死亡フラグが立つ前に (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 850
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800220264

作品紹介・あらすじ

「死亡フラグ」シリーズでおなじみ、人気コンビの誕生秘話!人類滅亡の陰謀に巻き込まれてしまう陣内&本宮を描いた「死亡フラグが立ちましたのずっと前」、ターゲットを殺すまでどこまでも追いかける"狩猟者"との死闘を描く「死亡フラグが立つ前に」、殺し屋の派遣会社の物語「キルキルカンパニー」、オカルト雑誌の女性編集長が巻き込まれる騒動「ドS編集長のただならぬ婚活」の四作品を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 短編が4作入ってて「死亡フラグシリーズ」の登場人物達の過去の話
    1つ目の話は読んでて「あれ…おかしいな…おもしろくないんだけど…」と思ってたが2作目から結局読めてしまった…
    4作目には別本の「殺戮ガール」が現れる
    最後には殺戮ガールが気になり「またこの本探すか…」になってしまった。
    七尾さんの作品は、失礼だが「傑作」というより、どの作品も大体★★★くらいで逆に★とかは無い…
    でも、本を買うように誘導されてる気がします(笑)!Σ( ̄□ ̄;)

  • シリーズ第三弾の短編4編。のっけからハチャメチャな展開で一気読み。序盤は溜めて中盤以降の怒涛の疾走感が気持ちいい「~のずっと前」、標題作のホラーっぷりにハマりました。他2編も小気味よいオチで読後感は○でした。

  • シリーズ第3弾 4っの物語の短編集

    相変わらずハチャメチャな 陣内-本宮 コンビが人類滅亡を防いだ話
    赤いコートの女に追われるホラー色の強い話
    暗殺を請け負うキルキルカンパニー の話
    恐ろしいドS 編集長 岩波美里の婚活 話

    見出しだけじゃ終わらないのが七尾作品(笑)

    どんでん返しもですが、他の作品や過去作品の伏線回収やら凄く楽しめた。

    死亡フラグシリーズだけじゃなくて殺戮ガールも読みたくなって買ったばっかりだったので良かった。

    やはり「積読」は正義! (笑)

  • 死亡フラグシリーズとは別の話もありますが、どれも死亡フラグがあるのは共通。
    本宮と陣内の出会いは、さすが想像の域を超えてきますね。
    なんかもうぶっ飛びすぎてて笑えてくる。
    やはり彼らは学生時代から変わらないんだなぁ。

    このシリーズ、読む順番がバラバラになってしまってるので、いつかちゃんと揃えて最初から読みたい。

  • 2020年12月22日読了。

    『死亡フラグが立ちました!』の前日譚と外伝にあたる4つの短編集。

    『死亡フラグが立ちましたのずっと前』
    オカルトライター・陣内トオルと天才投資家・本宮昭夫の高校時代の物語。
    2人がどのようにして出会い、過去作で少しだけ話が出ていた、本宮がノストラダムスの大予言から人類を救ったエピソードが描かれる。

    『死亡フラグが立つ前に』
    陣内の高校からの友人・冬馬は渋谷のスクランブル交差点で通り魔事件が発生した時にその場に居合わせた。
    通り魔男が目の前まで迫り、殺されると思った矢先、突如として現れた片手に包丁を握り、真夏だというのに真っ赤なロングコートを纏った長い黒髪の女。
    その女は背後から通り魔男の喉を掻き切り、冬馬を救った。
    冬馬は通り魔男の返り血を浴びながら気を失う。

    後日、ニュースで通り魔男の死因は心不全だったと発表された。
    事件現場の映像には赤いロングコートの女は映っておらず、周りの人間も誰一人としてロングコートの女が見えている素振りさえ見せない。
    自分にしか見えていない女の謎を、オカルトライターの陣内に相談すると
    それは都市伝説の『狩猟者』に間違いないという。
    『狩猟者はターゲットにされた者にしか見えず、一度は命を救われるが、自分が狩るためのターゲットを救っただけ。今度はターゲットを殺すまでいつまでも現れる。
    弱点を見いだし、打ち勝つ事が出来るまでこのゲームは続く』
    はたして冬馬は狩猟者から逃れる事は出来るのか。

