コモエスタ・ニッポン! ~世界で最も読まれているスペイン語ブログのひとつは日本ガイドだった
- 宝島社 (2015年3月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800238412
作品紹介・あらすじ
西洋人が驚いた日本の文化。ゲイシャがいない!血液型で採用が決まる!?健康なのになんでマスク?…etc.外国人に意外と知られていない日本。
感想・レビュー・書評
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<目次>
プロローグ
第1章 歴史
第2章 美術
第3章 文化
第4章 伝統
第5章 会社
第6章 社会
第7章 現代
第8章 漫画
第9章 音楽
第10章 映画
<内容>
日本に住んでいるスペイン出身のブロガーの日本紹介。もともとはブログから編集したものらしい。よく勉強していることがわかる。とんでもなく視点のずれているものは少ない。ヤクザの発祥は初めて知ったけど…。細かい点はニュアンスというか、何とも言えない部分も散見するが…。外人から見た日本が知りたくて読んだが、これなら「まあいいか」レベル。これで勉強して、日本に興味を持ってやってくるなら、そう誤解なく日本に住めるのではないか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スペイン人の著者が外国人の視点から日本の文化や風習を紹介する。
日本人の精神性とムラ社会の関係など、表面的な事柄だけでなく歴史や背景も踏まえて説明されており、日本人が読んでも勉強になる。 -
発表ブログが、ちょっと前かもしれない。
取り上げている歌手やアニメなどがちょっと前の流行り。
でも、面白かった。
そうか、日本に来た外国人にはそう見えているのか。でも、そうかもしれない、と読みながら自問自答してしまいました。 -
あとがきのあと「コモエスタ・ニッポン!」 エクトル・ガルシア氏 異文化への驚きを素直に
2015/5/3付日本経済新聞 朝刊
本音と建前、義理、根回し――。外国人の目に日本はどう映るのか。10年以上東京に住み日本語も達者で、「もう日本人の気分」というスペイン人が書いた日本ガイドだ。「間違ってると日本の人に怒られないか不安」と笑いながら話す。
もとになったのは、2004年の来日直前から書き始めた日本を紹介するスペイン語ブログ。これが人気となり、08年のスペイン語版を皮切りに英仏独伊など様々な言語で刊行された。本書はその日本語版。著者も驚く“逆輸入”である。
ソニー、パナソニック。幼い頃、家の電気製品は日本ブランドばかりだった。その後「ドラゴンボール」にハマり、10代半ばで手塚治虫の漫画に出合った。
スペインの大学でコンピューターサイエンスを学び、来日。エンジニアとして日本企業で働きながら、ブログを更新し続けた。おたく文化に、病気でもないのにマスクを着用する習慣、ほとんど遅れのない鉄道網。驚きを素直につづった。趣味は散歩で、「東京は何年いても発見がある。だから今もここにいる」。
「日本人は働き過ぎ。平日は人生がない」。仕事が終わった後も同僚同士で飲みに行くような会社文化には苦言を呈する。会社における意味のないルールの存在が気に掛かるようにもなったが、「問題はスペインにもどこにでもある」。自身のように国をまたいで活動する人が増え、「いろんな国のいい文化が混ざっていけば」と期待する。
3月に両親が来日。半月ほどの間に軽井沢にも旅行し、毎日、母とともにスペイン語で俳句を作った。両親は日本のあちこちに驚いていた。「ほとんど日本人になった今の僕に、この本は書けない。今後はもっと深いものを」。日本人の長寿の秘密を取材した次作をスペイン語で執筆中という。濱田真由美ほか訳。(宝島社・1400円)
1981年スペイン生まれ。2004年から東京在住。旭化成を経て、現在はデジタルガレージ勤務。初の著書である本書のスペイン語版は、同国でベストセラーに。