鷹野鍼灸院の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.42
  • (5)
  • (44)
  • (48)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 352
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800226549

作品紹介・あらすじ

新米鍼灸師の真奈が勤める鷹野鍼灸院は、院長・鷹野と助手・真奈の二人だけで切り盛りしている。しかし鷹野は往療ばかりに出て、実際は真奈がひとりで対応することが殆ど。ある日、安産の灸を受けにきた史恵に真奈が施術をしていると、史恵の夫が施術をやめてほしいとやってきた。不審を感じた鷹野は、史恵を診て、あることに気づくが…。おとぼけ鷹野と真奈が織り成す鍼灸ミステリー、開院!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 興味深く。

  • 新米鍼灸師の真奈と院長・鷹野が患者や自分達に降りかかる謎を解決する短編集。
    この手にはよくある実力はあるけど変わり者と常識人のコンビ。またこのパターンか、という既視感はあるものの馴染みのない鍼灸業界ややり方についてわかりやすく書いてあり、楽しめました。
    著者が現役なだけありますね。
    真奈が抱えている秘密は結構すぐ明かされ、相手の実力を測るためにわざと告げないなど、複雑な心理を嫌味なく描いています。
    続編も読もうかな。

  • 鍼灸師が主人公。鷹野先生の洞察力と推理力が優れているのは分かったけど、肝心の治療技術については真奈の話と伝聞しか無く。鍼灸師の世界て村社会というか面倒そう。有名鍼灸師はだれかモデルがいるのかな。真奈と吹石の話は悪意がないだけに残酷。鷹野先生は真奈が好きなのか?チラチラ匂わせてた気がする。鍼灸治療受けたいな。

  • 読みやすいし内容もまあまあ楽しいのだが、なんだかちょっと物足りない。鷹野と真奈の掛け合いがもう少しあったほうが良かったかな。

  • 【内容】鍼灸業界が題材のミステリ。
    【感想】鍼灸に関する蘊蓄はほどほど。あまり詳しくやられるよりはこのくらいがちょうどいいかもしんない。ミステリ成分もほどほど。鷹野さんはカバー絵から思ってたほど飄々とはしてなかったのでもう少しそんな感じでかつ出演シーンももう少し増やしてもいいかも。続編あるなら読んでみたいとは思った。

  • 鍼灸院という舞台設定に惹かれて手に取りました。期待通り鍼灸院の日常や施術、鍼灸専門学校で扱われていることや学校生活などとても興味深く読むことができました。読後知ったのですが作者自身が鍼灸師でもいらっしゃるということで生きた描写に納得です。分類としてはありがちな日常の謎系で事件としては重くてもミステリとしてはとても軽いです。むしろお仕事小説として主人公の成長や日常を楽しみました。実はこのミス受賞作の方は挫折しているのですがこちらは軽く楽しめましたのでシリーズになったらまた手に取ってみたいです。

  • 図書館。
    機巧のイブの作者だったのか。
    話は上手いので、損をした気はしないが、もっと読みごたえのあるものになったのではないのか?
    鍼灸の専門用語は詳しいが。

  • 帯に「ツボから謎を解く」とある。私にはツボ自体が謎。
    でも、普段あまり触れない世界、それこそ謎めいた世界を垣間見られた。おとぼけの院長と真奈とのがやりとりが面白い。

  • 鍼灸師と卒業したての鍼灸師の話。鷹野鍼灸師のキャラクター設定が面白い。コロンボ警部か金田一耕助っぽいがちょっと知的。患者としてくる人たちがいろいろと人間っぽい問題を抱えており、それに首を突っ込む新人鍼灸師の女の子。鍼灸師を目指すに当たって、気が引き締まるストーリー展開である。

  • 珍しい鍼灸ミステリー?!。鍼灸に興味があったので、そういう面でも面白く読めた。鷹野さんのような鍼灸師さんに診てもらいたいもんだ。

全41件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1971年東京生まれ。小説家・劇作家。2010年『完全なる首長竜の日』(宝島社)で第9回「このミステリーがすごい!大賞」を、『忍び外伝』(朝日新聞出版)で第2回朝日時代小説大賞を受賞しデビュー。2013年『忍び秘伝』(文庫化タイトル『塞ノ巫女』)で第15回大藪春彦賞候補。近年は作品の英訳版が発売され、中国のSF雑誌にも掲載されるなど、海外での評価も高い。『機巧のイヴ』シリーズ(新潮社)、『見返り検校』(新潮社)、『僕たちのアラル』(KADOKAWA)、『ツキノネ』(祥伝社)、『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(宝島社)など、著書多数。

「2020年 『ドライドックNo.8 乾船渠八號』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乾緑郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×