ハイスペック女子の憂鬱 (新書y 307)

著者 :
  • 洋泉社
2.64
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本棚登録 : 77
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800311641

感想・レビュー・書評

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  • 「ハイスペック女子」とは、高学歴、高キャリア、高ルックスの働く女性のこと。
    何をもってハイスペックと言うのか、基準は相対的で明確な定義があるわけではなく、「周囲がそう思うか」どうかで決まってくる。
    そのハイスペック女子の特徴などを書いてある。

    期待を背負っているから安易に「できない」などとは言えないのではないか。
    頑張って神経を擦り減らし、ストレスも溜まっているのではないか。
    などと、勝手に思ってしまった。
    そのようなことも一部書かれてはいるが、もともとハイスペックとは言えない自分がなぜこの本を手に取ったのか?
    ハイスペック女子に興味があるからである。
    できる女性、完璧な女性になりたいとは思ってもなれないから、彼女たちの気持ちを知りたいのかもしれない。

    わかったのかと言えば結局はわからない。

    ただ真似しようと思ったことは、「仕事が忙しくて旅行どころじゃない」などと考えずに「旅行に行くためにはいま何をすべきか」を考えるようにすること。

    また、自分自身の健康に責任を持つことも大切だとあった。
    独身者が既婚者より短命なのは生活クオリティが劣化しがちであること。
    外食や中食(弁当をコンビニなどで購入して自宅で食べること)が中心で質のよい食生活が少なくなるから。
    休日であれば昼まで寝て、生活リズムが崩れやすく、上質な睡眠が取れず健康も害しやすくなる。

    独身に限らず、適当な食事や怠惰な生活をしていると健康を害するだろうと思う。
    夫婦二人の生活だが、適当が多すぎるようになってきている。
    気をつけなければ。

  • キャリア女性がなぜ管理職を目指さないのか知れるヒントがあればと手に取ったが、全くの見当はずれに終わった。そもそもハイスペック女子と名付けている時点で怪しいけど、中身もバイアスがかった偏った見方で結論づけている感じ。これからの未来ある女性へのエールでもなく、なんで読んでるのか分からなくなった。

  • 2021.7.9

  • ハイスペック(キャリアウーマン)のストレスの源を探る一冊。
    著者の産業医としての実体験から語られていて、リアル感が伝わる。

  • ハイスペック女子に限らず、女として生まれた人が感ずることのある悩みだと思った。
    女という性に頼って下駄を履いている人生の何が楽しいの?!!?!って思ってるけど、現状、やっぱり女という性に頼った生き方の方が生きやすい気がする。
    私は私らしくが一番難しい、、
    私はハイスペックではないけど、ハイスペック女子は、恋愛面で特段 マイナスポイントでなくなっているのはわかる、、私が恋愛できない理由を研究しているつもりなんだけれど 笑
    多分、男性と女性をはっきり意識して生きてるからだということはわかった。自分自身が一番、らしさにとらわれちゃってるのよね〜〜
    性別を意識せずやりたいことやってるときの姿が一番 好きな自分の姿なんですけど、それを見てくれる人に性別も関係ないけど、、、

  • ハイスペック女子に、どんな憂鬱があるのか気になり読みました。
    興味深かったです。
    いろんな立場の人を知っていきたいと思います。

  • いつだって中途半端だ。仕事が一番、家庭が一番。両立。バランス。「理想のハイスペック」なら自分に最適な形を選びとる、もしくは作り上げていけるのだと思っている。
    皆悩んでいると、言葉では分かっていてもそうは見えないから。でも勉強はできたし、社会でだってそれなりにうまくやっている。世間的には、相対的にはハイスペックなはずである。
    そのギャップに憂鬱になるのではないだろうか。

    自分の能力の低さに気づけないくらい阿呆だったらもっと楽だったと、傲慢に悲劇のヒロインを演じることの滑稽さに気づいてしまった。日々それなりに楽しくて、しかしスペックの無駄遣いをしているような罪悪感がある。きちんとした親にきちんとした環境を与えられ、同じ境遇の兄弟はきちんと生きているように思える。

    分をわきまえること、自分を知ること。感謝の気持ちを忘れないこと。やるべきことをやり、自分で自分を養うこと。素敵な音楽に耳を傾け、美味しいものを食べること。そういう一つ一つを重ねることでしか憂鬱を取り払うことはできないのだと、そしてたまには憂鬱に取り憑かれても構わないのだと。そうやって繋いできた毎日があるからまだ大丈夫なのだと。理解できる自分のことはそれなりに気に入っている。

  • ハイスペック女子にふりかかる問題が網羅されている。突っ込んだ事例や解決法はないが、今の問題点が認識できる。
    戦後できた男女分断の役割分担が大幅に変わりつつあるも、社会構造と上世代の認識がついていってないのを感じる。

  • 医師にかかるときも、ハイスペック女子は真面目で、理解力もあるので、医師のアドバイスを要領よく理解し、実践に移すことができるくだりを読んで、安心しました。ハイスペック女子は何だかおかしいなと自覚さえすれば、良い方向に向かうための解決策の見付け方も容易なのかもしれません。

  • 367.1

  • ハイスペック女子(高学歴、美人、高収入など)の女性の社会進出にまつわるトラブルや問題点を記述。

    第1章~第6章構成
    内容自体は新聞などメディアの三面記事を読んでいるような薄い内容だった。著者が産業医であるため、医学的な記述はあるが、認知行動療法・リラックスの仕方など既存の事実が書かれているのみ。

    データ引用に関しては、年号や引用元を書いているものと引用元のみ書いているものが見られたため、データの正確性が不明。

    提言に関しては、高収入女性だから利用可能かもしれないベビーシッターの利用を促すもの、仕事を辞める選択肢も一つではという点などーある程度育児を手抜きする、キャリアを変えることを提案されていた。

    日本では、男女雇用機会均等法が成立したが、女性差別や男女の賃金格差など抜本的な課題が多い。
    女性ならではの問題(嫁姑問題、ママ友問題、子育て・独身での制度の差)もある。1億総活躍社会、ダイバーシティを謳うのは良いが、どの人にも活躍できる場ひいては仕事や育児、生活を謳歌できる社会にいつになったらなるのか。本著ではそれらの展望が見えてこない。

  • ハイスペック女子の憂鬱、ためになった。ハイスぺ女子が幸せに生きられないなんて絶対におかしい。こんなの日本だけじゃない!?海外ではハイスぺ女子ほど幸せを掴んで人生を謳歌している。日本は男尊女卑。能力が高くて自信を持って自立したハイスぺ女子は逆に嫉妬の対象で煙たがられる。おかしな社会。

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