ここからは、オトナのはなし

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 173
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800260031

感想・レビュー・書評

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  • さいきん夫の影響でよく「フリースタイルダンジョン」というラップバトル番組を見てるんですけど、その審査員に一人だけ女性がいるんですね。女性ヒップホップ歌手とかなのかな〜と思ってて、なにげなく調べたら上智外国語学部卒の作家でびっくりしたというわけです。
    しかも昔読んだ「ラブソングに飽きたら」というアンソロジーに参加されていたとは。全然記憶にないけど。

    内容は20代を遊び尽くして30代を生きるリリィさんの、大恋愛からの結婚や、子育て、仕事、捨てられないオンナ、オバチャンへの成長、そして離婚に至るまで赤裸々に書かれています。口語調の文章から滲み出るイケイケアムラーギャルの名残が凄まじく、ギャルに免疫がない私は若干気圧された……。
    めちゃくちゃ良く言えばSEX AND THE CITYでキャリーが書くエッセイみたいな印象。
    恋愛と結婚はちがうなぁ、とひしひし感じた。結婚して出産して一時的に"母親モード"全開の別人格になれど、数年経てばどこかにひっこんでた素の自分はちゃんと戻ってくる。震えるほどのI'm back.感。
    本当は別に新しくもなんともない、もともとの自分。煮詰まった生活に必要なのは、まるっきり新しく思えるほど久しぶりの「自分」ということだ。
    女、母、妻、仕事の肩書き、くるくると役割をこなし仮面を付け替えねばならぬのは重労働だが、だからこそ楽しめる。いろいろな角度で世界を見れる。
    女ってエンタメだ、と教えてくれるリリィさんに、私はいつのまにか憧れている。

  • 人生経験豊富な筆者の体験談。
    読者は男性が対象ではないと思うが、結婚・出産・離婚を経験した女性の心情や実体験がつい笑ってしまうほど赤裸々とストレートに書かれており新鮮だった。
    4人の女性の結婚に関するリアルレポートは印象的。
    ・カリスマとファンが対等になるのが結婚
    ・母性本能くすぐり男は本物の子ができた瞬間、ただの足手まといになる
    ・共働き、オス同士の結婚は仕事時間の奪い合い
    ・関係が自由すぎると夫婦だって疎遠になる

  • 昔はあまり好きじゃなかったLilyさん。でも気づけば本を3冊も買っている。(しかもちゃんと本屋さんで新品を!)
    おそらくこのオトナミューズの連載からだんだんと好きになったんだと思う。

    日本版SATCという感じで、読んでいると女友達とガールズトークをしている気分になる。このコロナ禍でなかなか飲みにも行けないこの頃、こういうのが心の支えにもなる。言葉遣いの悪さはご愛嬌ということで…笑。

    2冊目も読んだけど、1冊目の方が離婚がリアルタイムで書かれている分、濃密な印象。すごく勇気の要ることだと思うことだと思うけど、それをやり遂げたLilyさんの強さに憧れる。

    Lilyさん自身が自家発電と言っているように、全編通して自分で自分を幸せにすることの大切さをひしひしと感じた。恋愛体質なのと、男に幸せにしてもらうことを求めるのは違う。
    自分も自分の足でしっかり立たなきゃと思う。
    これこそが平成の、そして令和の女性の生きる道。

  • 914.6

  • こういう風に書ける書き手さんが出てきていること、そしてそれが受け入れられていること。少しづつとはいえ、変わってきているのだな。

  • 初めてりりさんの本を読んだ。タイプは違う女性ではあるけど、今の時期、色々と考えさせられる内容だった。

  • 私はパリピではないけれど、普通にOLやって独身謳歌して、結婚して子供ができたことでがらりと生活が変わる、その過程と気持ちの捉え方がかなり似ていて共感できるところが多々あった。こう思っていたのは私だけじゃないんだ、逆にこうゆう風に捉えればいいんだ、と共感しながらよんだ。言葉の選び方とか、(泣)(焦)など、前半の方はとくに、文末にこうゆう記号めいた言葉があったのがちょっとわずらわしかった。

  • 1ページに詰め込む文の行間や言葉使い、()や「」がとても読みにくくそして品がない。
    でも書いてあることは生々しいリアルな現実だろうなとも思う。
    もう少し言葉の選び方やページ内の配置を考えてくれたら読み終えることはできたかも。

  • 自分にとってそう遠くない未来の話。
    面白かった。

  • 同じ女性であり、母親でもあり、共感できるところもたくさんあって、すらすら読めました。

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著者プロフィール

作家。1981年、横浜生まれ。蠍座。NY、フロリダでの海外生活を経て上智大学卒。10歳から1日も欠かさず日記を書き始め、25歳の時に『おとこのつうしんぼ~平成の東京20代の男と女、恋愛とSEX~』(講談社)でデビュー。リアルな描写が女性の圧倒的支持を得て、ファッション誌で多数のエッセイ・小説の連載を持つ。
27冊目。東京在住。2児の母。Instagram @lilylilylilycom

「2020年 『別ればなし TOKYO2020.』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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