京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 534
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800275295

作品紹介・あらすじ

ワーカホリックな29歳、れんげ。会社からの唐突な退職勧告を受け帰宅すると、結婚予定の彼氏と見知らぬ女!?「俺がいなくても、れんげは生きていけるだろ?」。そんなことあるか、ボケ!!傷心のれんげは旅立つ、超メジャーだが未踏の地、京都へと。そこで出会ったのは、おっとり系大学生男子とおしゃべりな黒狐。黒狐曰く「れんげの願いを叶えて、徳を積むのです!」。スルーしたものの、次々と怪異に巻き込まれ…。あやかしと老舗甘味を巡る、不思議な物語、開幕です!

感想・レビュー・書評

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  • 京都を舞台にした稲荷の使いの狐などが出てくるファンタジーかな。バリバリのキャリヤウーマンの小薄れんげは、会社を辞め、彼氏に捨てられて、傷心を癒すため京都にやって来る。家主とシェアする宿で暮らすことになるが、この家主が和菓子大好きの大学生虎太郎。れんげは観光に行った伏見稲荷で黒い狐に憑りつかれてしまう。れんげ、虎太郎、狐のクロの3者であれこれ大騒動(という程でもないか)、最後は狐の親玉からクロを取り戻すため、れんげが活躍する。気楽に読む本。シリーズになっているようだが、うーん、続きを読むほどかな、どうかな。伏見稲荷に行ったことを思い出した。いろいろな神様が同居していて、吃驚するんだよなあ。

  • 何となく最近読み始めているラノベ第二弾。

    タイトル通り『あやかし』たちが出てくる話。
    29歳にして仕事も恋も住む場所も失ったヒロインれんげが流れ着いたのは京都伏見。
    とりあえず民泊で一ヶ月住むと決めた古い一軒家に住むのは何とも冴えない大学生・虎太郎。
    実は彼はオタクとも言えるほどのスイーツ男子だった。
    さらに観光で寄った伏見稲荷で奇妙な小狐のあやかし『クロ』に懐かれてしまい…。

    まるで少女漫画のような設定。そしてあっという間に読める。
    とにかく圧がすごいヒロイン。正直こういう人とは一緒に仕事したくないなぁと思ってしまう。
    設定的に最終的には虎太郎とくっつくのかな、それとも虎太郎のいとこであるバーの店長の方なのか。

    『クロ』だけでなく、次々とあやかしたちがやってくる。そのあやかしたちのお悩み相談といったところだろうか。

    読んでみるとイマイチ魅力がない。ほかのレビュアーさん方も書かれているように、まとまりがないような。
    肝心の甘味は虎太郎が好きということであって、タイトルに入れるほど重要な部分ではないのが残念。
    京都のスイーツ紹介程度の役割。
    何よりヒロインのキャラクターが強烈過ぎて好みが分かれそう。個人的にはこんなに攻撃的な人間は好きではない。
    また自称神の使いの小狐『クロ』も幼すぎて足手まといなところも度々ある。おなじ狐なら浅葉なつさんの「神様の御用人」シリーズのモフモフ狐の方が好き。スイーツ大好き過ぎて太ってしまったところも面白いし。

    続編がかなりあるようだが、う~ん、読まなくても良いかなぁ。

  • このお話の舞台となった伏見が地元です。
    丹波橋、錦市場、出町柳、生活をする場所が舞台となる楽しみがわかりました。
    お話そっちのけで、知っているお店の意外な情報を知ることを楽しんでいました。
    甘味処だけではなく、伏見といえば日本酒、日本酒の話題もけっこうな比率で出てきます。
    いつも素通りするパン屋さん、和菓子屋さん、行ってみたい。

    最初はれんげのキャラクターの当たりが強すぎて、入っていけないと思いましたが、面倒見が良くて、負けん気が強いところが好きになってきました。
    クロも可愛らしい。

  • 最近当たりが多くて嬉しい。主人公のれんげさんの設定的にあまり期待していなかったけど、絶妙なバランスでとても楽しめた。虎太郎くんもかわいらしい

  • 気の強いアラサー女性があやかしものの仔狐と出会い不思議なことに巻き込まれていく物語。
    ほっこりした気持ちで読めました。
    もしかしたら分類は、ラノベになるのかもしれません。

    京都にも白あんのメロンパンがあることを知ってびっくりしたり、京間と本間の話に共感したり、ストーリー以外の情報も楽しんで読みました。
    もちろん、虎太郎が食べている和菓子の情報も。

    甘味日記で紹介されるお店や和菓子は大体ググってしまった。
    宇治の茶団子、平安殿、おせきもち、松風、名代豆餅、琥珀糖などなど食べたことがないものばかり。
    今度京都行ったら買おうと思います。

    ⚪︎追記
    中書島のルビですが、私が読んだ本は「ちゅうしょじま」となっていました(2017年9月29日 第2刷発行の文庫です)

  • 期待が大きすぎたのか…なんかイマイチでしたσ^_^;文章のチェックもないまま出版されたのか⁇って箇所が多々あり、内容も京都の歴史やら和菓子のうんちくやら神社仏閣の話やらでとっ散らかってる感じでした。個人的にはれんげとクロの話をもっと掘り下げたりしたほうが好みかなと思いました。唐突に白鳥が出てきて唐突に退場していき、唐突に神様の息子が出てきて同居するとか…あれれ⁇でしたσ^_^;最後は流し読み。続編に含みがありそうな終わり方ですが出ても読まないかも。残念。

  • 会社を勢いで退職、帰宅したら同棲中の彼からの別れ話。
    ありがちな展開ー。
    気が強く、負けん気な小薄すみれは1カ月契約で京都に住むことにするが。
    部屋をシェアする和菓子好きな大学生、なんでか憑いてきた黒狐。
    京都の観光案内本。
    修学旅行前のチビちゃんに思わず読み聞かせちゃったよ。
    錦市場とか、祇園の和菓子とか。

    ギリギリと張り詰めた気持ちのすみれが、徐々に気持ちを緩めて、視界が広がっていく。
    和菓子をひとりで噛み締めてる虎太郎の様子が妙に可愛くて、もふもふなクロもよし。
    続編あるのかな。
    虎太郎との関係は?クロってなに?また増えちゃった黒狐は?

  • れんげの彼氏、殴りたくなる。
    自分が浮気したくせに、『俺がいなくても生きていけるだろう?』って・・・そりゃ生きてはいけるだろうけど、そういう話じゃないでしょ。
    れんげは仕事ではしっかりしているけど、結構抜けているし、可愛い性格。
    友達になりたいわ。
    民泊先の虎太郎はちょっと頼りない感じだけどスイーツ男子で何気に気遣い屋さんで居心地がいい存在。
    ひょんなことから契約した子狐のクロは可愛いし、何気に充実した京都生活になったよね。

  • 強がりサバサバお姉さんのキャラクターが良かった。強がってはいるが、実は脆いところがホロっと出てしまうところも。
    京都の和菓子の紹介はどれも食べてみたくなる!(思わずネットで画像を調べてしまった)
    お菓子のうんちくも自然に楽しめました。

    伏見稲荷は自分もよく知らずに行ったらかなりの登山だったので、分かる分かる〜!という感じだった。
    「会社をクビになった女性があやかしと出会ってイケメンといい仲になる」というよくあるゆるい話かと思いきや、マニアックな塚やお寺の話や歴史も出てきて、意外だった。面白い。

  • クロちゃん、可愛い!

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著者プロフィール

2014年よりWeb上での小説公開を開始。『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが』にて出版デビューに至る。

「2016年 『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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