- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801300033
感想・レビュー・書評
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著者は生後10 カ月で10 万人に1 人の難病といわれる脊髄性筋萎縮症だと診断された。
この病気は、筋肉を動かす神経に問題があり、徐々に筋肉が委縮し、体が動かなくなってしまうものである。
著者に出来ることは、指先をわずかに動かすことと、「話す」こと、だけである。
著者は小さな頃から社会の一員として働きたいと思っていたが、高校卒業後の就職活動で、重度障がい者をしっかりと受け入れてくれる場所がないことに気づき、深い挫折を味わう。
しかし、それでも著者は自らの中にある「僕だって働きたい」という気持ちを捨てることはなかった。
そこで著者は、養護学校時代からの幼馴染みである松元さんを誘い、2人で起業することを思いつく。
松元さんも、著者と同じく10 万人に1人の難病である脊髄性筋萎縮症を患っている。
「2人で会社を作ることは決まった。でも、何から始めればいいんだろう…」
18歳の著者と、松元さんが奮闘し、ウェブサイト制作会社を設立し、その会社を運営していく物語。
障がい者にも健常者にも読んでもらいたい、胸が熱くなる1冊。(出版社HPより)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
僕と同じ脊髄性筋萎縮症という病気を抱えながら19歳で起業した佐藤仙務さんが書かれた本である。
中学生の時にこの本に出会ったことで、障害を持っている自分でも社会の一員になれると確信するきっかけになった。特に印象深く覚えていることは、会社設立後3年で月収20万以上得ていたことだ。障害者は多く稼ぐことができないという僕の固定概念を覆し、障害関係なく一社会人として評価されることを証明していた。
3月に佐藤さんにお会いするため、再度読み直したが、いつになっても勇気をもらえる一冊だった。 -
重度障害者である著者が、働く場がないから自分で作ったという創業のお話し
健常者であっても希望通りの組織に所属して働く事が難しい世の中で身体的条件の厳しい著者が、そもそも働くとは何ぞや?というところから考えを巡らせて、働く場を自分で作ってしまう行動力が素晴らしい
確かに重度障害者ということで注目度は上がるかもしれないが納品された仕事のクオリティが低ければ次の仕事には結びつかないだろう
今でも会社が継続して成長しているのはご本人達の努力の結果に違いない
それに対して自分の努力の足りなさを反省するばかりである -
生まれたときからの難病で、ほとんど体が動かない。
が、働こうと思った施設を見に行ったときに、車椅子に乗った男に、一人で通うんだよな、親が甘やかしやがって!
とののしられたのだそうだ。障害のある人をいじめるのは障害者だったりするんだよね。
だって障害者というのは障害があるってだけで、別に偉人でも、素晴らしい人格者ってわけでもないもんね。
なんていうか、ふつーの人たちだよ。
で、就職先がないなら会社を作ってしまえばいい、と名刺をデザインする会社を起業したのだとか……。
まだ24歳とは思えない。
もうバランスよく成熟してる。
彼は障害者のニュータイプかもしれない。
これからが楽しみです。
名刺作ろうかな、と思っている方はぜひ彼のところへ発注してみてください。
名刺代以上のものがついてくるかもしれません。
2016/9/7 更新 -
Yotsuya
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脊髄性筋萎縮症のため体が動かない著者佐藤仙務(さとうひさむ)が、同じ病気をもつパートナー松元とウェブサイト制作や名刺制作の会社仙拓を立ち上げた。
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20150529働くことの意味 勇気づけられた