- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800300041
作品紹介・あらすじ
暗渠-失われた川が"東京の見方"を変える!地形も、歴史も、暗渠が教えてくれる。見て楽しい、歩いて楽しい、45点の暗渠3Dマップ付。
感想・レビュー・書評
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東京の路地を歩いている時にふと感じる違和感。
その中の幾つかはこの本で解決される。
違和感に満ちたワクワクするような写真が満載。
東京にこれだけの川が流れていて、これだけの暗渠があるという事実に驚く。
読み尽くせば、違う目で東京の町を見ることが出来ると思う。 -
撮りおろしカラー写真多数。地図も川ごとに作成。歩きながら使える。東京の隠れた文脈が見えてくる。
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今も残る暗渠についての情報
面白いが、マニアック過ぎて、ランニングのためには使いづらい。
2019.07:ガイド研修のために買うことにしました。観光ガイドの観点からは、貴重な情報が多い。 -
東京の川は自然のものではない。
家康の江戸入府のときから利根川の東遷をはじめとした大規模な河川改修。
玉川上水、千川上水、品川用水、三田用水などの上水道は自然の水系の合間を縫うように尾根を通され。
さらに大正、昭和を通して自然の流路は順次蓋をされ、暗渠となり、東京の川は多摩川、江戸川、隅田川、荒川、神田川などの一部の川を除いて次々と地表から姿を消していった。まさに「消えた川」である。
それでも暗渠やその跡をたどることで、東京のかつての姿、坂や地形の由来を知ることができる。
この巻は第1巻ということで渋谷川、神田川、目黒川水系などの暗渠巡り初心者でもわかる有名どころ、玉川上水、千川上水、品川用水、三田用水などの上水道跡など東京の暗渠や水系のアウトラインをつかむのに格好の内容となっている。
地図や写真の豊富さも実際の街歩きに便利そう。 -
1963年、東京オリンピックを前にしておこなわれた大規模都市整備の一環により、東京からはずいぶんたくさんの水路や小川が蓋をされ「暗渠」となりました。
某TV番組で渋谷のキャットストリートがじつは暗渠であるというような放映があったらしいですね。
住宅街のなかの曲がりくねった細い路地、ビルの裏の湿った段差、思わぬところに「暗渠」は存在します。
本書はそんな、街の風景のなかでいつしか忘れられ消えてしまった水路を辿る写真つきの"暗渠ガイドブック"。
お散歩のお供とするには判型がすこし大きいかもしれませんが、思わず各地を訪ねてみたくなるとても楽しい一冊です。
筆者撮影と思われる膨大な量の写真は昼だったり夜だったりずいぶんな遠景であったり、はたまたピンボケなものも多々みられます。「このあたりの駐車場はもともと水田だった。これも水路といってよかろう」みたいな水路愛のほとばしりというか迷走というか…も、とても楽しいです(笑)
じつは私も河川や水路が好きで、暗渠にも興味津々。
地図のうえで暗渠を辿って「こんなところで潜った川がこんなところに顔を出すのかー」なんていうこともときどき楽しんでいます。
幼少時から川沿いをおさんぽコースに選び、長じてからは住まいも川のそばを選びました。お花見も川のそばが好き。
東京以外の都市も面白そうなのでぜひ続刊を期待したいところです。 -
20150213
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21
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東京の暗渠だけでこれだけ話が盛り上がるのか!と大コーフン。地図を見ながら読み進めるので自然と歩みが遅くなるものの、まことに興味深い事柄ばかり。電車の中でも何回か本当に唸ってしまった。タモさんが高低差に興味を持つ理由が理解できた。そう、高低差の先には水の道があるのだ。欄干だけになった橋や、湿った路地など、時代を遡る気持ちを掻き立てる画像も豊富。やがて貴重な資料となるだろう。
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スリバチ学会の本を読んで以来、東京の地形を訪ねる散歩の本をつい手にしてしまう。スリバチにも暗渠や昔の川の流れが記されていた。
本書は、暗渠探索に絞った内容。地形マニアも色々細かく分化されているらしい。地形マニアでも一際、地味なような気がするが。
知ってる場所の暗渠は、へ~っと云う印象。東京を知らない人から見たら何が面白いんだ、と云う話ではあるが。
しかし、ちょっと、極所的過ぎかも。
大江戸八百八町で、京都八百八寺、大坂八百八橋と言われているのですが、どう考えても
坂の数も、橋の数も東京の方が多そ...
大江戸八百八町で、京都八百八寺、大坂八百八橋と言われているのですが、どう考えても
坂の数も、橋の数も東京の方が多そう(単なる実感で根拠無し)。
だから、こんな本も出るんでしょうね!(これは読まなきゃと思ってます)
※「凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩」も読もうと思っているけど、、、