スープ屋しずくの謎解き朝ごはん ~今日を迎えるためのポタージュ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2016年2月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800251367
作品紹介・あらすじ
シェフ・麻野が日替わりで作るスープが自慢のスープ屋「しずく」は、早朝にひっそり営業している。常連客のOL・理恵は、新婚の上司・布美子の新居へ遊びに行く。順調そうに見えたふたりだが、夫から布美子の様子がおかしいと相談を受け…(「モーニングタイム」)。ほか、狩猟中に奇妙な体験をする「山奥ガール」、ひきこもりの友人が抱える真相を探る「レンチェの秘密」など、心温まる全4話。
感想・レビュー・書評
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シリーズ2作目。
主要キャラの暖かさや、
各話のちょっとしたエピソードが
その先の話につながっていたり、
何より、読後感が正に
美味しいスープを飲んだ時のように
ほっこりするところが気にいってます。
ゆっくりシリーズ制覇しようっと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スープ屋しずくシリーズ第2弾。
日常の謎解きを浅野さんが解決していくのが心地よい。今回も美味しそうな料理の描写がたくさん。
読むだけで、心が満たされました。 -
一巻より趣向が凝ってて面白かった。。。一巻で諦めて読むのやめないでよかった。
ジビエを求めて狩猟にハマってく女の子の話が面白かったなぁ。なかなか若い人が入り込むのが難しい世界ってことがよくわかる。解体とかキツそうやもん。
ラストの引きこもりの友達を外へ出そうとする話も結構ハードでよかった。コージーミステリーのギリギリを攻めるハードさ。 -
シリーズ2作品目!!!やはり今回も面白かった!!!ガチまいの私にとって、料理が絡む物語は非常にサクサク読めるし、内容もいつもタメになる&知識が増えるから本当にオススメのシリーズ物です。
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野菜の栄養にはこんなにいいことがあるんだとかなり学べました。謎解き要素は少ないけど料理についての味方が変わると思います。恋愛的なことから身内についてもとにして書かれていて子供から大人まで楽しんで読めると思います。
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仕事で胃が痛くなること、か、、、若いころはあったなぁ。そんなときに、しずくのようなスープ屋さんがあったらどんなによかったことだろう。
ジビエは苦手なので、瑠衣の気持ちはわからないけれども、狩猟になぜ興味を持ったのか考えながら取り組む姿はいいなと思った。
レンチェは・・ちょっと重たかったかな。 -
【美味しい小説】
シリーズ2冊目。今回も、全てのスープがたまらなく美味しそうだった(^-^)
昼も夜も大盛況な、スープが売りのフレンチビストロの、告知してない朝ごはんの時間がすごく魅力的。
パン食べ放題、ドリンク飲み放題で本日のスープ付いていくらなのかなぁ。500円なら毎朝通いたい。
今回ジビエの話が結構出たからか、夜のビストロシーンも多かったのですが、まぁ全部美味しそう。
うずらとか鹿とか、食べたい。
日常ミステリーをシェフの麻野さんがお話を聞いて解決する。当初は食べ物にまつわることだけかと思ってたら、結構なんでも解決します(笑)
今回は発達障害や後継者不足、引き篭もり等の現代社会の闇部分を折混ぜた内容が多くて、最終的にハッピーエンドで収束してるのでほっこり読めますが、結構シリアスです。
一見、のんびりグルメ小説風で、ミステリーも殺伐とした暴力的なことは少ないけど、題材が精神的、社会的に重い内容だったりする分、物語構成もしっかりしてて、凄く良い小説です。
理恵のことを本人以外の登場人物が語ると、美女感強めなのも面白い。人間関係の進展も気になります。
通勤でお腹空かせながら読むのに良いです( ̄▽ ̄)
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2作目
ラストにはしずくさんの死に関わる話もあり、少しずつ明らかになる過去も -
シェフ・麻野が日替わりで作るスープが自慢のスープ屋「しずく」は、早朝にひっそり営業している。常連客のOL・理恵は、新婚の上司・布美子の新居へ遊びに行く。順調そうに見えた二人だが、夫から布美子の様子がおかしいと相談を受け…(「モーニングタイム」)。ほか、狩猟中に奇妙な体験をする「山奥ガール」、ひきこもりの友人が抱える真相を探る「レンチェの秘密」など、心温まる全4話。
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朝ごはんを外食することに、ちょっとした憧れがある。
いや、そもそもちゃんとした朝ごはんに憧れがある。
外食にしろ、家での朝ごはんにしろ、手をかけられた朝ごはんを食べる生活には余裕があるように感じる。
遺伝子レベルで夜型な私は、朝はまったく元気が出ない。
朝からちゃんとご飯を食べることで一日のエネルギーを補充する。
まさに、一日を元気に明るく過ごせそう。
…
スープ屋しずくの朝営業はあまり知られていない。
偶然出会うか、口コミで知るしかない。
ランチとディナーは賑わうものの、朝はひっそり営業している。
そしてその店の店主・麻野は、バーテンダーのような佇まいで訪れる客を見守り、観察眼と経験から助言をし、「困った」を解決してくれる。
静かな中で美味しいスープご飯を食べられるなんて、なんて贅沢なんだろう。
人にはいろんな悩みがあって、そんな悩みも一旦横に置いて美味しいご飯を食べる。
それだけでは問題は解決しないけれど、心を寄せてくれる人がいて、話を聞いてくれることで、前を向ける。
ミステリーなんだけど、なんだかほっこりするお話。