ブクログ大賞

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 330人登録
  • 3.82評価
    • (13)
    • (38)
    • (19)
    • (2)
    • (1)
  • 30レビュー
著者 : 中山七里
  • 宝島社 (2017年5月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800271044

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想・レビュー・書評

  • 読了。岬洋介シリーズの前日譚であり、洋介の過去や最初の事件を除くことができる。

    物語全体を通して才能について議論される。持たざるものはどのように生きていくべきかや、醜くどろどろとした嫉妬などがリアルに表現されている。
    反面ミステリについてあまり頭に入ってこないが、色々なことを考えさせられる一作だ。

  • 岬の少年時代のお話。

    出てきた先生が、とてもいい人だと思った。
    あそこまで残酷なことをはっきりいってくれる人っていい人だと思う。そのままで放置しないで道も示してくれるし。
    受け入れ難いとは思うけど、それをみんな乗り越えないといけないんだから。

    事件より登場人物の会話が興味深かった。

    2017.7.15

  • ピアニスト探偵の原点。
    司法修習生時代の彼を読んでみたい。

  • 2017年32冊目。
    久しぶりの岬洋介シリーズ。
    今回は突発性難聴を発症した頃の話。なるほど、それでベートーヴェンか。
    んー…、正直本編よりも書き下ろしの協奏曲の方が面白かったw
    御子柴に負けてこっちに来て、でもって今回の件で返り咲いたという訳か。まだやや尖ってる岬検事もいいね。

  • 面白かった。一気読み。

  • 天才ピアニストにして名探偵の岬洋介が、高校時代に遭遇し、その真相を暴いた最初の事件。
    メーンは殺人事件の犯人捜しだが、むしろ、転校した高校の音楽科で、岬とクラスメートとの間でその才能の違いによる諍いを巡る、青春小説の趣き。
    『連続殺人鬼カエル男』を読んだ直後では、これが同じ作者の作品だとは、とても思えない。
    そしていつもながら圧巻なのは、岬のピアノ演奏を言語で表す著者の語彙の豊潤なこと。恩田陸著『蜜蜂と遠雷』と比較してしまう読者も?
    彼が弾く『月光』と『悲愴』の場面では、家にあったレコード(ピアノ・フチードリヒ・グルダ)を思わずかけながら、読んでいた。
    しかし、演奏のどの部分が著者の文章に対応するのか、半可通の読み手にはわからなかったのが実情(笑)。

  • 岬洋介シリーズのエピソードゼロ。クラスメイトの殺人事件に巻き込まれた岬先生の話で、何故『ベートーヴェン』なのか、勘が鋭い人は察することでしょう。ミステリーというよりは、音楽科という特殊なコースに通う学生たちの青春ものとして楽しめました。また文庫版には岬先生の父親、岬恭平が主人公の書下ろし短編『協奏曲』もあり、御子柴礼司が名前だけ登場というサービス満点仕様になってます。

  • 今回は中学時代のお話でしたね。今までと同じように、ベートーベンを聞きながら読みたくなりました。というか聞きました。
    今までの中で、1番好きかもしれない。
    どこかであきらめなければならないこと、でも受けいられない。もしかしたらと思ってしまうし、目を背けたくなる。

  • 以前から読みたいと思っていました。
    シリーズものなんですね。
    いきなりこの作品を読んでしまいました。
    面白かったです。
    学生たちのやりとりが興味深かったです。実際にこんな生徒がいたら、まわりはそうなってしまうのでしょうか。
    他の作品も読んでみたいです。

  • 久々に岬シリーズ
    相変わらず演奏の描写が鬼気迫る
    今回ミステリはちょっとうーんという気がしたけど。。。
    難聴になってしまったのはこの時代なのね
    嫉妬に狂ったクラスメートは本当にくず。恥ずかしい限り
    サイドストーリーも良かった

  • 中山七里さんの小説は、言葉が難しいところもあるけど、心理描写が細かくて、登場人物の内面が、よく描かれている。音楽描写のところはよく理解できないが、ミステリー性はよく書かれていると思う。
    次の作品、早く読みたい。

