【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)

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著者 : 岩木一麻
  • 宝島社 (2017年1月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800265654

【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)の感想・レビュー・書評

  • 2017.5.28.国立がん研究センターで研究職に従事しているという作者ならではの医療ミステリー。日本がんセンターに勤務する夏目医師は自らが余命宣告し、生命保険会社癌保険のリビングニーズ特約で保険金を受け取った患者四名のがんがその後完全寛解していることを知らされる。なりすましや書類上の不正が一切考えられない中、なぜそのようなことが起こったのか、がん研究者羽島、友人の生命保険会社社員の森川と真相を究明しようとする。
    新人さんらしくなかなか読みにくい作品だったが面白かった。がんとは何かということが詳しく書かれていたり、胞状奇胎の特性からくるある出来事の思いがけない話など興味がつきず大変興味深く読み終えた。

  • 癌が消滅する所謂『寛解』。癌によって死ぬ筈の人間を寛解させ保険金を得る所謂『活人事件』。医学的知識が乏しい私でも理解出来るトリックで、最後の一行まで目が離せないー!のは分かりますが、何せ会話が多いのでどこの台本だよと突っ込みたくなるわ、最後は強引に詰め込んだ感があるので星2つ。西條せんせお疲れ様でした。

  • このミス大賞受賞作。
    専門知識がない割には何となく理解できたものの、
    やはり『何となく』。
    がんが消滅するというトリック部分も『何となく』
    理解出来たような出来ないような…そんな感じだったのでトリック自体は余り衝撃を受けず。
    私が無知なせいでしょう。

    話の流れから、動機は社会的な理由からきたものだろうと勝手に睨んでいたのですが、
    思いっきり個人的な動機だったので、そこは拍子抜け。

    最後の一文には確かに驚かされたけれど、
    うーん、あれは何だかズルイ気がしてしまう。

  • 一応読んだけどビミョー
    一人一人の人物像がわかりにくい。

  • 医療や保険の知識が少々あった方がよい感じかなぁ、と。がん寛解の謎と登場人物達の人間関係の複雑さが入り混じり、最後の最後まで内容が見逃せなかったのですが、あまり気持ちの良いラストでは無かったのでスッキリした気分になれず、色々と考えさせられました。

  • ページを開いてちょっと引いた。まず字が小さいし漢字が多いのだ!男性作家ならではの構成。右脳人間の私に読めるのか・・と不安になりながら、そして案の定わかりづらい個所を飛ばしながら読み進めた。数か所飛ばしたにもかかわらず、後半からはのめり込んだ。なるほど、そんなことができるのかと感心した。NHKの「ドクターG」を見ておいてよかったなどと胸をなでおろした。この作品は良くできているが読む人を選ぶ本だと思う。医療ミステリは犯人探しはもとより「どんな犯罪を犯したのかわからない」ことが多いので感情移入しにくい部分が難点だ。映像化向きなのだろう。

  • 第15回『このミステリーがすごい!』大賞、大賞受賞作。
    だらだらと議論するシーンが多くてストーリーの起伏が乏しいのが気になるところですが、がんがタイミングよく発見されたり消えたりする謎が前代未聞ですし、トリックも巧妙。ラストの一行もなかなか衝撃的で、受賞も納得の内容だと思います。

  • 第15回このミス大賞。

    インパクトはバチスタほどではないかもしれませんが、作品の完成度の高さには脱帽です。
    プロローグのすり替わりネタでも短篇として完結しているのに、がん完全寛解のパターンをいくつも用意していることがすごいです。
    トリックは近未来的なものだと思いますので、正確には近未来SFミステリーだと思いますが、柳沢パートを含めての伏線の張り方は完璧だと思いますし、ラストのホラー的暗転も秀逸です。
    ここ最近のこのミス大賞の中では最高点のレベルたと思いました。

  • 専門的な言葉が多く用いられていて、理解するのに手間取りながらも、一気に読み進めました。

    途中、娘というキーワードが出た時に、なんとなく想像できる感じだったけど、最後はまったく思いもしない展開だった。

    だけど、人の体は大事に扱ってもらいたい。

  • このミス大賞ということで、期待して読んだ。
    登場人物もそう多くなく、会話主体で物語が進むので、読みやすく、半日で読み終わった。
    三分の1くらい読み進めたところで犯人というか黒幕が誰なのかはわかってしまうのだが、私は、どういうトリックを使ったのかよりも、なぜこの人がこんなことをしでかしたのかという興味でどんどんページをめくっていた。
    最後の1行まで期待を裏切らない内容だったと思う。

    後ろに「このミス」の選評が載っていて、登場人物に華がないとか、展開が地味だとか書いてある。たしかに華はないかもしれないけど、リアルにいそうな人物で、現実味がある。

