ありのままの自分を認める ~人生を成功に導くアドラー心理学

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 106
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800228673

作品紹介・あらすじ

アルフレッド・アドラーが100年前に指摘した「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」に応える1冊!

感想・レビュー・書評

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  • これも花城所長から勧められた本。ミスをおかした人に「なぜ」ではなく「どうしたら改善できるか」と問う方がいいとあった。実際、「なぜ」と聞くとほとんど嘘を言う。

  • ”■「ありのままの自分って、どうなるの?」という疑問に応える一冊■

    岩井俊憲さんがビジネスパーソン向けに書いた著書。「人間が抱える問題は、すべて対人関係上の悩みだ」ととらえるアドラー心理学の教えをもとに、社会人にありがちな50の悩みへバッサリ切り込んだ考え方を提示する。これまで読んだアドラー本のなかで一番突き放した感じがしたが、本質部分にスコーンと響く言葉が投げ込まれるので、じっくり噛み締めながら読むとあたたかい感情が湧いてくる。

    目次からいくつか拾ってみると、こんな言葉たち。
    01 「今の仕事は向いていない」。そう思うあなたは何度転職しても同じ思いを抱く。
    06 「独立してまったく違うことをやりたい」。やめておいたほうがいい。
    10 逃げて悩むな。直面して困るんだ。
    14 「褒めて伸ばす」やり方でも人は成長しない。
    18 最終的な目標は仕事の成功ではない。
    28 上司が正論を受け入れてくれないのは、あなたが正論を押し通そうとするからだ。
    35 しょっちゅう悩みを相談してくる人は、悩みを解決する気がないのかもしれない。
    37 同僚を大声で叱る上司。それはショーであり、やめてもらうべきだ。
    48 「仕事と家庭とどっちが大事!?」。そう聞かれたら、迷わずこう答えよう。

    ♪ありのままの自分になるの? への答えを本書から抜き出すと、次のようになりそうだ。

    1.まず自分の「良いところも悪いところも認める」ことから始める
    2.自分の目的を見つめなおす
    3.そのためにどんな行動をとればいいかを考える
    4.自分から行動を起こす

    うまくいっていないのは自分の「悪いところ」を本当の意味で認められていないから。
    そしてアドラー心理学でいうところの「目的」をみつめなおし、本当にそれでよいかと問いかけていないから。

    まずはそこから始めてみよう。

    <キーフレーズ>
    ★対人関係の問題を解決することは、よりよい人生に近づくことなのです。
     その方法を端的にいえば、相手に何かを求めるのではなく、自分で決めて行動することです。そのために大切なのは、まずは、ありのままの自分を見つめ、良いところも悪いところも認めることです。そのことで、自分がどういう目的のために、どんな行動をすればいいかもわかってきます。そして「ありのままの自分」がどんな人間であるかも、自分で決めることができるのです。(p.8)
     ※「ありのまま」も決められる!?
      重要なのは「勇気づけ」

    ・心理的所属感を得るためには、周囲の人たちを信頼することが必要です。そして、その信頼する人たちのために役に立つ、つまり貢献する。そうすることが心理的な所属感につながり、自分の居場所があるという感覚、すなわち共同体感覚に向かっていくのです。(p.41)

    ★逃げて悩むな。
     直面して困るんだ。(p.52)
     ※課題を避けるのではなく、課題に直面して1つずつ対処していくこと!

    ・勇気づけられた部下が、結果として自分で自分を勇気づけられるようになる。それが真の意味での勇気づけです。そのために重要なのが、共同体への貢献です。(p.71)
     ※それも褒めるのではなく、感謝することで伝える。あくまでも横の関係から強調。

    ・目標は3段階に設定(o,87)
     当面の目標 → チーム・スピリットの形成。みんなでやるんだの意識
     達成目標 → プロジェクトの成功
     究極目標 → 人間としての成長
     ※「会社を代表する社員に最大級のパフォーマンスを発揮してもらうプロジェクト」でたてた目標

    ★私はこの言葉を「自己変革なくして組織変革なし」と言い換えることもできると思っています。人間の行動は変えられます。(略)先に決意した人間から行動を起こすのが鉄則です。(p.122)
     ※信頼を得たいなら、まず自分から先に信頼を!

    ・正論をいっていると自負している人は、「自分は正しいことをいっている」という思いと同時に「あなたは間違っている」と攻撃的になっていることが多いのです。(p.130)
     ※大事なのは相互信頼。I'm OK. You are also OK.

    ・「叱られ役」の部下も、黙って聞いていることで主従関係に甘んじ、奴隷であることを受け入れているといえます。(略)対策も教えるといいでしょう。上司に対して「いいかげんにしてください」と反撃する。あるいは「やめて!」と大声で大げさに反応する。(p.169)

    ★「子どもの将来が心配だ」と心配するかどうかは親の課題です。その心配を子どもに押し付けてはいけないのです。(p.210)
     ※子どもが宿題をしないのは、子どもの課題。

    ・仕事と家庭は比較しようがないのですから、「なぜ家庭のほうが(仕事のほうが)大事なのか」をうまく説明することもできません。だからこそ、妻の望む答えをいえばいいのです。逆に、もし会社で上司から「お前は家庭ばかり大事にしていないか。仕事とどっちが大事なんだ」と聞かれたら、答えは迷わず「仕事です」でいい。
     これはいわば「健全な二枚舌」です。(p.214)
     ※正義を競う勝負からは降りよう


    <きっかけ>
     岩井先生、小倉さんの facebook 投稿を読んで。”

  • あまり心に響かなかった

  • アドラーの心理学本。何度もアドラー本を読んできたので、大きな変化はないが、会社の人間関係を中心に書かれているため、同じことで悩みを持つ人は読んでみると良いかもしれません。

    参考になったのは、

    ・自分が変わる勇気を持つ
    →相手を信頼する、捉え方を変えるなど、自分が変わることが基本。プライドなどを捨て、勇気を持って自分を変えて周囲にも良い影響を与える。

    ・理不尽には正論ではなく信頼で対応する
    →理不尽なことに対して正論で反撃しても、相手が受け入れてくれるとは限らない。相手を信頼した上で、差別されているのではないか、そしてその原因を聞き、解決することが望ましい。

  • アドラー心理学に基づく、人生の指南書。自分自身、部下、上司、同僚、プライベートと、対人関係の悩みに対応する方法を教えてくれる。アドラー心理学そのものの解説はないので、アドラー心理学を全く知らない人にとっては中身が唐突に感じられるかも知れない。他人との関係は上下ではなく横の関係。他人と自分の課題は分離する。他人の課題に踏み込まず、自分の課題は自分で解くしかないことは、心がけようと思った。

  • 『嫌われる勇気』を読んだので、他のアドラー心理学も読もうと思って買った本。

    ストーリーではなく、具体的な一つ一つの場面に応じて、考え方が書かれてあった。
    家族も友人も上司も同僚も、すべては今の自分が作り出していると感じた。自分次第。
    まだ「目的論」はとても新鮮に感じる。

  • この本を読み始めた頃、アドラー心理学をとても硬く感じ、抵抗感を覚えた。でもかみしめて読むと、とても納得のいく大事なことを言っているのがわかる。

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著者プロフィール

1947年栃木県生まれ。早稲田大学卒業。1985年、有限会社ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。アドラー心理学カウンセリング指導者、上級教育カウンセラー。2つの大学のほか独立行政法人系の看護学校の非常勤講師を歴任。
著書は『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズ(日本能率協会マネジメントセンター)、『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』(かんき出版)、『男と女のアドラー心理学』(青春出版社)など多数。

「2017年 『看護師のためのアドラー心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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