  • 書き下ろしの「協奏曲」が収録されているということで
    文庫版も購入。

    高校生だった頃の岬先生の日常が本編より濃く伝わって
    きてよかった。時系列でいくと、あの事件がはじまる前
    のお話だからこれがほんとうの岬洋介初解決事件となる
    のかな。

  • 6\11 読破
    天才ピアニスト岬洋介のお話。天才であるがゆえに周りからの嫉妬や嫌がらせもあり描写としてとてもリアルだった。
    音楽をかじっていた自分にとっては小説内に出てくるクラシック音楽の描写から曲調がイメージしやすかった。
    このミス大賞とゆうだけあって最後の謎解きまでは一気に読めた。
    エピローグの最後の一言に大変驚いて読み終わった後もしばらく余韻が残った。

  • 『さよならドビュッシー』や『いつまでもショパン』で
    おなじみのピアニスト探偵・岬洋介の高校時代
    高校生ながらも大人びて、純粋な岬洋介
    友人で心優しい鷹村が、ハラハラするくらい愛おしく
    若さゆえの残酷さが、悲しく感じる
    軽快なミステリーで、サクサクと読み進められる

  • 面白かった。
    一気に読んでしまった。
    岬洋介の高校時代。
    才能がある人と凡人との差が辛い。
    やりたい事に全力を傾けることが出来るのも、また一つの才能なんだと思う。

  • 『さよならドビッシー』以来だったけど、読みやすくて一気に読了。

    最近読んだ恩田陸の『蜜蜂と遠雷』のような音楽に対する濃密さはないが、
    こんな場所に学校を建てるの?地盤の調査は?集中豪雨で川の水が増水など
    現在いろんなところで取り沙汰されている問題がちりばめられている軽いミステリー。

  • 『蜜蜂と遠雷』を知ってしまった今、少々物足りなさを感じてしまう。ベートーベンを持ち出す必要はあるのだろうか
    。大人になった岬が帰国したニュースから始まるのに、それに関することは全く触れられずに物語が終わってしまうことに、イラっとしてしまった。どうやら続編があるらしいけど。ちょっと辛口になってしまったけれど、誰が犯人なのだろうというドキドキ感はありました。

  • おお、新作が出ている、と購入。
    この人の音楽ミステリー(と言っていいのかわからないけど)好きだなぁ。

    音楽というか芸術にかける、かけたい人間の挫折と夢みたいなものを容赦なく描くよなぁ、と読んでいていつもおもいます。勿論、努力は必要。さらに才能がなければ食っていけない世界で、大多数はただの一般人で終わるんだけれどももしかしたら、という可能性を捨てきれない。なんてシビアな世界に生きるんだろう…と身がすくむ感じです。
    さらに言えば音楽科、なんて狭い枠に閉じ込められた彼らが揺蕩っていた平穏というぬるま湯にいきなり飛び込んできた液体窒素みたいな才能の塊。そりゃあまあ、事件も起きるだろうなぁ。

    まあでもこのお話に関しては殺人事件や真犯人がどうとか言うよりも才能のある岬君とまだ大丈夫だろう、まだ良いだろう、と許されたような気になっていたモラトリアム真っ最中のクラスメイトとの考え方の差や確執がメインなんだろうなぁと思いました。犯人とか動機とかはともあれ、自分がただの凡人であると知るというのはある意味残酷な事だよなぁ…という事が重かったです。
    でも、だからこそ天賦の才を持った人を尊敬できるんだろうな、とも思うんだけれどもそれは自分がそれなりに年を取ったせいだろうか?

