エクリプス (フィクションの楽しみ)

  • 水声社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801001947

感想・レビュー・書評

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  • 仮名にはなってるが、北朝鮮拉致被害者を扱ったほぼ実話の物語である。非常に読みやすく小学生が読んでもいいと思う。これがフランスの人が書いて訳されてるとは奇妙なものだ。大韓航空機爆破の事件も載っており、拉致に加担する側の心情も描かれるが、国に洗脳されているので、個人の犯罪のレベルの話ではない。全く情報が隔離されていて、未だに戦時中の食糧難で、この地域だけが安全と信じ込まされてる。
    表紙の写真について記載がないが、どこだろう。こちら側が雪道、道路を挟んで産業廃棄物の山、後ろは海。非常にどんより陰鬱。晴れてる。

  • 『エクリプス』
    原題:Éclipses japonaises
    著者:Éric Faye(1963-)
    訳者:松田浩則(1955-)

    【書誌情報】
    判型:四六判上製
    頁数:248頁
    定価:2500円+税
    ISBN:978-4-8010-0194-7 C0097

    フランス文壇きっての物語作者が《拉致》に挑む!
    ありふれた日常から突如として連れ去られた人々は,海の向こうの閉ざされた世界〈北朝鮮〉で何を見たのか――
    拉致被害者たちとその家族,新聞記者,さらには北朝鮮工作員たちの運命を半世紀という時間の中に交錯させ,《拉致》という悲劇の核心に迫る!
    http://www.suiseisha.net/blog/?p=6425


    【目次】
    巻頭言(孔枝泳/ダンテからの引用) [007]

    第一部 009
    宇宙の真珠(一) 018
    宇宙の真珠(二) 030
    神隠し 047
    菜穂子から孝善へ

    第二部 083
    生涯、二つのアイスクリームを悔やんで 085
    セルカーク(一) 100
    セルカーク(二) 115
    土偶 132

    第三部 141
    「子」で終わる名詞 157
    天と地を動かす 172
    イケタへの帰還 182
    母と娘 191
    勝利駅の女子学生 195

    第一のエピローグ――二〇〇四年 213

    第二のエピローグ――二〇一二年 219

    あとがき(E. F.) [229-232]
    訳者あとがき(二〇一六年九月 松田浩則) [233-240]

    目次 [241-243]

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著者プロフィール

1963年、リモージュ(フランス)に生まれる。エコール・シュペリユール・ド・ジュルナリスム(リール)に学ぶ。ロイター通信の記者として勤務しながら、1990年より創作活動に入る。主な著書に、『わたしは灯台守』(Je suis le gardien du phare,1997. 邦訳、水声社、2014年)、『痕跡のない男』(L’Homme sans empreintes,2008)、『長崎』(Nagasaki,2010. 邦訳、水声社、2013年)、『不滅になって、そして死ぬ』(Devenir immortel,et puis mourir,2012)、『みどりの国 滞在日記』(Malgré Fukushima,2014. 邦訳、水声社、2014年)、『エクリプス』(Éclipses japonaises, 2016. 邦訳、水声社、2016年)などがある。

「2022年 『プラハのショパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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