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- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800311191
作品紹介・あらすじ
覚えてろよ!怪獣が出てメチャメチャにしちゃうからな!ぶっ壊しちゃうからな!子どもたちに向けて夢と希望とともに死と現実を突きつけた70年代特撮ドラマの一群。その目的は何だったのか?巻末に作家・福井晴敏とのロング対談を収録。
感想・レビュー・書評
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●→本文引用
●福井(前略)ウルトラマンっていうヒーローそのものは時代と寝ないでバンと屹立してんですけれども、お話っていうのは本当にもう、高度経済成長の最後の勢いの時と、それが陰りを見せてた時と、あと石油ショック以来の「あ、そうか物事には限りがあるうだ」って知っちゃった人たちのある種の絶望感というのか閉塞感みたいなものっていうのが、もう第二期シリーズうっていうのはすごい濃厚にでて。で、第二期シリーズの頃になると所謂全共闘崩れの人たちっていうのがおそらく製作スタッフの中にも相当入ってきてるんだろうなっていうのがあるから、言ってみりゃATGの当時やってたようなね、あの辺の空気っていうものを、ゲリラ的に俺たちもちょっと、ここら辺はどうせわかんないだろ?っていうようなところでチョコチョコやってみたりしてるような。70年代って結構そういうのが少なくないじゃないですか。俺らたぶんそういうのを見たからおかしくなっちゃったと思うんですけど(笑)。でもまあ、要は「既成の価値観を疑え」っていうメッセージですよね。それはもう本当ウルトラマンを代表として、70年代の頃からもう、ワンワン、「俺たちは闘争に負けちまったが、だからといってこの世を肯定していいってものじゃないんだ、お前らガキそのことだけは憶えておけ」っていう声がね聞こえてくるわけですよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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