F(エフ) 霊能捜査官・橘川七海 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800267597

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のイメージより硬派な警察小説といった内容。
    それぞれの事件にドラマがあって面白かったと思います。
    内容が硬くて少し読むのが疲れたかな。
    総じていい作品だったと思います。

  • 捜査一課の刑事・橘川七海は、初めての女性捜査一課長になるや...と言われたほどの優秀な刑事であった。

    しかし、ある事件による負傷が元で、休職することに。そして、長い昏睡の後、霊の姿が視え、声が聴こえる体質に。

    いろいろ悩んだ末、死者と対話出来る刑事として、上司了解のもと、新たな部署で活動を開始する。

    ・ラブ・アブダクション
    ・ダークサイドソウル
    ・イノセントボイス
    ・ナイトストーカー の4篇。

    『イノセントボイス』の中で、たとえ自分は死んでも、幼い妹(2才)だけは救いたい...まだ幼い兄(4才)のその気持ちに涙しました。
    続編を希望します。

  • 心霊がらみだけど、結構しっかり警察もので、楽しめた。子どもたちが犠牲になる話はほんと辛い

  • 生死の境を彷徨う臨死体験を二回経験し、街を歩けば死者と生者の区別がつかない、という状態の能力を警察の未解決事件捜査に生かそう、なストーリー

    一般的に死者=生きてる人より雄弁、嘘をつかない(解剖学とか検死をテーマにした小説にありがち)というのはテーマにされやすいので、のっけから「死者の声を聞くと死者も嘘をつくことがある」という場面から始まるのが意表を突かれる感じでなるほど、とは思った。
    で、死者が語ったことを元に捜査を進めようにも、根拠を求められて死者が語ったからとも言えず悩むというジレンマ。

    設定や事件描写の濃さ(グロさ)の分キャラ設定があっさり目なのかな…

  • 任務中重症になった女刑事は、重大な状態に陥っていた。

    本人から聞けるので、早期解決…かと思いきや
    死んでいても生きていても、嘘をついたり
    語らなかったりするのが人間。
    とはいえ、これはこれで解決への近道、かもしれません。

    死者から話を聞く、という以外は、普通の刑事もの。
    最初から騙されて読んでしまいましたが
    なるほど、という説明。
    読みやすく、面白かったですが
    この秘密、いつか誰かにばれたり
    大っぴらに語られたりするのでしょうか?

    最後の話の闇サイトだけは、現実にあると
    非常に怖いものがあります。

  • 霊感を持って死者と会話をして犯人を挙げるタイプの捜査官。
    個人的には面白かったけれど、内容が暗い。
    ヒロインはよく発狂しないなとは思う。

    シリーズ化されたら読むと思うくらいには気に入ってる。

  •  場面で視点が変わるので個人的に苦手です。内容としては想像していたより表現などが重く、私は合いませんでした。
    犯人もあっさり判明してドキドキがあまり感じられませんでした。

  • 【収録作品】ラブ・アブダクション/ダークサイドソウル/イノセントボイス/ナイトストーカー 

  • 4編収録。このご時世に起こりそうな事件ばかりな気がする。貧困、重圧、狂気を含め尋常でない殺戮等。事件は解決してるけど、加害者が結局どうなったのか、どんな判決を受けたのかはわからず。加害者死去で終わった話も。♀主人公の力はきついな。視えすぎ、聞こえすぎ。人との区別がつかないほどの鮮明さ。ただただ、血まみれスプラッタな様でないことだけが救い。

  • 臨死体験により、人と霊の区別がつかないほどに霊能力が強くなってしまった刑事の七海。その力を使って、霊から話を聞くことで、秘かに事件を解決に導くというもの。事件と霊能力が、うまく絡んでいて、面白かった~。シリーズ化されるといいな。

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著者プロフィール

1962年、千葉県生まれ。第7回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞、『毒殺魔の教室』にて2009年デビュー。

「2020年 『甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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