- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800220431
作品紹介・あらすじ
難聴を患いながらも、ショパン・コンクールに出場するため、ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。しかし、コンクール会場で刑事が何者かに殺害され、遺体の手の指十本がすべて切り取られるという奇怪な事件に遭遇する。さらには会場周辺でテロが頻発し、世界的テロリスト・通称"ピアニスト"がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。岬は、鋭い洞察力で殺害現場を検証していく!
感想・レビュー・書評
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最近、読むペースを速めてる中山七里さん!
岬洋介シリーズ第3弾!
ポーランドのショパンコンクールとテロ!
凄い組み合わせやけど、なかなか。
このシリーズは、ミステリーではあるんやけど、ピアニストである岬さんの話しなんで、ピアノ演奏シーンの描写が多い。多分、ミステリー的な描写よりも…それもかなり…
なのに、クラッシックとか、ピアノとか知らん私にも入り込める。
何か、演奏が凄いなぁ〜と思える。まぁ、読んでる間の話しではあるんやけど。
演奏シーンに飽きないというのは、作者の表現力が凄いんやろな。
コンクールでの賞受賞よりも、人の心を震わせ、全てを止める。
そんな人に、ホントの意味の賞をあげて欲しいな〜! -
音が聞こえてくる筆致です。音楽が人に与える影響力って計り知れないです。
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ピアニスト岬洋介シリーズ 第3作
プレリュードでさっそく飛行機事故。政府専用機搭乗者全員死亡。ちょっと、岬先生が解決するミステリーにしては、死に過ぎてないか?とは思いつつ。
今回は、ショパンコンクール出場の為、舞台はポーランド。コンクールでのコンテスタント達の濃密な演奏やポーランド人ピアニストの覚醒を楽曲と共にテンポ良く描く。そこにシビアなテロ活動を織り込む。
ロシア人ピアニストが「音楽に政治を持ち込むのか」という場面があり、なかなかタイムリーだった。
今回は、音楽小説、そしてまさかの社会派小説的な要素が多いかな。岬先生の活躍が国際化。
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面白かった
岬洋介シリーズ第3弾
ショパンコンクールでの物語
ストーリとしては大きく二つ
コンクール会場で起きた、指が10本とも切り取られてる殺害事件。さらに頻発する爆弾テロ。そのテロには「ピアニスト」と呼ばれるテロリストが絡んでいる。テロリストは誰なのか?
一方で、岬も出場しているショパンコンクール。
優勝候補の一人であるヤン・ステファンス。そのヤンの成長の物語。父親との確執がありながら、予選から決勝の中、ほかの出場者の演奏を聴きながら、本当の自分のショパン・演奏を見つけていきます。
ショパンコンクールの優勝者は誰なのか?
やはり、この音楽描写がすごい。熱量を感じます。
そして何よりも、今回、一番感動したのは
岬のノクターン
すぐにYoutubeで曲を聴いてしまった。
そのノクターンで起きた奇蹟
ありえないと思いながらも、今までの伏線ふくめて、岬が奏でたその瞬間のノクターンにはそれだけの強さがあるのだろうと思わずにはいられません。
とってもお勧め-
初めまして。koshoujiと申します。
かなりの亀レスですが、フォロー、或いは私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。...初めまして。koshoujiと申します。
かなりの亀レスですが、フォロー、或いは私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。
10年ほど前、ひたすら本を読んでいた時期があり、ブクログに掲載しているレビューも、その頃のものが殆どですが。
その後、故郷の同窓生探しのためにmakopapa77という名前で、歌うYouTuberに変貌し、小遣い稼ぎしていました。
この2023年2月に、めでたく「前期高齢者」の仲間入りを果たし、4月からは、週に6日は日曜日状態(笑)になり、今後はようつべとブクログの両立も可能で、新しいレビューも書けそうです。
ただし、海外旅行が増えるので、無理矢理そちらにかこつけたレビューが多くなるかもしれません。
それでも、読んで楽しくなるようなレビューを書き続けたいと思いますので、読書仲間として末永くよろしくお願いいたします。<(_ _)>
masatoさんのレビューも楽しみにしております。
この「いつまでもショパン」文庫化された当時の帯には、単行本時に書いた私のレビューが抜粋されていました。ブクログから依頼があり、OK出したら、中山七里さんのサイン入り文庫本をもらいました。サインの字はあまり上手ではなかったですが(笑)。2023/04/07 -
koshoujiさん、コメントありがとうございます。
新しいレビュー楽しみにしております。
こいらこそ、これからもよろしくお願いします。koshoujiさん、コメントありがとうございます。
新しいレビュー楽しみにしております。
こいらこそ、これからもよろしくお願いします。2023/04/08
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橋本愛主演の映画化で話題、「さよならドビュッシー」シリーズの最新刊が登場!
ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生。
遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。
コンクールに出場するため会場に居合わせた岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。
さらには会場周辺でテロが多発し……。
岬洋介シリーズの一冊。
もう順番ぐちゃぐちゃになっちゃってますが、どれから手を付けても面白いものは面白い!!
舞台はポーランドのショパンコンクール。
大きな舞台だけあって、ピアノ演奏者のレベルも違いますね!
どの人の実力もずば抜けている。
このずば抜けた実力の持ち主たちの中で、岬さんはどのような評価になるのか?
でもって、これはピアノの話だけでなく、しっかりミステリなんですよ(笑)
これが凄い。
ピアノの演奏だけで、震えが来るほどの描写なのに、しっかりミステリでも読者を楽しませてくれる。
本書最後のノクターン、鳥肌が立って、目に涙が溜まりました。
ショパンは、何年も前だが、平野啓一郎先生の「葬送」を読んでいた為、
ショパンにまつわる人の名前が出てきても、大抵は把握できていた(*^-^*)
あの本も凄い熱量だったなぁ・・・。 -
テロを起こすこととピアノを演奏すること。どちらも人間の手による行為でありながら、それぞれが人々に与えるものは絶望と希望という相反する深い感情。絶望は憎しみや悲しみ、怒りを生み出し、希望は慈しみや感動、力強さを生み出す。絶望の縁からは何も生まれない。幾度となくそう思ってしまう瞬間がある。けれども、夜の闇が深いほど数え切れない星の瞬きが綺麗に見えるように、どれだけ深い絶望に飲み込まれたとしても希望は容易く消えることはないのだと、その度に一筋の光に助けられるのだ。人だけは闇の中で消えそうで消えない火を灯し続けることが出来る。
ピアノから離れられなくなるピアニストたちは、ある者は何か大切なものを見失ってしまい、そしてある者は何か大切なものを思い出させてくれる。その旋律は時に戦場で奇跡となってキラキラと降り注ぐことさえある。例えお伽話のようなものだとしても、絶望の果ての痛みから生み出された音楽だからこそ、傷つけ殺し合う人間たちの上に尊い光となって射し込むこととなる。音楽の力だけでテロや戦争はなくならない。そんなことは分かってるのだけれど、音楽には人間の心を取り戻す力があることは信じてたい。信じている。 -
岬洋介シリーズ第3彈は、ポーランドの首都ワルシャワで5年に一度行われるショパン・コンクールが舞台。テロが頻発する中決行されたコンクールだったが、コンクール会場で警察官が殺害されてしまい、コンクール関係者の関与が疑われる事態に。コンテスタントの一人が犠牲になるなど、参加者にも身の危険が及び、平常心でいられないコンテスタント達。そんな過酷な状況下で、岬洋介と盲目のピアニスト榊場隆平が大活躍。その演奏でポーランド期待の星、ヤン・ステファンスをも魅了していく。
本書の読みどころは、やはり数々のショパンの楽曲の演奏風景の描写と、その対極としての残酷で悲惨なテロの描写だろう。そしてもちろん、テロの犯人は誰か、という点も重要ではあるのだが、本作ではミステリーの要素はあまり強くない。
読んでいくうち、犯人候補は絞られてくるのだが、最後まで読み切れなかった。それもそのはずで、著者は犯人を匂わせるヒントを読者に与えていない。
「どんなに身構えていても、どれだけ拒絶しても、いったん音を耳にすると否応なくその世界に引き摺り込まれ、後は岬の意のままにされてしまう」岬洋介のピアニズムの麻薬性っていったい…。この辺りはちょっとマンガチックだな。
