古書街キネマの案内人 おもいで映画の謎、解き明かします (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
3.00
  • (0)
  • (3)
  • (18)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 88
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800251763

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 分類としては、ミステリーになると思う。

    映画について詳しかったらもっと楽しめるかな?と思った。

    ・好きな章
    →フィルム・ガーディアン・バスターズ
    →神保町オデヲンのみんなの映画への愛が感じられる章。青春!って感じがして好き。


    ・気になったフレーズ
    「人生ってのはな、カラオケ店で出るロシアンたこ焼きみたいなものなんだよ。食ってみるまで当たりかハズレかわからん。どうせ食うならハズレを引いてみろ。そっちのほうがきっと面白いぞ。」
    →人生山あり谷あり。山がいいと思うのが人間かもしれないが、人生どん底から這い上がるのも自分の成長を実感できて楽しいのでは?と思った。

  • 映画にまつわる悩みを解く『案内人』に
    行為をよせた主人公。

    勢いでバイトに志願しているのもすごいですが
    きっかけになった遺品整理も、なかなかでした。
    フィルム映画には、そういうのもあるのだ、というのや
    そういうシステムがあるのか、という驚きまで。
    黒澤の話も、知りませんでしたし、同じ話なのに
    国外と国内と二本あるとは…。

    スクリーンで見るのをよしとするのか
    借りてきてゆっくり見るのをよしとするか。
    映画泥棒の髪型も、興味あります。

  • 神保町の小さな名画座で出会った映画館スタッフの六浦すばるに惹かれ、映画なんて殆ど見ないのにそこでアルバイトをはじめた大学四年生の多比良龍司の仕事模様が興味深かった。フィルム等の趣のある雰囲気と、若干慇懃無礼さも感じてしまうすばるの淡々として冷静ででも抜けた面もある独特のキャラクターに段々と惹かれた。

  • 神保町の名画座のオデヲンの映画案内人に父さんの映画グッズに関する謎を解いてもらったことがきっかけで、名画座でアルバイトを始めた主人公。
    案内人は映画の事に関してはしっかりしているけれど、それ以外は抜けている、というよくあるタイプ。
    京王線について言及している部分があり、「利用者にとって不便」と言っていたけど、完全に本人の抜けているのが原因で、京王線に問題ないよね。

  • 神保町古書街にある小さな名画座が舞台。古い映画の魅力、映画館の魅力が語られている本作。全体的にはまぁまぁ、可もなく不可もなく。ただ助詞の誤字が目立つ。あと、作中ヒロインが外出した際に京王線の乗り換えに失敗して「京王線の路線は複雑でユーザービリティが〜」と不満を述べています。京王線利用者としては路線図はもちろん、駅の構内放送、車内放送でしつこく停車駅、乗り換え案内が流れるのに特急と急行を乗り間違えることが不思議でしょうがない。自分の不注意を他者のせいにするな、と言いたい。

  • 優しい物語でした。映画館の案内人、すばるの魅力ももちろんだが、もう一人の主人公である多比良の性格の良さが物語を爽やかで品の良い物にしている。

  • 映画館スタッフによる謎解き。「E.T.」「イングロリアスバスターズ」「オペラ座の怪人」など有名映画の話題もあって映画好きには楽しい。映画をめったに見ない大学生が映画館でアルバイトする設定はいいとして、配信ではなく劇場で映画を見る魅力に働き始めても気づかないのはどうよ。

  • 映画には全然詳しくない主人公龍司がたまたま出会った映画館スタッフの六浦すばるという女性に惚れたという理由で働き始める話です。

    いきなりしょっぱなからマニアックな映画をだすのも映画初心者には読みにくい、と感じたから作者はあえて有名どころをだしたのかな、と思いました。
    主人公はその代表?
    でももう少し龍司に変わったキャラ付けがあってもよかったかな、と思います。
    周りのキャラはよかっただけに。

    終わり方もただのありがちなハッピーエンドに終わらせないのもよかったです。
    カットされてはいたけれど希望していた映画が観られて小野寺さんは本当に幸せだったと思う。

    私はキネマという言葉に惹かれて読みました。
    本当に観る専門でシネフィルみたいに監督やら俳優やら映像美やら全く語れません。
    逆に興味ないくらいでストーリーが面白くて俳優は演技がよくって内容にあっていればいいくらい。
    俳優も有名どころしか知らないし。

    だからシネコンにしか行ったことがありません。
    この本を読んだからこそオデヲンのような映画館に行きたくなりました。

  • ほどよく面白かったと思います。
    ビブリア古書店に始まるもの、というところですよね。主人公の名字が「六浦」というところからも感じられそうです。
    映画館のスタッフはけっこうしっかりと性格を与えられているので、もう少し、それぞれの描写が多いほうが満足できたかなあ。
    終わり方は、よい感じで終わらせたな、と思います。最後の最後のちょっと書きすぎ?でも、これもいいかな、と思いました。よい感じです。
    ただ、そうですねえ、出てくる映画を見直したいなあ、とまでは思わなかったので、もし、この映画、見たい、見直したい、と思わせてくれたら星は5つだったと思います。
    この類のものは、情報量が多い分、作者の労力を慮るに、それだけでも価値を感じてしまいます。残念だったのは誤植(と思われる部分)がところどころ目についたこと。これは編集さんの責任になるのかな。もう一度読み返して具体的にアップする手間は避けたいと思いますが、「ん?」と思うところがありました。

  • 神保町にある名画座を舞台に、映画と人々をつなぐ「案内人」六浦すばると、映画については門外漢な大学生・多比良龍司が4つのトラブルを解決していきます。
    映画業界に関するトリビアはなかなか興味深いものでしたが、各章のタイトルになっている映画はストーリーとはあまり関係がなく、且つその映画に関するトリビアも知っていたのでやや期待外れでした。
    また、六浦すばるにデレがなく、多比良龍司にこれといった特徴がないため、キャラのインパクトが弱い気がしました。

全10件中 1 - 10件を表示

大泉貴の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×