公益法人 改革の深い闇

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800232403

作品紹介・あらすじ

5兆円の公的資産が、国民の目の届かない所に!情報公開の後退で、逆に不透明になった補助金と天下りの実態。2万4000あった社団・財団法人、その改革の死角を洗う!全国から続々反響!「クローズアップ現代」の書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • 公益法人がかなり怪しいという雰囲気がわかった。

  • 公益法人改革について。

    1896年から2008/11/30までに設立された公益法人(民法に基づく社団法人、財団法人)は、2008/12/01にいったん特例民法法人(特例社団法人、特例財団法人)となった。2008/12/01以降は、新たに社団法人、財団法人は設立できない。

    2008/12/01以降、新たに(登記のみによって)設立できるのは、一般社団法人、一般財団法人。これらは、公益認定(公益性の判断)を受ければ、公益社団法人、公益財団法人となる。制度上、公益認定は取消しを受ける場合がありうる。

    特例民法法人は、5年間の移行期間(2008/12/01-2013/11/30)中に、(1)公益社団法人、公益財団法人への移行の認定の申請を行うか、(2)一般社団法人、一般財団法人への移行の認可の申請を行うかのいずれかを行わなければ、移行期間の満了をもって解散したものとみなされる。なお、移行期間中に、合併・解散を行うことも考えられる。

    一般社団法人、一般財団法人への移行の認可を受けようとする法人(のうち、一定の正味財産額を有するもの)は、「公益目的財産額」に相当する金額を公益の目的に支出するために「公益目的支出計画」を作成する。公益目的支出計画には、法律上、一律の期限は設けられていない。結果として、2000年間にわたる公益事業計画を立てた法人も本書に登場。

  • よく耳にする割に内容を知らない、公益法人・一般法人についてのルポ。
    まじめに「公益」のために活動を行っている法人が多い中、犯罪の温床にもなっている。原因は、監査の目が届かないこと、と。しかし、数にすると公益法人の300倍はある株式会社は特に公の監査は入らないことを考えるとそれだけが問題の根っことは思えない。
    実際には、一般財団法人/一般社団法人はすぐ設立できるにもかかわらず、「公」のイメージがあり、そのギャップを犯罪者に突かれている、と。「ウチは営利企業ではなく、一般財団法人ですから…」といわれるとなんとなくそんなものか、と思う。そして怪しげな投資話に巻き込まれ…と。
    公益法人では、公益に資するため、「基本財産分を吐き出す」というルールがあるが、法人を安定的に存続するためには利益を上げなくてはならず、そうなると吐き出すまでの年限が超長期になり…という矛盾も。
    この手のルポはNHK。前回読んだ、「生活保護3兆円」と同じ取材者の方でした。

  • 2人いれば一般社団法人が作れること、相続税対策や倒産隔離に使われている実態があることが参考になった。

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