スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 2808
感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800234131

作品紹介・あらすじ

日本一の歴史をもつミステリーファンクラブ「SRの会」にて国内1位に選ばれた『ボランティアバスで行こう! 』著者の最新刊は、美味しくて心温まるスープ屋ミステリーです!
東京のとある一角。どこの店も「close」の看板がかかる早朝に、スープ屋「しずく」は、こっそり営業している。フリーペーパー制作の仕事をする理恵はある朝、しずくでポトフを口にした途端に、しずくの虜になった。
職場で起きた盗難事件と対人関係で悩み、食欲も減退していた理恵。店主の麻野に悩みを抱えていることを見抜かれて話すと、麻野は推理を繰り広げ、鮮やかに解決する!

感想・レビュー・書評

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  • これから寒くなる季節。
    あったかいスープが欲しくなり、こんなお店が近くにあれば通うのに…と思ってしまった。

    店主の手作りスープは、客たちをほっこりさせ、身体にもとても良い。
    早朝は、告知せず店主1人で仕込みをしながら営業している。
    出勤途中に知って立ち寄り、虜になった女性。
    人間関係のごたごたでストレスが溜まって、体調も崩していたが、そんな彼女の悩みも店主は見抜いていた。

    一杯のスープで心も身体も癒やしてくれる。
    魔法のようなスープに出会えて羨ましい。

    何故だか、あったかいスープって人を幸せな気分にしてくれる。




  • 1個前に読んだ本がヘビーだったので、
    ライトな話を欲しているところに出会いました。

    こういう優しいミステリーも、好きだなぁ。

    続編も、美味しいスープ屋も探してみます!

  • 仕事を頑張る女性が登場する話、大好きです。
    疲れ切った身体を温かいスープで癒したいという気持ちなど、共感できるところがたくさんありました。
    皆さんがコメントされているとおり、スープの描写がとても魅力的でどれも美味しそうです。
    最後の章でスープ屋さんの過去が判明したので、続きが気になります。

  • スープって、弱った心や身体をやさしく温めて救ってくれる魔法のメニューなんだなぁって。

    ふくちゃんの摂食障害、麻野の過去(生い立ちや店名しずくの由来、野菜スープにこだわるわけ)とかずっしりくる内容も、読み終えてみれば、温かいスープを飲んだあとのようにぽっかぽか。

    ただ、夜寝る前にベッドで読むのはやめたほうがいいです。
    お腹が空いて、眠れなくなること請け合いです(笑)

  • 美味しいスープを提供する[スープ屋しずく]温かくて栄養たっぷりのスープが人々の心を癒す。短編で読みやすく謎解きの要素も含まれているのでとても面白かった。シリーズ物なので読み続けます。

  • スープ屋さんを中心に悩みや謎を抱えた人が集まり、そっと解きほぐしてくれるあたたかいお話がたくさん入ってる。
    好きなのはふくちゃんのダイエットのお話。妹が結局すごいいい子やったってところで泣きそうになった。
    あと、ラストの露ちゃん誘拐事件な話も、主要メンバーのみんながちゃんと個性出てる解決なので、すごい満足感。

  • 「スープ屋しずく」のシリーズ1冊目。
    日常生活における人間模様の謎解きから、終盤は麻野の過去からお店の成り立ちまで。
    総じて心温まる物語でした。
    終盤は辛いものもあったけど、それを上回る優しさ。 スープのような温かさのある1冊でした。
    慎哉さんがいろいろカッコイイ。
    このシリーズも引き続き読んでいこうと思います。

  • 想像以上におもしろかった!!!
    短編集になっており、サクサク読みやすかった。
    シリーズものらしいので続きも読んでみたい。

  • 気になっていた一冊。

    温かいスープとともに人間関係にまつわる悩みの真相を解きほぐしていくようなお話でした。

    こんなお店があったら通いたい!と思わせてくれる心温まる場所が舞台の連作ミステリーです。

    2作目以降も楽しみです。

  • とりあえずこの作家さんが同郷であることが、高めの評価になってしまったことは間違いない。愛郷心。ただ、単純に、このスープ飲んでみたいなあと思った。このお店があったら行きたい。あまり小説読んでてそう思うことないんだけど、これは食欲を唆られた。また、静句との出会いのエピソードも素敵だった。理想の家族像。なんで死んでしまったんだ…。話を聞いただけでちゃちゃっと解決しちゃう天才主人公!みたいな物語はたくさんあって、読むたびに「こじつけがえぐいな…」と感じていたが、この作品は実にちょうど良い。そのバランス感覚が見事でした。

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著者プロフィール

2011年、『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞してデビュー。14年、『ボランティアバスで行こう!』が名門ミステリファンクラブ「SRの会」13年ベストミステリー国内第1位に選ばれる。著書に“スープ屋しずくの謎解き朝ごはん”“さえこ照ラス”“レシピで謎解きを”の各シリーズ、『映画化決定』など。

「2023年 『無実の君が裁かれる理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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