- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801302020
感想・レビュー・書評
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この本が永らく積読になっていた理由の一つに、ブクログの評価があまりに低い(というか無視れていた)ため。年末の廃棄本候補として読んだら、非常に面白い。「封印された」といった怪しげな本ではなく、私も初めて知ることも多く勉強になった(これはお散歩の座右本だ)。
「幻に終わった東京万博計画とは?」「環状第三号線はなぜ存在しないのか?」「社寺経営は大名家のサイドビジネス?」等40のQAになっています。
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あとがきに述べられているように、東京の町が大きな転換を迎えるのは、関東大震災、戦後復興、東京オリンピックだった。その時系列(歴史)でまとめられていれば一貫性があり分かりやすかったが、本書はどちらかといえば東京の町(場所)の観点でまとめられている。そのため、やや散発的な、豆知識本になってしまっている。軽い読み物としてはよいのだが。
メモ
一章
・東京は明治時代になし崩し的に首都になった
・東京15区→35区(1932)→23区(1947)
・東京都の都は首都の意味ではなく、1943東京府と東京市の合併による新名称(戦争への協力体制を建前とした、事実上の東京市の吸収)
・関東大震災の灰塵で現豊洲エリアの埋め立て、深川あたりのかさ増し
・東京オリンピック1964を機に分かりやすい町名への統廃合が行われた 神楽坂エリアのように、古い町名が細々と残った例も一部ある
二章
・皇居前公園は、GHQ占領後野外プレイの聖地となり、やがて日本人同士のカップルも使用するように(野外プレイは日本の隠然たる習慣としてあった)
・公園は政治集会を開催できるよう明治政府が国民を誘導し、監視するために設けられた(表向きは教育、文化振興などの名目) -
知らなかったことが多い。歴史の積み重ねで今があるということ。実感。