    ただ、作者は女性蔑視の傾向があるように思う。
    現実世界の医者は男性が多いのでしょうがないのかもしれないが、登場する医者の多くが男性(女性は一人だけ)。
    保険会社の人も男性が上司で女性が部下だし、貧困患者の代表は女性で、富裕層の患者はみな男性。
    そして何より気になったのは、「がん細胞の培養に必要とされるのは、専門的知識よりも集中力や生真面目さだ。」と書き、「多くの女性は男性よりもこういった業務(がん細胞の培養)に向いているというのがこれまでの経験で到達した結論だった」と(唯一登場する)女性医師の心の言葉として書いている。
    この部分はストーリーに何も関係ないのになぜこんなことを書くのでしょう。それも、反発が少なくて済むように女性医師の意見として書くという用意周到さ。

    ストーリーが面白かったのに、残念です。
    星の数1個減らします。

  • 遊ばれているような気がした。

  • 人の体で 人体実験の様な事をするのはやめてほしい。大多数の人の為になるのかも知れないけど 家族やその人にとっては たった1人の人だし たった一つのかけがえのない命だから。恐ろしいお話だった。

  • まあ面白かった。

  • がん消滅の仕掛けは、専門知識が無いなりに、感心したけど、後半の展開は、それ以上に面白かった。

  • ‪第15回このミス大賞。癌はなぜ消滅したのか?真犯人は早い段階で分かるけど、その謎だけで読み進められる。現実の医学ではまだ答えが見つかっていないその謎をどう説得力ある形で着地させるのか?という疑問にしっかり答える見事な医療ミステリー。しかも真相が明らかになった後も最後の1行まで…‬

  • 市立中央図書館より
    --
    「このミス」大賞受賞作とのこと。
    読みづらい。
    よくわからない。
    細切れで読んだのが悪かったか(^O^)。
    とてもぢやないけど評価できない(>_<)。

  • 直前に読んだ『悪医』と同じく、がんをテーマにした医療小説。
    小説とはいえ、がんが消滅するとはどういうことかと興味津々。今話題の『このミス』大賞受賞作ということもあり期待したが、やたら専門用語が多く(一部説明はあるものの)、読みづらかったのが偽らざるところである。
    医療の専門家が書くゆえ、それは仕方のないことか。
    ひたすら、筋を追うことに大半の労力を使ってしまった。
    しかし、最後の一行には、ヤラレタ!と絶句。やはり、医療ミステリーだった。
    書中、主人公たちの会話で、「ねえ、結局、がんというものは何ものなの?」という問いに、「多細胞生物の定め」だという説明には、なるほどと納得。

  • 秘密は、知っている人間の2乗に比例して漏洩リスクが高まる。二人なら4倍、3人なら9倍、10人なら100倍。

    医師以外のスタッフを含めればかなりの人間が手術に携わらうわけですから、その全員に包み隠さず秘密を打ち明けてしまうと機密保持は極めて困難になる

  • 医学用語が満載で難解な部分もあるが、非常に面白く、謎解きを楽しむことができた。ラスト一行を楽しみに、ゆっくり読むといいと思う。

  • がんが消滅する!?医者から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、生前給付金特約保険で3千万円を受け取った後も生存していて、しかも、その後、がんそのものが綺麗に消えているという事例が4件立て続けに起きている、、、って、こんな大風呂敷を広げた謎が興味を引き付けます。保険金詐欺だろうか、、って、頭しかない私にとっては、医学用語が多く、この大風呂敷はそうそう簡単には読み進めません(笑)。 なんとなく黒幕は最初から黒幕オーラを出している感じですが、どうにか話について行って、最後のひと言、、そうだったんですね(笑)。今後に期待の一作でした。

  • 話題になっている本なので期待して読んでみました。

    なるほど、なかなかよく練りこまれた作品で、最後まで飽きることなく一気に読むことが出来ました。

    謎解きの部分はもう少しあっというような展開を期待していたのでちょっと残念なのと、多少展開に粗い部分もありまますが作品全体の完成度は高いと思います。

    今後の作品が楽しみな作家ですね。

  • 実は好きな医療ミステリーもの。
    出版に当たりオリジナルから改題されたタイトルは最近の新書並みにベタ過ぎてちょっと引くけれども、設定や掴みは充分アトラクティヴで、読み易さも抜群だ。
    ただ大枠のカラクリは中盤に至るまでに凡そ想像がつき、端緒となる黒幕の動機付けについても説得力が乏しいと感じた。
    さらに登場人物のキャラクター描写とダイアローグ部分に関しても弱いのでは、とか、終盤の大展開も一気に苦しくなったなおい…、などと思いはしたのだが、実際に医療に携わってきた著者だからこそ綴れる、リアルな癌治療の現場が放つ惹起力に敬意を表して、甘めの星4つ。
    私自身、そろそろ40半ばの声を聞こうかという今のタイミング、大きな病気も他人事じゃないぞと切迫しつつある時に読んだという点も大きかったのかも。

  • がん消滅の方法については面白く読めた。医学用語が結構多いが、それぞれに説明してありさきの視点ぐらいが一般的なレベルでわかりやすい。
    人間関係の複雑さがかなり混ざり合っていて、最後の方はここもか!!っていう部分に驚かされた。羽島とえりかの関係、先生の親子関係。宇垣先生との親子関係はここもか!って思った。

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