    とりあえず面白かったです。次もあると期待して、楽しみに待ってます。

  • このシリーズを読むときはいつも、ストーリーよりも音楽を文字だけでここまで鮮やかに表現できることに驚く。言葉が唯一の媒体なのに、五感をフルに刺激されて、聞こえないはずの旋律が聞こえるような、音色や質感に触れられるような気がする。

  • ミステリーではあるけれど、謎解き要素は薄め。クラシック濃度が高め。あの岬洋介、高校生の物語。
    本作品を通してつきつけられる「才能ある人の存在」。もつ者ともたざる者、その差は残酷だ。私はもちろんもたざる者で、語り手に同調する部分が大きかった。現実から目をそむけて、諦めて、諦めきれなくて、嫉妬して、距離をとって…。岬が才能に自覚的でもっと嫌な奴なら良かった。無自覚だからこそ、クラスメートの嫉妬・憎悪をいっそうにあおってしまったのかもしれない。人の嫉妬を、読者という一歩引いた立場で見ると、とても醜い。でも、これが当事者であれば、その醜さに気づけるだろうか?案外、彼らに同調してしまうのかもしれない。ずっと、胸に小さなしこりを感じながら読んでいた。
    でも、もつ者であるはずの岬も、一方ではもたざる者。この展開、満を持してのベートーヴェンなのだったと思う。

    そう、確かにミステリー要素は薄め。でも、さすがは中山七里さん、粋な仕掛けをありがとうございます。

  • クラシックはあまり知らないけれど、重厚な描写で演奏の雰囲気が伝わってきました。

  • 超久々に読んだ岬洋介シリーズというか中山七里。相変わらず音楽の描写は上手です。読んでいて実際の音源を想像するのが苦痛になりません。ミステリー自体はあまりどんでん返し感は得られませんでしたが、高校時代のエピソードは興味深いものでした。書き下ろしのコンチェルトも父親視点で穴埋め出来て面白く読みました。

  • 何も考えずに手にとって読んだら岬シリーズの4作目だった、とはいえ岬洋介の高校生時代の話しなのでここから読んでもまったく問題はないみたい。
    ミステリーとしてよりは、才能を持つものへの憧れや嫉妬、生き方育ち方、それらの関係や描きが自分にはザクザクときて濃い読み物になった。
    相変わらず他のシリーズと少しずつ絡ませるのだが、エピローグ最後の一行で、えー!それはないわ!ちょっと混乱する 笑
    クラッシックに造詣が深ければもっと違った読み応えになるのだろう。
    文庫本の特典で最後おまけの岬検事の短編よかった。

  • 岬洋介の最初の事件簿。岬少年が殺人の容疑者となる。

    彼の作品はいつまでもショパンから入りました。なので、岬洋介の立ち位置が良くわかりませんでしたが、今回はよく理解できました。

    一言で感想を言うと少年少女の残酷さが際立っていたと思う。オブラートに包まない言葉の狂気。
    鷹村君が葛藤しながらも、最後まで岬洋介の味方で良かったと思う。

    才能はひとを魅了するが時には凶器になる。天才と凡人との努力では埋められないものって、やっぱりあるんだなと思う。それが、本当の意味でのスタートラインだと思うし、棚橋先生が言う正しい努力もしなければいけない。

    結局は、努力は報われないかもしれないけど、努力し続けるしかないんだなと。

  • 好きな作家の一人だ。
    少し使い慣れない漢字で表現したり、言葉の使い方が魅力的だったりと文章が素敵だ。
    ストーリー展開も上手いし、中山七里ファンであれば他の作品との絡みが読み手の気持ちをくすぐる。
    また主人公の高校生の時の話であり、前の作品群に繋がるので興味深く読める。
    ただ推理の所の捻りが多少物足らない点が残念だ。
    贅沢な要求なのかもしれない。

全30件中 1 - 25件を表示

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)を本棚に登録しているひと

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の作品紹介

加茂北高校音楽科に転入した岬洋介は、その卓越したピアノ演奏でたちまちクラスの面々を魅了する。しかしその才能は羨望と妬みをも集め、クラスメイトの岩倉にいじめられていた岬は、岩倉が他殺体で見つかったことで殺人の容疑をかけられる。憎悪を向けられる岬は自らの嫌疑を晴らすため、級友の鷹村とともに"最初の事件"に立ち向かう。その最中、岬のピアニスト人生を左右する悲運が…。

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)はこんな本です

ツイートする