封印された東京の謎

著者 :
  • 彩図社
3.44
  • (3)
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801302020

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本が永らく積読になっていた理由の一つに、ブクログの評価があまりに低い(というか無視れていた)ため。年末の廃棄本候補として読んだら、非常に面白い。「封印された」といった怪しげな本ではなく、私も初めて知ることも多く勉強になった(これはお散歩の座右本だ)。
     「幻に終わった東京万博計画とは?」「環状第三号線はなぜ存在しないのか?」「社寺経営は大名家のサイドビジネス?」等40のQAになっています。
    お薦めです。

  • あとがきに述べられているように、東京の町が大きな転換を迎えるのは、関東大震災、戦後復興、東京オリンピックだった。その時系列(歴史)でまとめられていれば一貫性があり分かりやすかったが、本書はどちらかといえば東京の町(場所)の観点でまとめられている。そのため、やや散発的な、豆知識本になってしまっている。軽い読み物としてはよいのだが。

    メモ
    一章
    ・東京は明治時代になし崩し的に首都になった
    ・東京15区→35区(1932)→23区(1947)
    ・東京都の都は首都の意味ではなく、1943東京府と東京市の合併による新名称(戦争への協力体制を建前とした、事実上の東京市の吸収)
    ・関東大震災の灰塵で現豊洲エリアの埋め立て、深川あたりのかさ増し
    ・東京オリンピック1964を機に分かりやすい町名への統廃合が行われた 神楽坂エリアのように、古い町名が細々と残った例も一部ある
    二章
    ・皇居前公園は、GHQ占領後野外プレイの聖地となり、やがて日本人同士のカップルも使用するように(野外プレイは日本の隠然たる習慣としてあった)
    ・公園は政治集会を開催できるよう明治政府が国民を誘導し、監視するために設けられた(表向きは教育、文化振興などの名目)

  • 知らなかったことが多い。歴史の積み重ねで今があるということ。実感。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1977年、静岡県静岡市生まれ。行政誌編集者を経て、フリーランスライター。旅、鉄道、地方自治などが専門分野。著書に『鉄道王たちの近現代史』(イースト新書)、『封印された鉄道史』、『封印された東京の謎』(以上、彩図社)、『都電跡を歩く』(祥伝社新書)、『踏切天国』、『路面電車で広がる鉄の世界』(以上、秀和システム)、『全国私鉄特急の旅』(平凡社新書)、『政治家になっちゃった人たち』(総和社)、編著に『日本全国路面電車の旅』(平凡社新書)などがある。

「2020年 『歴史から消された 禁断の鉄道史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川裕夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×