シグマフォース シリーズ9 ダーウィンの警告 下 (竹書房文庫)

  • 竹書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801908918

作品紹介・あらすじ

ハリントン教授との接触に成功したグレイたちだったが、敵の攻撃部隊と南極大陸の「影の生物圏」との間で苦戦を強いられる。一方、ヘスを拉致した人物の正体を突き止めたペインターたちは、ブラジルの熱帯雨林を捜索する。その人物-環境保護論者カッター・エルウェスは、ジャングルの奥地で禁断の遺伝子実験を行なっていた。南極および南米のジャングルから未知の生物が解き放たれれば、地球環境に甚大な影響が及び、「六番目の大絶滅」を加速させかねない。その頃、カリフォルニアでは災厄の拡散を阻止するため、米軍による強行作戦の実施が間近に迫っていた。グレイとペインターの決死の努力は間に合うのか?すでに人類は、絶滅への道のりを後戻りのできない地点まで進んでしまっているのだろうか?

感想・レビュー・書評

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  • 南極の氷の下には、一体何が眠っているのかな?
    実際にはまだまだ分からない事だらけ。

    自然界の進化過程においそれと手を出してはいけないのが良く分かります。
    人間は神様には成れない。あくまでも、生き物の一種でしかないんですよね……。

  • 未知の生物圏が南京大陸にあったら、これは面白い。技術者のエゴによるこのような人工創造物は後々出てくるだろう。

  • DNAはわかるかな?
    で、
    XNAはよくわからん。
    しかも、
    合成できて、
    DNAと置き換えられると。。。
    で?


    バンスペルミア説な!
    昔読んだ漫画、
    ヴァンパイア十字界にもあったね。
    宇宙からやってきた隕石が生物の起源ってやつ。
    ならば、
    どこからやってきたのか?
    それも知りたくなるのが人間ではないか?


    南極大陸!
    よくわかってなかったけど、
    これ読んでちょっと分かった!
    いわゆる、
    地下というか氷の下に大地があるのね!
    で、
    未知の生物やらウィルスやらがわんさかいるらしいと。。。
    人類にとってプラスなのかマイナスなのか分からんのが不安やねぇ。。。


    そうそう!
    お母さんはもう亡くなってますが、
    書いたっけ?
    お父さんもちょっとどうにかなっちゃうね?
    今回の話しで!
    これも今後の展開が気になるやつ!


    この9話目はよくわからんのよね。。。
    ちなみに、
    11話もちょっと微妙。。。
    かぐりん的には10話目の話しは結構好きです。

  • なるほど、ジェイソンそういう事だったのか。
    南極南極言ってるから何か既視感があったが。
    とりあえずみんな無事で良かったね。

  • "ネタバレ感想


    南極大陸の地下では、独自の生態系を持つ広大な世界が・・・
    著者の巻末の解説では、南極にあるロシア基地近くにあるヴォストーク湖に触れている。
    この湖は長年氷河に隠されていたが1960年代後半から1970年にかけて行われた上空からの氷透過レーダーによる調査によって存在が確認されたものらしい。本書を読むまで私は知らなかった。現在も調査、発掘が続けられているそうだ。
    また、本書に登場する仮説で興味を持ったのが、「パンスペルミア説」だ。
    隕石の衝突によりこの惑星に運ばれてきた生命体の種が地球上の生命起源だという説。南極大陸にあるウィルクスランド・クレーターは、地球上の生命大絶滅(三度目)を引き起こしたといわれている(約二億五千万年前のペルム紀末)。直近では約六千五百万年前の白亜紀の大絶滅(恐竜が絶滅)がある。私たちの起源が宇宙からのものかどうかわからないが、地球上にいまだ発見されていない生物がいたとしたら、宇宙からのものかもしれない。人間にとっては極めて厳しい環境でも生きているかもしれない。深海や高温多湿な火山内などに。
    本書の原題は「The 6th Extinction」。地球環境を守るために、6度目の大絶滅を加速させ現在の文明を無にすべく、自らの知力、財力を使ってたくらむ人物を描いている。

    合成生物学、XNAなども気になる分野で、人類の未来に影響を与える科学技術のひとつだろう。
    この分野の書物はあまり紹介されていなかった。

    既に、シグマフォースシリーズでは、次作「イブの迷宮」が発売済み。
    早速読み始める。"

  • Σシリーズの第九作目。
    毎回、事実とフィクションとの境目が分からなくなるが、今回は特に「これが事実だったら…考えるだけでも恐ろしい」って思った、南極大陸の「影の生物圏」の生物達に衝撃を受けた。でも、カリフォルニアの軍事研究施設から流出した驚異的な有害物質も、南極大陸の「影の生物圏」の生物達も、同じ方法で解決できたので、最後まで読んでかなり安心した。…って、こんな事を考えるくらい、話に引き込まれてしまった。

  • シグマフォースシリーズの中で、最後まで読むのがきついと思ったのは初めてかもしれない。
    今回は、ペインターチームとグレイチームでふた手に分かれて物語が進行したが、どちらも予想通りの展開。
    どちらに重きを置いて読み進めたらいいのか判らない上に、意外な展開もなかった。
    アクションも単調で、特に南極での闘いは、どうにも想像しづらかった。
    最後のグレイの行動が、今後どう展開していくのかは楽しみにしておきたい。

  • 読書録「ダーウィンの警告(下)」3

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p220より引用
    “「ラルフ・ワルド・エマーソンが的確に述
    べている。『人類が終わりを迎えるとすれば、
    文明が原因となって死に絶えることになるだ
    ろう』とね。”

    目次から抜粋引用
    “地獄岬
     文明退化”

     機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
    長編アクション小説。シリーズ第九弾下巻。
     敵の攻撃をしのいで接触を依頼してきた科
    学者と合流した、シグマメンバー達。南極を
    拠点に科学者たちが進めていた研究は、かの
    ダーウィンの探検にも関わるもので…。

     上記の引用は、環境保護論者の言葉。
    大地震の後でも24時間体制で災害情報以外の
    番組を放映したり、人口減少社会と言いつつ
    新興住宅地が増えたりしているのを見ている
    と、この言葉通りなのかもしれないなと思わ
    ざるを得ません。
     便利になるのはありがたい事だと思います
    が、今あるものを弄り過ぎると、元に戻せな
    くなるかも知れません。何事も程々にしてお
    きたいものです。

    ーーーーー

  • タイトルに惹かれました。
    SFはみんなやっぱり大好きなジャンルですよね!
    上下巻とも面白かったです!
    このウィルスはとんでもない。
    人間であるとはどういうことなのか。

  • シグマフォースシリーズ、10作目。

    「ギルドの系譜」から登場しているシグマ隊員のジェイソンの出自が今作で明らかに。今作のテーマである第6の絶滅を引き起こそうとする遺伝子組み換え的な話の流れは人口抑制を狙った「ケルトの封印」に近いかな。量子力学的な話より生体科学的な話の方が私的には理解し易かったので、科学的な分野も含めて面白く読めた。

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著者プロフィール

[著]
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グラント・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。また、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

「2022年 『セドナの幻日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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