部分的つながり (叢書人類学の転回)

  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801001350

感想・レビュー・書評

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  • ◆1/28オンライン企画「わたしの“モヤモヤ”大解剖―わがまま論・つながり論を切り口に―」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=GTaAW7pHRII
    本の詳細
    http://www.suiseisha.net/blog/?p=4939

  • 人類学で文化とか社会を書くときにおこる問題について書いた本である。一般的な学問論としても読める。1991年に脱稿した本である。
     基本的には、文化は象徴の系列を通じて、部分的リンクを貼れるというものであり、全体をみわたすような場所はないし、ましてや西洋の分類体系でまとめられるものではないということを言っている。類似というのは「みにくいアヒルの子」でいうように、観察者にとって、何らかの意味のある類似にすぎないのであるが、ストラザーンは類似のみられる規模や類似のある文化的な位置についても言及していてたいへん興味深い。
     第二部は「情報の欠落」(文化は継承されるときに情報が失われ、この欠落を外部から補う)とか、「創造的な切断」(カルトとか文ー入れ墨の意味を考えれば、文化とは切ることなので当然だろう)、「メラネシアのサイボーグ」(部分的つながりを通じて回路を形成する)などの言葉が使われているが、いっていることは、それほど難しい話ではない。まあ、そんなもんであろう。西洋人にとって難しいというだけである。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784801001350

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著者プロフィール

英国ケンブリッジ大学の名誉教授(社会人類学)。マンチェスター大学教授、ケンブリッジ大学ウィリアム・ワイズ社会人類学教授および同大学ガートン校のミストレスを歴任。専門は、パプアニューギニア研究および英国生殖医療研究。主な著書に、Women in Between(1972)、 The Gender of the Gift(1988)、Partial connections(first published,1991 /邦訳『部分的つながり』(2015年、水声社))、 After Nature(1992)、 Property, Substance and Effect(1999)、 Relations(2020)などがある。

「2022年 『監査文化の人類学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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