いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)

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著者 : 辻堂ゆめ
  • 宝島社 (2015年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800237293

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いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)の感想・レビュー・書評

  • 超飛ばし読みでした。青春キラキラでちょっとなー。中学生ぐらいの頃なら楽しめたと思う。

  • (「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞(2015/13回)・「夢のトビラは泉の中に」を加筆・改題)

  • 2014年このミステリーがすごい!大賞の優秀作「夢のトビラは泉の中に」を改題、改稿(たぶん)した作品で、現役東大生のデビュー作。

     トップミュージシャン上条梨乃は、目が覚めるとごみ捨て場にいて、誰も自分が梨乃だと気づかない。それどころか、ニュースでは上条梨乃は自殺したと報じられていた。
     自分のことを上条梨乃だと気づいてくれたのは、大学生の優斗と自殺現場で車にはねられて死んだ10歳の樹(いつき)の二人だけで、どうやら梨乃も本当に死んだようだ。

     樹がネットで調べた情報からインドの奥地にある輪廻の泉が関係して、死後現世に転生したのではないかと推測するが、ここにカルト教団が関わっていて、犯罪が背後にあるという謎めいた展開になっていく。優斗が梨乃を認識できる理由は意外だがわかると当然だと納得させられてしまう。。
     エンディングはハッピーエンドめいているが、梨乃が友人だと名乗って実家に電話して自分に気づくか試した時、母は梨乃の「くせ」に気づいていたと語る場面では涙腺崩壊してしまった。

     ただ、教団は他にも殺しているだろうから、同じ状況の人は他にもいるんじゃね?(笑)

  • 目が覚めたらごみ集積所に居て、有名芸能人である自分を周りの人が認識しない。どうしてこうなったのか、と考えるうちに平行して進む2つの物語が1つになる、謎が解けるところが面白い。
    姉がなぜ優斗のことがわかるのか、だけが消化不良だったが、かつての自分を取り戻そうとせずに今の姿のまま生きようとするところに人間の強さを感じた。

  • 間に挟み込まれた不穏な手記とハートフルファンタジー風味な本編のギャップが不思議でどう繋がるのかと思っていたら、後半に入って急にサスペンスフルで意外などんでん返しも有り一気読みしてしまった。
    巻末の大森さんの選評通り甘くてキラキラだし登場人物達にとって解決しきれていない問題は残っているけれど、伏線はきっちり回収してあって読後感も良く面白い。

  • 第13回このミステリーがすごい!大賞優秀賞受賞作。主人公達が優し過ぎてややリアリティに欠ける感じは否めませんが、スピリチュアル要素のあるミステリとしては、きちんと成立していると思いました。

  • 国民的な人気を誇るシンガーソングライターの上条梨乃は、
    ある朝渋谷のゴミ捨て場で目を覚ました。
    そこに至るまでの記憶がない…。
    通行人に見られて慌てるが、誰も彼女の正体に気付く様子はなく、
    さらに街頭に流れる〝梨乃の自殺を報じたニュース〟に梨乃は呆然とした。
    いったい何が起きているのか…?

    梨乃は高層マンション19階の自宅ベランダから飛び降りて自殺したと報じられているが、
    梨乃自身の記憶は前夜帰宅したところで途切れている。
    自殺する理由はなく、いくら考えても自分が何故死んだのかわからない。
    自殺したなんて考えられない。本当に死んだのか?
    それなら、ここにいる自分は何者なのか?
    そんな中、大学生の優斗だけが梨乃の正体に気付いて声を掛けて来た。
    梨乃は悠斗と行動を共にするようになり、彼の姉のなつみの家に居候して新生活を始めた。
    やがて、梨乃のマンションの近くで梨乃を梨乃だと認識できる少年樹に出会う。
    樹は、梨乃の自殺を目の当たりにし、驚き車道に飛び出してひき逃げされ死んだと言う…。
    三人はこの不思議な、奇妙な現象の謎を追う。

