- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800301444
感想・レビュー・書評
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映画作成にまつわる裏話総集編。セデック・バレに関する史実、映画製作に関する話に多くの紙面を割いている。
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担当/装丁・本文デザイン
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映画界を取り巻く残酷なアレやコレを取り上げています。
みんな大好きピラニアの筑波久子のエピソードは、前回の『世界映画事件史』のコーマンのエピソードの補足にもなっています。
『ロアーズ』と『トイレの花子さん』は、ともにバカバカしすぎて、むしろ男前すぎました。
こんな無茶苦茶なこと、今は難しいんだろうな~。
最近の超低予算映画の制作の実態は、単にブームだからとはしゃいでいられず背筋が冷たくなったかも。
とはいえ、「事件史」と銘打ったのに『セデック・バレ』に頁を割きすぎなのは…『セデック・バレ』は見たいけどね。
マウントライトコーポレーション絡みのネタは、当時のビデオバブルを総括する形で、決定版みたいのを読みたいなと熱望してます! -
いかにも秘宝的なエグい題名に退いて、最初は買わないつもりでいたのだが、映画「セデック・バレ」で描かれる霧社事件の詳細が紹介されているとのことで購入。留学時に霧社まで足を運び、事件の起こった山あいの村の静けさにかつてここで原住民が蜂起して虐殺が起こったということが信じられなかったものだが、台湾で原住民研究を行っている弟とこの本の記事で、映画を観る時の心構えはできた。首がガンガン跳ね飛ばされる内容でも、けして反日じゃないし一部の好き者に好まれる痛快なゴア映画じゃないんだからな、ということを、中華電影好きとしては強く言いたい。
その他に取り上げられていた記事も興味深く読んだが、かつて独立プロには政治的イデオロギーが強くにじみ出ていたり、ヤクザ屋さんが関わってたりしたんだっけねーと思ったのもの、もうちょっと突っ込んでも…なんて言ったら危険極まりないか。でも今の映画配給&宣伝ビジネスも何だかなー的な騙しがあるよね。健全こそよし、いやいや猥雑万歳、いずれ肯定も否定もしないが、観客としてはとにかく面白い映画、製作から宣伝までに愛が感じられる映画が観たいだけですよ。◯◯◯ fxxx yourself! >一度言ってみたかった。