君にさよならを言わない (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800243140

作品紹介・あらすじ

「明くんと久しぶりに話せた…」事故がきっかけで幽霊が見えるようになったぼくは、六年前に死んだ初恋の幼馴染、桃香と再会する。昔と変わらぬ笑顔をぼくに見せる桃香は、ある未練を残してこの世に留まっていた。それは、果たせなかったあの日の約束…。桃香の魂を救うため、ぼくは六年前に交わした二人の約束を遂げる-。少年と幽霊たちの魂の交流を描く感動の連作短編。切なくて、温かい。

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊が見えるようになって、幽霊の心残りを一緒に解決する話。

    幽霊が全員、高校生だったのでちょっと可哀想だった。
    青春物ではあるんだけど、その前提が既に亡くなっていることなので、常に心の中に錘を付けたまま読み進めていく感じだった。

    それ以外は話は面白くさくさく読めました。

  • 「幽霊が視えるようになった」というぼくの連作短編集。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」に心を鷲掴みにされたことから、選んだ一冊でした。

    とはいえ、なんと言っても設定が設定ですから、馬鹿馬鹿しいと一笑に付してしまえばそれまでとは思いますが、それで切り捨ててしまうのはあまりにもったいない作品だと思いました。
    4編からなっていますが、心惹かれたのはなんといっても最初の「星の光を」でした。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」もそうですが、七月さんの場合、そういう設定だと割り切って登場人物の心に寄り添って読んでいくと一気にその世界観に入っていける気軽さがあります。この「星の光を」では、主人公の死んだ幼なじみが登場しますが、世界に入り込めば入り込むほどにあまりに甘くて切ない気分になっていきます。胸の奥がじわっと暖かくなる瞬間、久しぶりに味わいました。また、中でも強く印象に残ったのは彼女との最後の場面の描写の美しさです。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の宝ヶ池のあの場面が呼び起こされてしまって、重なってしまって、二倍感動しました。浄化され澄み切った世界が広がる瞬間、読んで良かったなあという思いがこみ上げました。

    他の三編も世界観は基本同じ。キリッと澄んだ空気感に貫かれた作品たち。とても印象深く残りました。「2」も是非とも読んでみたくなりました。

  • 幽霊が視える。
    絶対嫌です笑。

    でも、この5つの物語のように、幽霊も、残された人たちも、いずれもが抱える未練が消えて無くなるなら、そのために視えてると思って頑張れるかな。

    但し善霊のみ。
    悪霊嫌です怖。

  • ぼくは明日昨日のきみとデートする、の作者の本。読みやすく読めた。恋愛と人の生命を考えるきっかけをくれる一冊です。続編が出てるようなのでまた読みたいと思った。

  • 切ないね。七月さんの作品って恋愛小説なのになんかジャンルが違うっていうか、恋愛小説の新境地?的なところがある。

  • 幽霊が視えるようになった主人公のぼく「明」のせつなくて心温まる連作短編です。4作品と後日談が入っています。最初の作品で幽霊となった初恋の幼馴染の桃香と再開します。6年前の果たせなかった約束を・・・泣きます。そのほかの作品も幽霊は女性ばかりですが、あたたく、ほっこりのお話です。義理の妹の「柚」と主人公との今後の関係も気になります。

  • 読みやすくて面白かったです。
    出逢った幽霊達の悩みを解決していくストーリー。
    リレーのお話は凄く青春を感じて良かったです。

  • 読みやすくて面白かった!
    七月さんの本は自分と相性がいいのかも。

  • 非常に読みやすくスラスラ読める短編小説。幽霊が見える僕の周りで起こる恋愛や青春物語。短編なのでストーリー性には少し欠ける部分もあるが、感動できる。

    ただ、ぼくあすから来ると若干物足りなさを感じてしまう人がいるかもしれない。
    個人的には好きなので読んでほしいです!

  • 泣ける。短編小説で読みやすい。すごい泣ける。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。『Astral』(電撃文庫)でデビューし、ライトノベル、一般文芸などジャンルを超えて幅広く活躍。第3回京都本大賞受賞作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社文庫)はミリオンセラーとなり話題を集めた。他の著書に『君にさよならを言わない』(宝島社文庫)、『ケーキ王子の名推理』(新潮文庫)などがある。

「2021年 『100万回生きたきみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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