いま語るべき 宇宙戦艦ヤマト

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 21
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801900752

作品紹介・あらすじ

無限に広がる大宇宙、そこにはさまざまな生命に満ちあふれている。朽ち果てる作品、生まれくる作品…、人から人へ語り継がれるヒューマンドラマの息吹きは、永遠に終わることはない。あの日あの時、『宇宙戦艦ヤマト』が私たちの胸を熱くした「感動」は何だったのか。これまで語られてこなかった、ドラマと作中に込められたテーマを徹底解析。いま、『宇宙戦艦ヤマト』最大の謎が明らかになる…。

感想・レビュー・書評

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  • TV「宇宙戦艦ヤマト」から「宇宙戦艦ヤマト2199追憶の航海」までを簡単に知るには最適の本。これを読んでなるほどと思うところも多々あります。あのプロデューサがいてのヤマトでもあるし、原作M氏がいてからこそのヤマトでもあるし、重要な音楽を作った宮川氏あってこそのヤマトでもある。私はとにかくヤマトの音楽が好きです。

  • 何よりも、Ⅱ総集編、Ⅲ総集編の意味合いについて解説している点が、これまでのヤマト解説本とは異質な要素(こういうのがなければ買わなかった)。総集編であるが故に、そのテレビシリーズとは異なる解釈が可能というのは、正直、気が付かない視点であり、かつ著者のフリークぶりを感得できる。内容は、個人的に納得できる批判も交えつつ、肯定的に評価すべきはきちんと評価するもので、著者の素直なスタンスを感じる。ザッピングで済ませようとしたが、思いもかけず良かったので購入した。もう一度、読み返してみたい。
    沖田復活・島戦死を生理的に受け付けられない人がいるのが完結編。この本書指摘がまさに私。また、本書からは、生存するためには侵略戦争も辞さずという復活編(慎太郎氏が大々的原案クレジットされている点からは容易に想像可能なプロット。まるでガミラスのデスラーの如き)、石津版ヤマト・ラジェンドラ星版原初プロットを彷彿させるキムタク・ヤマトという構図も見て取れる。何れも未視聴な中、前者は御免被るが、後者は食指をそそるものであった。ただ「さらば」沖田がオリジナル沖田を発展させたとの著者の指摘は?。
    さらばのラスト、古代の決意するヤマトの彗星帝国巨大戦艦への特攻によっても、彗星帝国滅亡を招来するとは限らない。こんな場面で、「明日のために今日の屈辱に耐え、命ある限り戦うぞ(ひいてはゲリラとなっても、とも解釈可能)」と主張する沖田が、古代にあんな台詞を語り掛けるとは到底思えないからだ。まぁ、異論はあるかもしれないし、古代のモノローグとも採れなくはないけれど…。

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