ドッグカフェ・ワンノアール 凛とシルビーの謎解き幽霊譚 (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800242396

作品紹介・あらすじ

『ドッグカフェ・ワンノアール』に勤める森川凛は、幽霊が見えるという能力を持つ。カフェの前に捨てられていた仔犬を育てることにした凛は、シルビーと名づけたその犬も死者が見えることがわかる。その能力を生かして、凛とシルビーはカフェの周囲で起こる不思議な事件を次々と解決していくが、そのカフェにはある大きな秘密があった-。幽霊が見えるカフェ店員と看板犬のコンビが活躍する連作短編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 図書室本。 幽霊が見える・・・って怖い設定。でも犬のシルビーは可愛い。展開が不思議。
    事件に巻きこまれるのが怖い。

  • えええ?!ちょっとそれは想像もしませんでした。。
    なんかシックスセンスをみたときの衝撃を思い出しました。

  • しるびぃ、可愛い!

  • ドッグカフェ…。めっちゃ憧れるけど、犬を飼っていないので踏み入れたことの無い場所の1つですが、ここの店員・森山凛は、幽霊の見える女の子。
    ある日、仕事場であるドッグカフェの前に捨てられた子犬を発見し、成り行きで飼うことに。
    すると、次々と事件に巻き込まれて…?

    …ここまで書いて、これ実は拾われた犬・シルビィが事件を呼んでいるのでは…?って気になってきました。だって、実はこの犬も幽霊が見えてしまう特異体質なのです。

    そんな珍しい環境で起こる事件は、怖かったり悲しかったり優しい気持ちになったりとバラエティ豊か。
    最後の大どんでん返しはお見事でした!
    やっぱり、とは思うけど信じたくなかったー

  • すっかり騙された(笑)
    心が残るがよかった。
    真木刑事は凜ちゃんとくっつくのかな?

  • 再読でした。2019年6月7日

    2015年に読んでたのまったく気づかなかった・・・

  • 勤めているドッグカフェの前に捨てられた子犬たち。
    その1匹と主人公の『視える』からこそ、な連続短編。

    最後まで読んで驚きでした。
    まさかの展開、というか、まさかの状態。
    この人が犯人だったとは! に似たような驚きでした。

    悪い事はしてはいけない、という
    十分な教訓になる1話目。
    転げ落ちるだけを考えているならいいですが
    上がるつもりがあるなら、それは当然。
    ドラマだけです、あんなに綺麗に恐喝できるのは。
    とかいう前に、見知らぬ人が荷物取りに来ました、で
    渡せる人間はどれくらいいるのでしょうか?

    2話目の奥さんは、これは世の中に存在します。
    自分の愛犬愛猫が一番! というのは分かりますが
    血統書にこだわるのは、分かりやすいから?
    子供もそうですが、育て方の問題だと思います。

    ありそうで、ないといいな、が3話目。
    純粋な愛情を注いでくれるからこそ、取り合いますが
    そもそもその愛情は、まず互いに注ぐべきものでは?

    責められる母親ですが、それならば何故父親は
    休まなかった? な4話目。
    仕事もパートもアルバイトも、お金をもらってる時点で
    責任を持たねばならないものです。
    母親だけを責めるなら、母親だけの『子供』に
    なってしまいます。

    そしてちらちらとダメ夫情報を漏らしていた
    妹夫婦が出てきた5話目。
    驚きの告白と、驚きの人物と、驚きの展開。
    駄目だから支えなくては、と思っていたのか
    妹さんに聞きたいものがありますが、この時点で
    ようやく目が覚めた事でしょう。

    そして刑事さん。
    何だか怪しいな、と思っていましたが、5話目で
    一緒に散歩に出たので、それも騙されました。
    あ、やっぱりそっちだったのか! とw

  • 幽霊が見えるドッグカフェ店員凛と幽霊が見える凛の愛犬シルビー。謎解きだけじゃなく、社会問題も投げかける。ペットブームと言われる一方で毎日保健所で殺処分される動物たち。ドッグカフェの話なのに贅沢な餌をやったり服を着せるのは飼い主の自己満足と言い放つ。作中感じる違和感、「二匹の〜」でもしかして、と思ったら最終章明らかに。メイン人物が一人いなくなって寂しいけどよかったのかな。続編も楽しみ。真木刑事の気持ちに凛は全然気が付いていないのかな。

  • ドッグカフェに勤める凛は、幽霊が見えるし話もできる。
    でも、面倒ごとを背負いたくないといつもは見えないふりをしています。
    カフェの前に捨てられていたシルビーを、勢いで飼うことにした凛。シルビーも彼女と同じ能力を持っていたために、彼女は周囲で起こる謎を解決していくことに。
    彼女の相談相手だった晶太について色々違和感を感じていましたが、最後の謎は彼に関するもの。まぁ、よくあるトリックだけどこの人までそうだとは思わなかった。

  • ドッグカフェで働く女の子と、犬のシルビーが幽霊にまつわる出来事を解決していくミステリ。ミステリというほどではないのかなと思う。全体的にあんまり登場人物に共感できなかった。連作短編でもあるし、ひとつの長編でもあると思う。
    2017/6/22

  • ドッグカフェを中心に幽霊が見える犬と人間コンビが事件を解決していく物語です。
    シルヴィーが可愛いし設定も面白いですね。

    犬を飼うと面白い楽しいだけじゃなくて悲しいや辛い思いも書いているのはよかったです。

    でもルームシェアするほど仲がいいはずの友達の死をそれほどの衝撃を受けていないのはそんなもの?

  • (収録作品)残された犬/愛犬写真/二匹のラサ・アプソ/いってらっしゃい/心が残る

  • 全体の仕掛けは面白かったです。
    ただ主人公が犬を大事にする気持ちと、人に対する気持ちの温度差が酷くて少し引き気味。
    幽霊に冷たいのは分かりますが、ルームメイトの事件で衝撃も悲しみも感じて無いのにはびっくり。

  • 良かった。少し悲しいエピソードから始まりますが、とにかく犬への愛にあふれた1冊です。犬を飼っている人は、犬と過ごす時間というものをふと考えてしまうと思います。
    帯にも書かれてたけど、これは2度読みしたいなぁ。ドラマ化しても面白そうです。

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著者プロフィール

1975年、京都府生まれ。高校卒業後、金融会社に入社し、のちに通信会社勤務の傍ら小説の執筆を始める。2014年、第9回日本ラブストーリー大賞へ応募した『トマトの先生』が大賞を受賞し、デビュー。他の著書に「ドッグカフェ・ワンノアール」シリーズ、『元カレの猫を、預かりまして。』『夜は不思議などうぶつえん』がある。

「2023年 『猫を処方いたします。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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