珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2015年2月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800235527
作品紹介・あらすじ
五年前に失意の美星を救ったのは、いまは亡き大叔母が仕掛けた小さな"謎"だった-。京都にひっそりとたたずむ珈琲店"タレーラン"の庭に植えられたレモンの樹の秘密を描いた「純喫茶タレーランの庭で」をはじめ、五つの事件と書き下ろしショート・ショートを特別収録したミステリー短編集。
感想・レビュー・書評
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「喫茶店タレーランの事件簿」4冊目ですね。
今回はタレーランのキャラクター事の五つの謎解きでした。
ニャンコも活躍しますので楽しく読めました。
タレーランの開業にまつわるエピソードなどもあり、美星の探偵ぶりは実は創業者の大叔母さん譲りなのと、美星が跡を継ぐ成り初めにも触れていていよいよシリーズが本格化しそうですね。美星の独特の謎解きスタイルも磨きが掛かってきましたね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コーヒーはいいですよね、喫茶店も。私、現在コーヒーを控え気味でして、この本にはコーヒー豆バンバン挽いて、飲んで、蘊蓄語りまくる、を期待していましたが、今回のお話はコーヒーちょっと控えめでした。
短編5+1編から構成されており、過去作に登場した人など、いろんな視点で語られていきます。珈琲店タレーラン創業者の大叔母さまも登場して、楽しく読みました。
美星さんの、一休さん的コーヒー豆挽き&推理もでてきます。今回は、ミルの引出しを開けてニオイを嗅いでからの決めゼリフ。あぁ~、強烈にいいニオイでしょうね。
私も手動ミルを使っていますが、焙煎度合いや水分量の関係か、やたらに力が必要なことが多くて、考えるどころじゃないです。美星さんがコーヒー豆を挽いて一休さんになれるのは、ミルがいいのか、豆の物性が安定しているのか。確かに、気持ちよく挽けたら、なんにも考えてなくても「たいへんよく挽けました」と言いたくなりますね。 -
シリーズ4作目。
なんとなく段々面白くなってきた様な気がする。
場所が京都、舞台が喫茶店バージョンの「ビブリア古書堂の事件手帖」みたい。
今回は、思い込みで読み進めていた読者を裏切るような、今までにない騙され方もされた。
相変わらず美星とアオヤマの進展はない… -
イヤミスでお馴染みのシリーズだが、今回はなんかハートフルな短編集だった。専門学校生と講師の恋愛の話は、どんでん返しのお手本のような綺麗な話だった。レモンの話もなかなか。
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京都の純喫茶《タレーラン》の4。
4冊の中で1番この本が良かったように思う。
美星とアオヤマさんのほっこりした感じが、相変わらずいい。アオヤマさんがちょっと頼もしくなっていた。この2人はこれからどうなっていくんだろう?4になっても、まだ分からない。 -
シリーズ4作目。
短編4編を経て、美星の過去。挫折からの復帰について。
亡き大叔母が仕掛けた優しい謎。展開に少し強引さは感じるものの、章を読み終えてほっこりする気持ちになりました。
美星が立ち直りアオヤマくんとのいい関係。大叔母も天国で嬉しく見守っているのでは。
第1章と第2章の展開には驚かされた。こうだったのかと。
「リリース/リリーフ」も、今までの作品を読んでいたらより深く入り込める内容になっていました。 -
めずらしく?アオヤマ氏がかっこいい話有りw
ミスリードを誘う言葉を含む短編集。なんかおかしいかな、と思ったことがあれば、それが謎に結びついているかもしれない -
緩く繋がる短編集。アナザーストーリーといった趣で、今までと違い、優しくほっこりするストーリーが多い。レモンの樹の話は美星のキャラクター設定の裏付けとして良かった。
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タレーランの第四弾。
ソロソロ、ネタ切れなのか、これは短編集になっている。
別に短編集だから悪いということは無く、かえって読みやすい。
相変わらず、どんでん返しというか、先入観による「えっ?」と言う感じで騙されるところは上手い。 -
いままでの感じが好きだったので、期待よりちょっと物足りなかった。それでも、美空さんに頼らないミステリーと小さなどんでん返しはよかったかな。全体としてストーリーが繋がっている長編が読みたいです。