カレイドスコープの箱庭

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800222268

作品紹介・あらすじ

なぜか出世してしまう愚痴外来の元窓際講師&厚生労働省の変人役人の凸凹コンビ、最後の事件!閉鎖を免れた東城大学医学部付属病院。相変わらず病院長の手足となって働く田口医師への今回の依頼は、誤診疑惑の調査。検体取り違えか、それとも診断ミスか!?エーアイ国際会議の開催に向けて、アメリカ出張も控えるなか、田口&白鳥コンビが調査に乗り出した-。バチスタ・シリーズ真の最終章!巻末に登場人物リスト&桜宮市年表&作品相関図など収録。海堂ワールドを網羅した完全保存版。

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく書かされた感を感じてしまうのは気のせい?
    まあ面白かったからいいや
    オールスター大集結の飲み会は楽しい気分にさせてくれたな〜
    とってつけた謎解きはおいておいて
    最終巻と言わず今からでも続きを!お願い!
    とりあえずサーガは他にもあるからどんどん読もう!

  • 初期のコンビに戻りましたが、残念ながら以前のようなワクワク感がありませんでした。人が死んでいるのに、いくら直接的な要因ではないとは言えこんな解決でいいのかな?もう読めないのは、淋しいです。

  • バチスタシリーズの最終巻。
    懐かしき登場人物たちがキャラを発揮し、お話をまとめた感です。
    白鳥の毒さは薄まっていた、時間が経ったからかな。

    田口さんは院長になったのでしょうかね、未来に。

    楽しいシリーズでした。

  • あれ?桜宮サーガは終わったんじゃなかったの?と思いつつ、やはりおなじみのメンバーが揃うと楽しいですね。
    今回は懐かしいメンバーもたくさん出てきて、オマケみたいなものか?とも思いました。

  • このシリーズは、ファンというほどではないが、面白いので何となく毎回読んでいる。肺癌と診断され、摘出手術を受けた患者が、術後に亡くなったことについて、実は肺癌というのは誤診だったのではないか、という疑惑が持ち上がり、誤診なのか、検体の取り違えなのか、田口センセがいつも通り高階院長の指示のもとに調査を開始する。ストーリー自体はシリーズ他作品よりライトな感じになっているが、何よりすごいのが巻末の人物&作品相関図や年表などの「オマケ」。とにかく膨大な登場人物が、いろんな作品に登場するので、読んでいても誰が誰だがわけがわからなくなるなぁと思っていたが、まさにそういったファンの要望に応えるような配慮。ファンならこのオマケのために購入しても損はないくらいだ。

  • バチスタシリーズの最新作。
    白鳥・田口コンビ健在ぶりを示してくれました。
    話としては誤診疑惑の解明とAi国際会議の開催という高階病院長の指令を実行するというもの。
    後半に作品一覧、登場人物一覧、年表などがあって本編はちょつと短めだけれども、ギュッと密度が濃く、登場人物が懐かしい人が多く楽しめました。
    誤診疑惑に対してはいつもながら白鳥・第三者うんぬんにやられっぱなしですね。Ai国際会議は前夜祭でAiと死の定義についての深ーいお説が読めます。

  • 白鳥&田口コンビシリーズのいよいよ最終巻?
    田口講師が准教授に昇格してた。
    今回の事件は東城大にしてみればどんな些細なスキャンダルも危険な状態だけど、今回の事件はやっぱりなんかショボイ。取り違いか誤診か。その事件の捜査をしつつ、Ai標準化国際会議を行うための準備までこなす田口は敵対勢力もほぼなく無敵状態。そんな中、提出された報告案は牛崎先生の誤診という報告だ。牛崎先生は絶対に誤診はないというが証拠がない。ここで白鳥の登場で見事に事態はひっくり返る。
    エンターテイメントに実際はどうのこうのというのはナンセンスである。これはこれで面白いのだからいいではないか。

  • 田口先生、病院長になってなかったのねー
    そこにちょっとびっくり

    AIの国際フォーラムはまだ開催してないから次の田口白鳥シリーズかな?

    この作品はミステリーみたいだった
    フーダニットかな?
    病理医が今、どんな苦境に立たされているか
    解剖がどんなに割にあわない仕事なのか
    AIを使えば亡くなった人の家族ともキチンと話せる利点
    そういうものが良くわかった
    病理医はいなくちゃいけないものだけど、難しいんだね
    病気の判断をするのは大事な仕事だ

    海堂さんは病理医だからすごく丁寧にリアルに書いてあった
    AIの普及と同時に病理医の大事さも訴えたいのかな?
    普段は病院や今の医療制度に何も問題を覚えないけど
    海堂さんを読むとすごく今の医療制度の足りなさがわかる

  • 海堂氏の小説は皆、どこかでつながっているので
    読んでおかなければ、という気がしてしまう。
    思う壷なんだろう。
    どこかで、海堂氏の目論見(?)が書いてあったと思う。
    新刊と一緒に過去の関連小説も平積みしてもらえる、と。

    というわけで、申し訳ないが
    図書館で予約待ち、待ちが多くても買わずに待つことにしている。
    現在「アクアマリンの神殿」 47人待ち

    「チームバチスタ…」のときのように、グッチーと白鳥さんで調査を進めるけれど
    今回は短い、
    でも登場人物は、オールスターズみたいでした。

    結構長めの巻末によると、「スカラムーシュ・ムーン」というのが今年末に出るらしいです。

  • ☆☆☆☆4つ

    今作は正統派の推理小説見たくてそれなりに面白かった。初期の頃の海堂作品に戻ってみた一作とも言えるのではないでしょうか。(前作『ケルベロスの肖像』を偶然にも読んでしまった勢いで今作も読んだけど、まあ良かったということですな)
    あ、推理小説なんぞという言葉は今はもう使ってはいけないのでしたか。でもまあゆるせ、意味は分かるでしょう。
    巻末のかなり暇な企画。実わちょっと嬉しいけど、いかんせんこんなに小さな字ではサッパリ読めやせぬ。すまぬ。
    これってこの先文庫になた場合は想像すると、もうほとんど高齢化社会無視の暴挙ですな。
    Aiの普及よりもっと大きな字から始めたほうがいいよ、海堂先生。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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