著者はポーランドまで取材に行ったのだろうか。ポーランド、一度訪れてみたいなあ。 -
前作のドビュッシーと比較するとミステリーとしての結末は簡素だった(犯人の予想ができてしまった)が、物語としての結末が美しく読了後の満足感は前作以上だった。
音楽の強さや存在意義を改めて感じられた一冊だった。クラシックでは無いが音楽関係の職業についている自分にとっては、より一層仕事を頑張ろうとも思えた。
そしてプー◯ン大統領よ、ノクターンを聴いてくれ。 -
ショパン・コンクールと天才ピアニスト・岬洋介、そしてテロリスト…
絡み合う糸がほどかれた時、見えてくるものとは果たして…?
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突発性難聴というピアニストにとっては致命的な病を抱えながら、岬洋介はショパン・コンクール出場のために、ポーランドに降り立った。
一方、若きポーランドのピアニスト・ヤンも、父親からのゆがんだ重圧に苦しみながら、ショパン・コンクールへ臨んでいた。
しかしコンクール会場で、残忍な殺人事件が発生。
会場周辺でテロも頻発し、さらには“ピアニスト”なるテロリストもポーランドに潜伏しているという情報が入る。
“ピアニスト”の真の目的とは…?
そして岬、ヤンが奏でるピアノの行く先とは…?
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ピアニスト・岬洋介シリーズの1冊ですが、今回も例によって岬自身はオーラのある脇役であり、話はポーランドのピアニスト・ヤン目線で進んでいきます。
ピアノ演奏が文字で表現できていることが不思議でならないのですが、しかし岬洋介シリーズも4冊目のため、若干ピアノ演奏時の文章に悪い意味で慣れてしまいました。
ショパン・コンクールを通してのヤンの成長がメインでもあり、推理ものとして読んでしまうと、物足りなさを感じます。
その一方で、この物語は無差別なテロの残虐性や、そんな恐怖の環境の中で暮らさざるを得ない人々のやるせなさに触れられる小説でもあります。
長編「いつまでもショパン」の他、巻末には短編「間奏曲」も収録されています。
「間奏曲」の時期は、長編「いつまでもショパン」の直前にあたりますが、既刊「おやすみラフマニノフ」の登場人物がメインなので、そちらを読んでからの方が、より楽しめます。
このシリーズはどこから読んでもよいお話にはなっているものの、岬洋介の生い立ちを順番に知っていくほうが、物語の根底に流れるものも含めて楽しめます。
第一作の「さよならドビュッシー」から「おやすみラフマニノフ」、「いつまでもショパン」の順番で読まれることをオススメします。
はじめまして!おはようございます!
こちらこそ、これからも、よろしくお願いします!
いいね!して貰えたりすると、その方の本棚...
はじめまして!おはようございます!
こちらこそ、これからも、よろしくお願いします!
いいね!して貰えたりすると、その方の本棚見て、読んだ作品あると、たまに狂ったように、いいね!してしまうんです。
すみませんm(_ _)m
中山七里さん、まだ、在庫10冊以上あります!まだまだ、楽しみますよ〜!
また、感想、参考にさせて下さい!
(笑)(笑)( ´艸`)
楽しい方☆彡
これからも時々「狂って」ください
お待ちしていまぁす (^...
(笑)(笑)( ´艸`)
楽しい方☆彡
これからも時々「狂って」ください
お待ちしていまぁす (^-^)/"
了解です!笑
了解です!笑