帝都探偵 謎解け乙女 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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著者 : 伽古屋圭市
  • 宝島社 (2013年12月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800220806

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帝都探偵 謎解け乙女 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • 帝都に住む実業家の娘とお抱え車夫が探偵として事件を解決するもの。
    大正ロマンを感じさせるタイトルに惹かれて図書館で借りました。

    それに加えて表紙の画風から日常の謎系なのかな?と思ったらしっかりと事件を解決していてびっくりしました。

    しかもラストに近づけば近づくほど驚きの連続!
    中でも最後のお嬢様は思いもかけませんでした。
    思わず声も出ちゃいました。
    でも読み返せばきちんと伏線がありましたね。
    うまいこと紛れ込んでいます。

    この本はトップに入るほど素晴らしく面白かったです。
    続編を書いてほしいです!

  • 私の人生の中でベスト5にあげたいほど素晴らしい本。ラストの展開に、久々に度肝を抜かれました。

    最初は「ほのぼの系の話なのかな」みたいな展開。
    主人公の寛太と、気の強い菜富お嬢様の関係(使用人と令嬢の仄かな恋心)にニヤニヤ。
    大正時代の東京の様子や、当時日本に入ってきたばかりのシャーロック・ホームズの知識などが詳しく書かれていて参考になります。
    序章と終章の間に5つの事件が短編仕立てで挟まっている構成ですが、終始一貫「ある衝撃的な事実」が伏せられたまま話が展開し、それが明らかになるのは終盤も終盤。
    そこまで読んでから、もう一度最初から読み直すと「ああ、確かに…」と思える描写があちこちにあります。
    そして表紙の絵を見直して「あっ!!!」とトドメを刺される。

    この終盤の鮮やかな驚きに心の多くが持っていかれるのですが、先に展開される5つの話も、「おっ」と心惹かれる部分が多かったです。
    第一話は「死んだはずの人から届く手紙」。
    第二話は「密室から消えた大きな像」。
    第三話は「未来から来たという男との邂逅」。
    第四話は「火事で死んだはずの夫と再会した女の話」
    最終話を残し、ここまで。
    それぞれの事件は解決しているように思うんですけど、ちょこっとずつ違和感というか「うーん…」と思う箇所がちらほら残ります。
    特に第四話は真犯人を取り逃がしている。
    警察が絡んでないので仕方ないのかなーとモヤモヤしたまま最終話に突入すると、この少しずつの違和感が全てほどけて、そしてさらに衝撃的な事実が出てくると言う。
    最後まで読んでここまでびっくりした話は久々でした。ありがとう。

    何というか、顔を覆って隙間から見たくなるような、とても爽やかなラストに心が洗われました。洗われすぎて消えてなくなるかと思った。
    ラストで例のことが明らかになったのでなかなか難しいかもしれませんが、続刊を期待したい。

  • 各章毎の謎解き自体は、あまり大したことはない。出来すぎたトリック。都合が良い印象のまま物語あ進んでいくが、それさえも著者は見据えた上での最終章、エピローグで語られるさらなるどんでん返し。エピローグを読み終わったあとで挿絵を見返すと、挿絵自体がヒントであったことを示唆していることに驚き。完成された物語だ。

  • ラノベ風味の大正時代のお嬢様とお付きの俥夫君の探偵話しかと思っていたら…!終盤は「そうか!」の連続で予想外によかった一冊。読み終えた後に思わず表紙を見直してしまいました。

  • 大正時代。ホームズに憧れて名探偵になると宣言したお嬢様と、その願いをかなえるべく協力するお抱え車夫の青年の物語。
    死者から来た手紙、密室から消えた像、未来人から頼まれた人探し…実際には車夫が考えた推理をお嬢様が「すべてお見通しなのです!」と披露するライトなミステリだが、最後に衝撃が待っていた。全体としてちょっと凝り過ぎとは思うが、終章はインパクト大。

  •  明治時代の東京を舞台にシャーロック・ホームズにあこがれるお嬢様と、そのお抱え車夫が様々な事件に挑む連作ミステリ。

     お嬢様の菜富と車夫の寛太とのやりとりが軽妙で
    よかったです。

     ホームズのように依頼人のの姿を一瞬見ただけで
    依頼人の仕事や依頼内容を当てようもするも今一つ
    当たらないお嬢様とそれを生暖かい目で見守りつつ、
    推理を働かせる寛太、二人の役割やキャラ設定が
    しっかりと割り当てられていたように思います。

     死んだはずの友人からの手紙や、未来から来たと
    語る男の人探しの依頼に密室状況下での放火殺人など
    各作品の謎は幅広かったです。

     ある程度先読みしながら読んだので、予想通りだな、と
    思うところもあったものの、最後の最後まで仕掛けが
    施されており、その伏線の細やかさは印象的でした。

  • 表紙が好みで購入。大正時代を舞台にしたミステリーと見せかけて可愛い恋のお話。読んでいてあちこちで感じていた小さな違和感が、最後に明かされた秘密で「そうだったのか!」とびっくり。二転三転する結末が上手い。 菜富お嬢様と寛太、可愛いカップル。できればこの後の二人の話を読みたい。

  • 財閥のお嬢様がシャーロックホームズに感化されて「名探偵になる!」と決意するところから始まります。それを聞かされた幼馴染み兼車夫が巻き込まれるのは当然のなり行き。事件そのものも分かりやすく、まぁこんなもんだよねぇ、なんかひっかかるまま残してたり都合のいい展開だったりするけどねぇ…と思ってましたら、ちゃんと理由がありました。
    さぁ驚け!というどんでん返しではなく、やっぱりそうか、というくらいではあります。ただ改めて言葉として出てくると、あれもそうか、これもそうか、と言及されないところにも仄めかしがあったことに気づきます。そこに大正時代の奥ゆかしさがある…とまでは言いませんが、しみじみと登場人物たちの優しさや強さが感じられ、前途多難な二人ではあるけれど、どんな形でも幸せになれるといいなと思えました。聖典ネタは読者サービスかと思ってたので、推理の根拠にされてしまったのには少々驚きましたが。気づかないふりしてたんじゃなかったのか…。
    このミス大賞だし、ありがちな設定だし、というだけで読まないでおくのはちょっと勿体無い。そこが一番のどんでん返しかもしれません。

  • シャーロック・ホームズに憧れ名探偵になることに決めた菜富。しかし、推理が的外れで俥夫の寛太が影武者として支える連作短編集。

    【死者から送られてきた手紙】【密室からの消失】【未来から来た男】など魅力的な謎に二転三転する展開は読み応え十分。終章のサプライズもこれまでの意味合いが全く異なるからくりで秀逸です。なかなかの良作だと思います。シリーズ化が困難な締め方でしたが、魅力的なキャラクターだったので何とか続編を出して欲しいです。

  • 衝撃のラストあり。面白い。

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帝都探偵 謎解け乙女 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の作品紹介

シャロック・ホウムス(シャーロック・ホームズ)に憧れ、名探偵になることを宣言した女学生の菜富(なとみ)令嬢。お抱え俥夫の寛太は彼女の願いを叶えるべく、菜富の家庭教師をしている小早川と協力する-。死んだはずの友人から手紙が届く「死者からの手紙」事件や、未来人が帝都に現れた「未来より来たる男」など、ふたりは数々の難事件に挑むが…。大正時代の帝都を舞台に、乙女探偵が舞う!

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