    『キルキルカンパニー』
    ブラック会社にこき使われ、嫌気がさして辞表を出した男。
    これからの食い扶持を稼ぐアテもない男は、社長から紹介された人材派遣会社『キルキルカンパニー』に登録するハメに。
    その会社は、ただの人材派遣会社ではなく『殺し屋』専門の派遣会社。
    やりたくもないコロシの仕事をする為に、日々殺し屋へと育てられていく。
    いつの間にか人を殺す事への恐怖も哀しみもコントロール出来るまでになっていた。
    そして、プロの殺し屋として認めてもらうための最終テストの日を迎えるのだが…。

    『ドS編集長のただならぬ婚活』
    探偵見習い・財前直也は、初の一人調査を任された。
    その内容は、とあるクライアントからの依頼で『一人の女性の弱点を見つけ出すこと』
    ターゲットの女性とは、『アーバン・レジェンド』を発行する文蔵社の編集長・岩波美里。
    男旱りの彼女が婚活パーティーに参加する事を嗅ぎつけ、財前も調査の為に潜入。
    そこに参加していた女性・天王寺智世と岩波はパーティーなどそっちのけで意気投合。
    『天王寺をどこかで見たような気がする…』と違和感を覚えた財前は、クライアントの依頼を進める前に、その女の調査を始める。
    すると、天王寺はある連続殺人犯なのではないかという疑惑が湧いてくる。
    なぜ、殺人犯の女が岩波へ近づいてきたのか。
    ただの楽な調査のはずが、思いもよらない事件へと巻き込まれて行く。


    死亡フラグシリーズも3作目。
    過去2作との関係性や、同著者の他作品『殺戮ガール』とのリンクなど
    楽しませ方・購読意欲のわかせ方はとても上手いと思う。
    過去2作を読んできたからこそ楽しめる面が多々あり、『殺戮ガール』は読む気全然なかったのに読もうかなと思ってしまっている自分がいる。

    いつも通りの作風ではあったけど、『死亡フラグが立つ前に』のホラー要素が含まれてる感じなどは今までに無かったものを感じた。

    「死亡フラグが立ちましたのずっと前』は、もうありえない感が今までとは比べ物にならないくらい激しい。
    過去作では、有名人の名前等もじって描かれていたのに今作では『ビル・クリントン』だの『キャメロン・ディアス』だの思い切り実名で出てきていて大丈夫なのか?と気になってしまった笑

    死亡フラグシリーズ最新刊だけまだ手元に無いので、見つけたら読もうと思う。

  • 短編が4つ。

    ・死亡フラグが立ちましたのずっと前 ★★★★
    タイトル長!
    「死亡フラグが立ちました」の前の話。
    ちょいちょい話に出てたノストラダムスの話。
    今回もかーなり非現実的だったけど、面白い。
    本宮さんが狙われてからはスピーディーでまるで、映画を見てるみたい。

    ・死亡フラグが立つ前に ★★★
    ちょっとホラーね。

    ・キルキルカンパニー ★★★★
    最後は読んだことあるシチュエーション。
    富士見って誰やっけ?

    ・ドS編集長のただらなる婚活 ★★★
    この編集長、やっぱり好きになれないわ。
    読んだことのない本とリンクしてたから、その本も読んでみないと!

  • 10年積んでてやっと読みました!
    シリーズ第三弾はエピソード0に当たる一冊。エピソード0だろうがなんだろうが七尾先生の独特の世界観が溢れ出して面白い。他に例えようがない作品でユーモアミステリーの書き手らしい一冊。

  • 短編集で、色々ちょこちょこと繋がってるから今までの『死亡フラグシリーズ』読んでたらめちゃくちゃ面白い!

  • 短編集。最初に収録された「死亡フラグが立ちましたのずっと前」を読んでるときはバカバカしくてもう読むのやめようかと思った。次に収録された「死亡フラグが立つ前に」は本のタイトルだけあっておもしろかった。他には「殺戮ガール」と言う別本の話も絡めた話もあり自作を関連付け興味がそそられた。

  • 相変わらずぶっとんだ設定と展開で面白い。一番いつものテイストと近いのは「キルキルカンパニー」。表題作はちょっとホラーが入っていてハラハラドキドキ。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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