    確かに肉体は存在し、容姿も記憶もそのままなのに、死んだとされている。
    そして、周囲は別人として認識している。
    時折挿入されている手記…インドの古い伝説の手記。
    それが、この現象とどの様に繋がっているのか…?
    何がどうなつているのか、先が気になって仕方無かった。
    『輪廻の泉』
    私自身何となくぼんやりですが、輪廻転生って心の何処かで信じています。
    それが〝輪廻の泉〟に入ったものは生まれ変わらず、現世で輪廻を繰り返す。
    それって、凄く辛く苦しい事なんじゃないか…地獄の様だって思いました。
    他の人からは認識してもらえない…酷いって凄くネガティブにばかり思考が行ってしまったけど、
    逆に考えれば無念を残して亡くなった人が、条件付きではあるけど、
    もう一度生きるチャンスを与えられているのではないか…。

    架空の人物になりすまし、病院や警察はどうするのという突っ込み所もあったし、
    優斗はともかく、戸籍も無い状態の梨乃や樹はこれからどう生きて行けるのって
    現実的な事も頭をよぎりましたが、三人のこれからの明るい未来を感じさせられ
    とっても温かい気持ちで読み終える事が出来ました(*˙︶˙*)☆
    優斗の立場は、何となく早めに読めてしまいましたが、とっても面白かった♪
    三人がとっても良い子達ばかりで、三人の会話も温かくてとても良かった。

    著者は東大法学部在学中のデビュー作なのですね。このミス優秀賞
    だから、青春も凄く感じました(*´艸`*)

  • 「このミステリーがすごい」優秀賞
    デビュー作だけに、気になる部分もあるが、それを吹っ飛ばしてしまうくらいぐいぐいと小説の世界に連れて行かれた。
    登場人物も好感がもててよかった。

  • 面白いし読みやすい!ある日自分が自殺したことになってる上に、自分のことに誰も気付かない、というところから始まる。気付かないといっても幽霊で見えない訳じゃなく別人として認識されるなんて混乱の極み。芸能事務所やカルト教団などが絡みつつ、読後感はすっきりでミステリとしてもよかった。

  • わかりやすく押し付けがましい青春系が苦手な私にとって、これがギリギリ許容できるラインかな(;^ω^)

  • さほど期待せずに読み始めたけどなかかの作品だった。都合のいい設定がされているところや若干不自然さを感じる描写があるものの、作品の中に散りばめられている不可解な伏線をきちんと回収していてスッキリする。「このミステリーがすごい!」大賞の優秀賞受賞作なだけはある。今後辻堂ゆめさんの作品が出版される際にはぜひ読んでみたい。

  • 今年、東大総長賞を取った作者の作品はどんな物かと思い読んでみました。突っ込みどころは多々。でもまあ面白かったです。『こんな状況ならもっと取り乱すだろー!』とか、『綺麗に締めくくったけど、社会的身分はどうすんの?』とか、やっぱり読後色々突っ込んでしまう(笑)

  • 善人は善人としてしか、悪人は悪人としてしか描かれていなくてなんだかなぁという感触。
    戸籍や生活費をどうしてるのかが気になった。

  •  他の人から自分を認識してもらえない。まったく別の人に見えるらしい。こんな設定を無理なく結末まで持っていき、ピュアなイメージは壊していません。

     戸籍もないのにお医者さんや、警察の対応はどうしたのって細かい所が気になってしまいました。いっくんもこれからどう生活するんでしょう?心配です。

  • 自分の死と転生の謎を追うファンタジーミステリー。

    ファンタジー部は優斗の事情の真相が強引でしたが設定はしっかりしていたと思います。
    ミステリー部は犯人の豹変ぶりや犯行の雑さなどツッコミどころ満載でしたが一応論理的には解決していました。
    性格が素直な主人公視点でストーリーが展開するので叙述トリックを心配せず読めました。
    エピローグではいっくんの話など涙腺が緩みました。
    全体的には荒唐無稽な話に陥ってしまうところが、文章のうまさかキャラたちの爽やかさかわからないですが、最後まで飽きさせず読ませる力があり感心しました。

