美術鑑定士・安斎洋人 「鳥獣戯画」空白の絵巻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2016年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800265463
感想・レビュー・書評
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鳥獣戯画という文言に惹かれて〜^^;
更にこのミス大賞関連ということで、ゲット(^_^)v
鳥獣戯画って、教科書にも出てきたような…「日本最古の漫画」ともいわれてるみたい。
古いので経年劣化して、剥がれてる部分がある。それ切れ端が京都の由緒もない寺で発見される。
国宝の一部になるから、美術界騒然!
売るにしても幾ら???
で、やっぱ金が絡むと事件が発生するというお決まりのパターン。
とは言え、スイスイええ感じに読めました!
殺人事件の方は、ありがちな感じやけど、鳥獣戯画の断簡(切れ端)は、意外な展開。…というか美術を私が分からんだけかもしれん(−_−;)
天才肌の人が結構好きなんで、主人公はええ感じ!
もう少し、自身に美術の知識があれば…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
糊が経年劣化したおかげで剥がれてしまった絵巻の一部を断簡というらしい。
本書は仏像の中から発見された国宝 鳥獣戯画の断簡の真贋巡って事件が起きるミステリー。
簡単に人が死に過ぎるきらいはあるものの、知らなかった絵画の世界に触れることができたので、読んでいて楽しかったです。
まだ2冊しか読んでいない作家ですが、かなり出来映えにムラがあるように思えます。
次に読む作品はどうだろうか。 -
国宝「鳥獣戯画」には、抜け落ちた部分がある。
その抜け落ち部分(断簡)が、京都のとあるお寺の
仏像の胎内から見つかった...というところから始まる。
その断簡に関わった人たちが、次々に不可解な死を遂げる。
オークションで高値で取引されたかと思うと、
降って湧く「ニセモノ疑惑」。
その謎解きに、天才女流画家(故人)の息子で、
現在は美術館に勤める主人公が挑戦する...という話。
鳥獣戯画にまつわる謎の解釈は、面白かった。
なるほど、そういうこともあるかも知れない、と。
が、人死にについてのミステリ部分が弱いかなぁ...
何より「殺人の動機」が弱い気がする。
また学生時代に「訳あり」の女性が二人出てくる。
一人は自殺未遂の末、行方をくらました天才画家k。
もう一人は、父の後を継いで画廊のオーナーになってる。
その画廊オーナーが、どういう加減か分からんが
私の脳内では「ブルゾンちえみ」で再生されて(^ ^;
どうも感情の機微が頭に入ってこない(^ ^;
もう一人の「天才画家」との再会は...
まぁ予定調和って感じではあるが、
あまり感動する感じでもないなぁ...(^ ^;
手紙のくだり、ものすごくウソくさい(^ ^;
また主人公が「無駄に思わせぶり」なのが気持ち悪い。
水戸黄門が「もう少し様子を見ましょう」と言ってる内に
死者が増えていくような不自然な引き延ばし(^ ^;
鳥獣戯画に思い入れが強いのは分かるが、
それが警察を蔑ろにする程というのは...
やはりウソくさい(^ ^;
出だしから中盤に掛けてけっこうわくわく読めるが、
後半力尽きて失速したような印象を受けました(^ ^; -
最後の戯画に関するところはなかなか。でも、ちょっと設定に懲りすぎか。絵だけに焦点を当てた方がもっとよかったのでは。
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中々面白かったですが、シリーズ物だとこれっきりかな!最初の流れからは主人公に以前関わった女性が犯人に関わっているかなとおもいましたが、余り事件には関係無かったです。正直 もう少し内容を濃くして欲しかったですが
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まさかの展開にビックリ!! 画廊や美術館、オークションの裏側も垣間見れて面白かった。
次回「鳥獣戯画」を見る機会があったら、見方がかわりそうだ。