映画なしでは生きられない

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 111
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800309167

感想・レビュー・書評

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  • 映画評論集。見たこと有る作品も無い作品も気にせず楽しく読める。
    最新の作品だけではなく、昔の映画も登場する。ここに掲げられている作品から、真魚さんの好みがなんとなく伝わってきて、それがなんとなく私のものともそう遠く無いと感じた。映画も書籍も数多あり、見たい作品に溢れている。寝ている暇がないくらいだと思いつつたっぷり寝てしまう。本書を読み、また見たい作品が増えてしまった。

  • 朝日新聞や映画秘宝などに執筆されている著者の、2冊目の単行本。

    前作『映画系女子がゆく!』も面白かったが、さらに磨きがかかっている気がする。成瀬巳喜男、ホン・サンス、ファスビンダーの監督論の章や、死や亡霊についての暗すぎる最後の3章がたまらなく好きだった。 セックスに対するスタンスもいい。

    町山智浩さんの本のように、映画を実際観るより面白いんじゃないかという内容紹介がとてもいい。 ただ内容が全部わかってしまうので、出来れば読む前に映画を観ておいた方がいいと思う。

    厭世的で「わたしも本当は死にたいなと時々、道で立ち止まるように思う。ただ、死ぬ勢いも切迫感もないから、よろよろと歩いているだけ」というダウナーな姿勢にとても共感した。 

    これからもどんどん書いて頂きたい、これからが楽しみな方です。

  • 様々なジャンルの映画を評論し、本の名のように映画なしでは生きられなくなります。本の中にある映画を観なくてもいいですが、読み終えた後に気になっていくと思います。

    請求記号:778/Ma43

  • ファスヴィンダーと成瀬喜巳夫を見ようと思った。筆者はゴスにも理解があるようでアダムスファミリーの評価は他の著作とも共通。

  • 「真夜中の招待状」。封切時に観ていたのだが、すっかり忘れていた。邦画も視点を変えると興味深いものに思えてくる。

  • 映画が好きで本当に良かったと思うのは、もし生きる気力がなくなったり死ぬほど辛くなったとしても、映画があれば死なずに済むような気がするから。もし辛い渦中にいる時は映画を観ることすらできなくてもね。だから真魚さんの言葉のひとつひとつが大変沁みた。

  • 真魚さんは「映画なしでは生きられない」ということをネガティブなものとして書いていたが、そんなことないよ、真魚さんの「映画なしでは生きられない」は少なくても私を救ってくれたのだから。

  • 映画

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著者プロフィール

映画評論家。愛知県生まれ。共著に『鮮烈!アナーキー日本映画史1959~1979』『金田一耕助映像読本』『映画秘宝EX 映画の必修科目』シリーズ(いずれも洋泉社)、『戦う女たち――日本映画の女性アクション』(作品社)、『日本映画は生きている(5) 監督と俳優の美学』(岩波書店)など。

「2014年 『映画系女子がゆく!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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