わが家 (竹書房文庫)

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著者 : 井沢満
  • 竹書房 (2014年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801900943

わが家 (竹書房文庫)の感想・レビュー・書評

  • 幼いころ大好きだった父親に目の前で家出され
    た桜木一歩は、その日以来家族というもに不信
    感を抱きながら30歳に至る現在でも定職に就
    くことなくレンタル稼業に身を置き一人で生き
    ていた。しかし、そんなある日舞い込んできた
    依頼は実の妹のほの香からで結婚相手の両親に
    紹介するために失踪した父の身代わりをみつく
    ろって欲しいと言われます。一歩は本物の父の
    武士を見つけるため海辺の町でひとり暮らす母
    の元に赴きその所在を問いただすと答えは思い
    もよらぬ近くにいるという予想だにしないもの
    だったのです。いつのころからかバラバラに暮
    らす父・母・息子・娘4人の葛藤と愛憎、和解
    と再生の歩みを通じて家族の本当の意味と素晴
    らしさを爽やかに描いた作品です。
    最後は感動しました。読んで良かったです。

  • 本業が脚本家の方が書かれた小説だからなのか、短い台詞のラリーがけっこう長めに続くあたりはちょっと脚本っぽいのかな、と思いながら読んだ。
    (ドラマが先で小説が後なのかも)
    読みやすくて、ページ数のわりにかなり早めに読み終えたような気がする。

    幼い頃目の前で大好きな父親に家出された経験を持つ桜木一歩は、家族というものに不信感を抱きながら、30歳を過ぎても定職につかずレンタル家族という稼業に身を置いている。
    ある日依頼され仕事に赴くとそこにいたのは実の妹で、「結婚が決まったから相手の両親に紹介するための家族をレンタルしたい」という妹の思いと行動から、バラバラだった四人家族が変わり始める。

    自分を捨てた(と思っている)父親への、一歩の複雑な感情が物語の主軸。
    もう顔も見たくないけれど、やっぱり会いたい。もう二度と一緒に暮らすのは御免だけど、本来家族は一緒にいた方がいいことは理解している。
    一歩と同じ境遇で育ったはずの妹・ほの香はまた、父親に対してはまた少し違う思いを抱いているというか、許す気持ちが強いように思えるのは、性別の差なのかこれから結婚するという境遇からなのか。
    二人の母親はまたひとつの秘密を抱えていて、夫である二人の父親の帰宅を心のどこかで待ち続けている。

    レンタル家族って実際ある商売だと思うけれど、お金を払ってその“ふり”をしてもらうものだと分かっていても頼んでしまう人の多さに、人間の孤独を感じる。
    依頼する人たちに、本物の家族が残っている場合も多いのに。
    家族はやはり、離れすぎてしまうものではないのかも、と思う。
    血の繋がりが保ってくれるものなんて本当は少なくて、そこには大きな努力が必要だから。

    読みやすくハートフルな小説。
    しばらく積ん読になっていたのだけど、何がきっかけで買ったのか思い出せずにいる。笑
    “レンタル家族”に興味があったのかも。

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わが家 (竹書房文庫)の作品紹介

幼いころ、大好きだった父親に目の前で家出された桜木一歩は、その日以来家族というものに不信感を抱きながら、30歳に至る現在も定職に就くことなく"レンタル家族"稼業に身を置き、ひとり刹那の日々を生きていた。しかしそんなある日、舞い込んで来た依頼はなんと実の妹・ほの香からで、結婚相手の両親に紹介するために失踪した父の身代わりを見つくろってほしいというのだ。そのせつない胸中を不憫に思った一歩は、妹のために本物の父・武士を見つけ出すべく、海辺の町でひとり暮らす母・鯛子の元に赴きその所在を問い質すのだが、返って来た答えは思いもよらぬ近くにいるという予想だにしないものだった-18年ぶりの再会の果てに待つものは一体…?父、母、息子、娘…いつのころからかバラバラに暮らす4人の葛藤と愛憎、和解と再生の歩みを通して"家族"の本当の意味と素晴らしさを真摯に、そして爽やかに謳い上げる、至高のヒューマンストーリー!!

わが家 (竹書房文庫)はこんな本です

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