『このミス』が選ぶ! オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤 (宝島社文庫)

  • 宝島社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800240378

作品紹介・あらすじ

『このミス』選者が選ぶ、珠玉の名作短編アンソロジーが登場!約100年に及ぶ日本ミステリー史のあらゆる短編の中から、『このミス』が誇る読書のプロが選んだ十編の名作たちを、二分冊で刊行。第1弾にあたる本書「赤」には、ランキング第1位の「戻り川心中」(連城三紀彦)をはじめとする五編を収録。日本のミステリー文学を代表する名作短編が揃うアンソロジー第1弾!

感想・レビュー・書評

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  • このミスで選ばれた短編ミステリーが収録されたアンソロジー。
    アンソロジーってオトクな気がして好きです。(なんだそれ)

    初出を見るに古いものが多いのにずっしり重厚でこれぞミステリー!みたいなのが多くて面白かった!
    ミステリー好きなくせにほぼ読んだことがないというにわかですみませんでした!!!

    ・戻り川心中(連城三紀彦)
    自分の作品に対する愛がすごい(どんな感想)
    作品を成り立たせるためにそこまでしちゃうかぁー。もう女性たちが好きだった故に作品が書けたのか、作品を愛する故に女性たちを愛したのか。
    ぐるぐるとループしてしまう。

    ・妖婦の宿(高木彬光)
    これが一番好き!THEミステリーって感じで。
    眉目秀麗な探偵登場。王道なパターン、好きです。な~んにも考えずに読んだので、そっちですかー!とスコーンと楽しめました。

    ・押絵と旅する男(江戸川乱歩)
    唯一これだけは何かで読んだことがあるぞ…?なにかのコーナー的な扱いで映像化してない???そんなイメージ。江戸川乱歩集かなんかに入ってるのかな?見覚えならぬ読み覚えがある。
    これだけはミステリーってよりファンタジーぽいけど、江戸川乱歩の世界観。私の中でこの雰囲気が江戸川乱歩なんだよねぇ。
    こういう雰囲気のミステリー。ミステリってよりミステリー。(伸ばす棒の違いじゃんって言わないで!)

    ・DL2号機事件(泡坂妻夫)
    これが2番目に面白かったー!私きっとキャラがたった探偵役がいるのが好きなんだな。うん。
    まさかの亜さんでしたか。
    これシリーズ物かな??他のも読んでみたい!

    ・桔梗の宿(連城美紀彦)
    アンソロジーに連城三紀彦が2作も入っているとは。いかにこの人がすごいか分かるね。
    戻り川もそうだけど、ものすごく雰囲気ある作品ですてき。
    ミステリ部分も素晴らしいけど、それ以外の情景とかがしんみり切なく、それでいて激しくてとてもよい。

    短編なのにどれもずっぷりと楽しめる、まさにオールタイムベストでした。
    なぜ発売時に黒も買わなかったかなあー。後悔!今からでも手に入るかしら…?


    @手持ち本

  • 既読の作品も多かったが、昔の作品が多く忘れているので一応楽しめた。

    何れも有名な作品なので、それぞれの作品世界があるが、ただ、古い作品が多いので、ロマン幻想趣味がよりプラスに作用している。この手のベストをやるとそれが有利に働くのだろう。

  •  連城さんのお話は、すんなり読めるヤツと、どうしても頭に入って来ないヤツがあって、『桔梗の宿』は前者、『戻り川心中』は後者でしたね。すごいらしいんですが、、、
      神津恭介、亜愛一郎…と私好みですね。

  • 「押絵と旅する男」。映像が美しく、灰色と狂おしいほどの色彩感の対比にびっくり。ミステリーと呼ぶべきか、ファンタジーと呼ぶべきか、よく分からないのだけど。

  • 中でも連城三紀彦と高木彬光の作品がすばらしく、特に「戻り川心中」は再読でしたが、今回は表題作よりも「桔梗の宿」(同作品の中の収録作)の方により感心させられました。

    連城三紀彦の文章は流麗で色気がありますね。

    また、彼と江戸川乱歩は同じ早稲田政経卒だったのですね。

  • 2018/11/11

  • 『このミス』選者が選ぶ、珠玉の名作短編アンソロジーが登場!約100年に及ぶ日本ミステリー史のあらゆる短編の中から、『このミス』が誇る読書のプロが選んだ十編の名作たちを、二分冊で刊行。第1弾にあたる本書「赤」には、ランキング第1位の「戻り川心中」(連城三紀彦)をはじめとする五編を収録。日本のミステリー文学を代表する名作短編が揃うアンソロジー第1弾!(背表紙)

    戻り川心中   連城三紀彦
    妖婦の宿    高木彬光
    押絵と旅する男 江戸川乱歩
    DL2号機事件  泡坂妻夫
    桔梗の宿    連城三紀彦

  • (収録作品)戻り川心中(連城三紀彦)/妖婦の宿(高木彬光)/押絵と旅する男(江戸川乱歩)/DL2号機事件(泡坂妻夫)/桔梗の宿(連城三紀彦)

  • 黒に続き赤も読了、収録作品は

    「戻り川心中」(連城三紀彦)
    「妖婦の宿」(高木彬光)
    「押絵と旅する男」(江戸川乱歩)
    「DL2号機事件」(泡坂妻夫)
    「桔梗の宿」(連城三紀彦)

    「妖婦の宿」のみ未読、他は、特に連城作品は何度も何度も…そして気づいた。
    連城三紀彦作品において「桔梗の宿」こそが自分にとってのナンバー1作品であるということ、数多ある佳作、傑作の中でも最も己の心象に訴え。圧倒的に情景が心に浮かび、薄幸の少女の切な過ぎる想いに身体が震える気持ちになるのも、この桔梗以上に己を駆り立てるモノはなかった。

  • ミステリーアンソロジー

     連城三紀彦氏の「戻り川心中」を再読したくて借りた。ある意味ダブルどんでん返しの本作は、初読では意味がわかりにくかった。今読んでも実はあまりスッキリしない。歌人が主人公だからだろうか?それともその主人公がもてる男だからだろうか? たぶん後者だろうなぁ。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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