大江戸「町」物語 光 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)

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  • 宝島社 (2014年10月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800233592

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大江戸「町」物語 光 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • いやー、これ、すごく良かった!! 江戸時代。千住、芝、板橋(志村)、両国をそれぞれ舞台に描かれているアンソロジーです。
    特に良かったのが倉坂鬼一郎『廻り橋』(舞台・芝)、早見俊『仇でござる』(舞台・両国)。

    ・倉坂鬼一郎『廻り橋』
    芝神明の前で簪を売る、職人の巳之助。巳之助は昔、愛した人を亡くしている。その人に会いたいと、7年もの間芝神明にお参りを続け、簪を作り続けてきた。
    そこへ、おさとという少女が弟子入りを申し出る。
    芝神明は行ったことがある場所なので、ああ、あの辺かぁ…と思いながら読みました。
    愛した人を亡くした男と、ひたむきに彼を頼り、支える少女。少女はやがて成長して、いつしかなくてはならない存在になっていた……。
    全編、切なくて優しくて。心が現れるような純粋な空気が流れている感じ。
    要所要所に出てくる俳人の男が、ピリッといい感じに味を添えている。
    これ以上ないくらいのハッピーエンドで、読んでいて幸せになりました。

    ・早見俊『仇でござる』
    舞台は両国。
    江戸の町アンソロなら、ここか日本橋かどっちかが出てこないとね。
    とても痛快な話でした。
    主役の宗之助が本当にお人よしの良いヤツ。腕が立つのに情け深くて、その人間臭さが良かったです。
    それから、この話で一番好きなのは、ヒロイン紗世の婚約者、銀之助。
    美人の紗世と結婚できると思ったのに、その紗世が仇討ちに出ることになり、本気で悔しがるシーンに吹き出しました。
    最後、斬られて死んでましたが、お笑い的には惜しいキャラを亡くした(笑)。

    どの話も難しい言葉は出てこないし、必要とされる知識もないので、時代小説初心者でもすらすら読めると思います。

  • 私の想像と違いました。すいません。

  • 2014年10月刊。宿場の光(上田秀人)、廻り橋(倉阪鬼一郎)、悲悲…(辻堂魁)、仇でござる(早見俊)の4編の書下ろし。市井物の廻り橋が、つまみ簪の職人と取り巻く人々をうまく描いていて楽しめました。辻堂さんの話で、龍玄が同田貫を「ちゃ、と鳴らして翻した」というくだりがあり、映画やテレビで出てくる嘘の効果音を描いているのかと気になりました。なんだろう?

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大江戸「町」物語 光 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)の作品紹介

藩命で国元から初めて江戸に上がった若侍を待つ現実は…(上田秀人)。芝神明鏡内の簪売りが七年間一日も欠かさないお参りに込めた想い(倉阪鬼一郎)。蝉時雨の頃、若き介錯人・別所龍玄に義父が依頼した仕事とは(辻堂魁)。両国西広小路で大道芸を生業とする浪人に、「仇」と叫ぶ少年が突然斬りかかった(早見俊)。人気作家が書き下ろしで競演するシリーズ第4弾!

大江戸「町」物語 光 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)はこんな本です

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