  • このミス大賞優秀賞受賞作。ややファンタジーめいた物語だと思っていたら、なかなか本格でした。
    自分が死んだことになっていて、家族や親しい人に会っても分かってもらえない、という状況はかなり怖いし哀しいです。だけど「輪廻の泉」の存在意義にもなるほど、と思う面があったりもして。これはやはり幸運ととらえるべきなのかな?
    あれやこれやの事象がすべて関わっていて、見事に繋がっていたのは驚き。そしてあの状況を理解できる人たちの共通点を思えばあの真相はさほど意外でもないのかもしれないけれど。案外と気づかなかったなあ。

  • 「このミステリーがすごい! 」優秀賞受賞作品
    人気シンガソングライターの上条梨乃は、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ましたが、そこに至るまでの記憶はない。
    どうやら自殺したらしい。
    幽霊話でもなく、実は生きていたという話でもない。
    もっと皮肉なシビアな話かと思っていたら、結構いい話系だった。
    戸籍もなく、健康保険証もなく、お金もない人間が、病院に普通にかかっているとか、もう少しなんとかしてほしいと思う面もあったり、強引な展開もあったりだが、設定自体は面白かった。
    (図書館)

  • 相当ぶっとんだ設定なのに、スーパーナチュラルミステリーとしてちゃんと成立しているのがすごい。カルトとか天才美少女な主人公とか芸能事務所とか白骨送付とか、ぶっこみすぎてごちゃごちゃしてたり、犯人は明らかなのになぜそこで気づかない!いい子すぎるだろ!ともだもだするとこもあったりするけど、とにかく3人がこれからもずっと幸せでありますように。

  • デビュー作の為か、文章に波があるというか、一定していなくて、スイスイとは読み進められませんでした。ストーリーもあまり自分には馴染まなかったかなぁ。でもラストはマルでした。

  • どうして生きているのかは分かったものの、現実問題、戸籍はどうするのだろう?

  • うまい!

     とてもファンタジックなミステリー。奇想天外の設定だけに、現実解はないだろうなぁと思いながら読んだ。ある意味初代このミスの「四日間の奇蹟」に通じるなぁ。そうそう「黄泉がえり」もかな。

     むしろファンタジーとして読んだ方が良い。登場人物も少ないし、展開も早いから、もっと夢のようなハッピーエンドにしてくれても良いかもね。

     リインカーネーション、輪廻を好意的に使った敵からの、現実からの退避的生まれかわり物語かな。

  • 長編ながらも、最後まで読ませる力があった。ただ本格ミステリーと謳われると少々首をかしげてしまう部分はある。
    登場人物たちは自分が死んでいるかもしれない状況にも関わらず生きる気力に満ちているし、周囲の人物も人を疑うことを知らなすぎるだろうと言いたくなるようなご都合主義展開、そして謎のカルト集団など、ちょこちょこダサい部分が目についた。このへんがいかにも現役大学生のデビュー作といった感じ。
    結末も例のごとく安易な印象は否めないが、学園祭の舞台での演出はニクいものがあって、その希望ある若者らしいモノローグはなかなか良かった。読了感良しのさわやか超自然ミステリー。

  • 泣いた。
    ハッピーエンドやし爽やかやし、話も面白かったけどあかん。
    子ども絡んだらあかん。
    親の気持ち考えたらもうあかん。
    悲しすぎてアホみたいな漫画読まな寝られへんかった。

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いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)の作品紹介

人気絶頂のミュージシャン・梨乃は目を覚ますと、誰にも自分と認識されなくなっていた。さらに自身の自殺報道を目にした梨乃は自らの死の真相、そして蘇った理由を探りはじめるが…。2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。

いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)の文庫

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