- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801908918
作品紹介・あらすじ
ハリントン教授との接触に成功したグレイたちだったが、敵の攻撃部隊と南極大陸の「影の生物圏」との間で苦戦を強いられる。一方、ヘスを拉致した人物の正体を突き止めたペインターたちは、ブラジルの熱帯雨林を捜索する。その人物-環境保護論者カッター・エルウェスは、ジャングルの奥地で禁断の遺伝子実験を行なっていた。南極および南米のジャングルから未知の生物が解き放たれれば、地球環境に甚大な影響が及び、「六番目の大絶滅」を加速させかねない。その頃、カリフォルニアでは災厄の拡散を阻止するため、米軍による強行作戦の実施が間近に迫っていた。グレイとペインターの決死の努力は間に合うのか?すでに人類は、絶滅への道のりを後戻りのできない地点まで進んでしまっているのだろうか?
感想・レビュー・書評
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未知の生物圏が南京大陸にあったら、これは面白い。技術者のエゴによるこのような人工創造物は後々出てくるだろう。
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Σシリーズの第九作目。
毎回、事実とフィクションとの境目が分からなくなるが、今回は特に「これが事実だったら…考えるだけでも恐ろしい」って思った、南極大陸の「影の生物圏」の生物達に衝撃を受けた。でも、カリフォルニアの軍事研究施設から流出した驚異的な有害物質も、南極大陸の「影の生物圏」の生物達も、同じ方法で解決できたので、最後まで読んでかなり安心した。…って、こんな事を考えるくらい、話に引き込まれてしまった。 -
シグマフォースシリーズの中で、最後まで読むのがきついと思ったのは初めてかもしれない。
今回は、ペインターチームとグレイチームでふた手に分かれて物語が進行したが、どちらも予想通りの展開。
どちらに重きを置いて読み進めたらいいのか判らない上に、意外な展開もなかった。
アクションも単調で、特に南極での闘いは、どうにも想像しづらかった。
最後のグレイの行動が、今後どう展開していくのかは楽しみにしておきたい。 -
読書録「ダーウィンの警告(下)」3
著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫
p220より引用
“「ラルフ・ワルド・エマーソンが的確に述
べている。『人類が終わりを迎えるとすれば、
文明が原因となって死に絶えることになるだ
ろう』とね。”
目次から抜粋引用
“地獄岬
文明退化”
機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第九弾下巻。
敵の攻撃をしのいで接触を依頼してきた科
学者と合流した、シグマメンバー達。南極を
拠点に科学者たちが進めていた研究は、かの
ダーウィンの探検にも関わるもので…。
上記の引用は、環境保護論者の言葉。
大地震の後でも24時間体制で災害情報以外の
番組を放映したり、人口減少社会と言いつつ
新興住宅地が増えたりしているのを見ている
と、この言葉通りなのかもしれないなと思わ
ざるを得ません。
便利になるのはありがたい事だと思います
が、今あるものを弄り過ぎると、元に戻せな
くなるかも知れません。何事も程々にしてお
きたいものです。
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タイトルに惹かれました。
SFはみんなやっぱり大好きなジャンルですよね!
上下巻とも面白かったです!
このウィルスはとんでもない。
人間であるとはどういうことなのか。 -
シグマフォースシリーズ、10作目。
「ギルドの系譜」から登場しているシグマ隊員のジェイソンの出自が今作で明らかに。今作のテーマである第6の絶滅を引き起こそうとする遺伝子組み換え的な話の流れは人口抑制を狙った「ケルトの封印」に近いかな。量子力学的な話より生体科学的な話の方が私的には理解し易かったので、科学的な分野も含めて面白く読めた。