新装版 ナイチンゲールの沈黙 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800247995

作品紹介・あらすじ

小児科病棟に勤務する浜田小夜の担当は、眼の癌=網膜芽腫の子供たち。看護師長・猫田の差配で、不定愁訴外来の田口公平は彼らのメンタルサポートをすることになった。だが同じ頃、患児の父親が殺され、小夜は警察に嫌疑をかけられてしまう。さらに、緊急入院してきた伝説の歌姫に、厚生労働省の変人・白鳥まで加わり、物語は思わぬ展開に-。大人気「バチスタ」シリーズ第2弾、装いを新たに登場!

感想・レビュー・書評

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  •  医療系ミステリーを読みたくなり手にしたのは「ナイチンゲールの沈黙」でした。
     バチスタシリーズ(田口・白鳥シリーズ)の第2弾です。中盤まで仲村トオルさんじゃなくて白鳥圭輔が中々登場しないのですが、登場した途端に話のテンポが良くなり更に面白くなりますね。原作では「小太り」とか「小デブ」みたいに書かれている白鳥ですが、なぜ仲村トオルさんを起用したのか聞いてみたいです。
     バチスタシリーズを読む順番は、
    1.『チーム・バチスタの栄光』(2006年)
    2.『ナイチンゲールの沈黙』(2006年)
    3.『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2007年)
    4.『イノセント・ゲリラの祝祭』(2008年)
    5.『アリアドネの弾丸』(2010年)
    6.『ケルベロスの肖像』(2012年)
    7.『カレイドスコープの箱庭』(2014年)
    で合っているのかな?3作目を読むのが楽しみですが、いつになるかな...

  • 医療ミステリーというよりは、医療SFミステリーという感じでした。

    相変わらずの白鳥さんが用いるテクニックは、知識としてとても参考になります。

  • ・海堂先生の人物描写が大好き。
    ・小夜さんは翔子さんよりずっと激しいものを
     秘めているんだな。愛がすごい。
    ・瑞人くんの施術が上手くいきますように。
    ・関連作の登場人物がちらちら出てくるのも好き。
    ・冴子と城崎の関係性も泣ける。

  • 小児科病棟に入院する瑞人とアツシ。
    担当看護師の桜宮の歌姫・小夜。

    二人は希少がんであるレチノブラストーマであり、眼球切除をしなければならない…

    手術を拒否する瑞人と手術を恐がるアツシ。彼らのメンタルサポートをするために、愚痴外来の田口医師が担当することに。

    そんな中、瑞人の唯一の肉親である父が殺害される…
    遺体は解剖され、内臓が…

    警察とともに厚労省のおなじみ白鳥が病院へやってくる…。

    何か詰め込みすぎた感が…
    瑞人の父親殺しの犯人も意外ではなかったし…

  • 忘年会からスタートした物語が小夜と城崎・冴子との出会い。 小児愚痴外来、瑞人と由紀の交流。 瑞人とアツシ。 みごとなまでの自然な流れに圧倒された。 そして事件の真相は。。。 読み終わってからもう一度序章に戻ると改めての衝撃!? そしてもちろん、田口と白鳥をはじめとする異質(笑)な人たちの人間模様が事件の暗さを中和してるのかな。。 やっぱり、このシリーズ、面白い♪ ところで、このお話ってドラマでしたんだっけか??まったく覚えてないんですけど^^;

  • 実は田口白鳥シリーズで最初に読んだ作品。

    「『チーム・バチスタの栄光』はドラマと一緒でしょ!」と思い込んでこっちから読み進めてしまったが、ドラマとは微妙に各々のプロフィールや関係が違ってると気づいた時にはもう物語中盤。

    今このシリーズを読み進めていると割とミステリー色は強い方。しかし患者と医者側の関係などがやはりリアル。

    ドラマの頭のまま本書を読んだので、ミステリー色が強いのは気にならなかったが「バブル三部作」あたりから入った人は戸惑うのかも?

  • バブルシリーズはそれなりに面白かったけど、バチスタの方はわからぬ
    ミステリとしては中途半端な事件操作とかな気がしてまうんよな

  • 海堂尊のおそらく2作目。

    小児科病棟に入院する牧村瑞人と佐々木アツシ。二人は希少がんであるレチノブラストーマ(網膜芽細胞腫)である。少年で眼球切除という重い現実にあたり、愚痴外来の田口医師が担当することに。そんな中、牧村の唯一の肉親である父が殺害され、警察とともに厚労省のおなじみ白鳥が病院へやってくる…。

    あらすじはかなり端折ったが、のっけから小児科病棟に架空の怪獣の話、海堂尊の十八番であるエーアイ(オートプシー・イメージング)などのてんこ盛り。そこにさらに魔性の歌姫とCTイメージに現れる謎のパターンなど、しっちゃかめっちゃかで畳み掛けるように進む。

    そんなゴチャゴチャの作風とはいえ、もともとは『バチスタ』同様に上下巻だったようだが、新装版で1冊にまとめてもらえてよかった。どう見ても1冊のボリュームやろこれ。

    今回は白鳥のキレはさほどでもなく、田口のぼんやりもあまり際立たない。というのも、病院の問題というよりは、普通の犯罪捜査要素が強いというところにある。

    しかしながら、プロローグからなんとなく予想のつく伏線というよりも必要以上の印象づけがあり、最後も相変わらずの尻すぼみフェードアウトであって、ミステリとしての爽快感のようなものがあまりない。

    また、唯一どう扱うのか謎であった超能力というかファンタジー要素が、最終的にそこまでスポットを当てなくても良くない?と言いたくなるような扱いになってしまったのも残念。

    単純に刑事物か、医療事故等の病院の内部の話だけにしたほうが、読者もシンプルに楽しめたのではないかと思う。

    でもまあ、海堂尊にしてはちゃんと読めたかな。

  • イマイチかな。
    なんだか現実離れしててあまり入ってこなかった。
    続編が絶版になったのもなんだかうなづける。

  • バチスタシリーズ2作目。ちょこっとSFっぽいところも有ったりで面白く読了。アツシくんがかわいすぎてキュンキュンしちゃった。瑞人くんもかっこいい大人になってくれそう。海堂さんを、ブラックペアンから読み始めたので、お馴染みの方々も登場でうれしい限り♪少しずつ大切に『桜宮サーガ』読破目指そう♪

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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