて、まわりに流されてばかりの人。
     それでいて「平凡」な自分、「普通」の人生で終わるのがこわい人。
     あなたがこんな人なら、この本を読むと何かのヒントが見つかるかもしれない。
     もともとみんなが持っている自分らしさを、そして夢を追いかける力を取り戻すエネルギーを、この本のどこかで感じてもらえたらハッピーだ。(p.7)

    ・妄想の中の友だち(p.49-)
     私がただの丸いボールだとしたら、すごい人たちとたくさん友だちになって、影響を受けよう。本やアートの世界に存在する“友だち”からたくさんのことを吸収すれば、自分のかたちを作っていける。丸じゃない、私だけのかたちになれるように、友だちが手伝ってくれる。
     #岡本太郎さんの『自分の中に毒を持て』を一気読みして、「自分のやりたいことしかやらない!」と決めたのだとか。
    ・気になる仕事や会社があれば、募集してなくても書類を送り、自分からドアをノックしたっていいんじゃないだろうか?(p.72)
     #スプツニ子!さんのインターンシップはこの行動で決定。

    ・私の勉強のコツは「勉強しない時間」を決めること。具体的に言うと、「夜8時以降は絶対に勉強しない」と決めていた。そして週末はきっちり休む。(p.85)
     #★時間になったらきっぱり遊ぶ

    ★「全部一人でやっていたら、やりたいことをやり終える前に、私は死ぬ!」
     23歳にして、私はこう思った。
     人の力を借りることが必要だと思い知らされた。(p.109)
     #いや、ほんと、そう思う。43歳にしてもなお。

    ・どうしてなのか私には、「今の楽しさを捨ててでも、次に行かなきゃいけない!」と考えるくせがある。(p.163)

    ・「そっか! 私は考え方が違うから、ここに呼ばれたんだ!」(p.184)

    <きっかけ>
     Nくんにオススメされて借りた本。ありがとう!”

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