仁義の報復 元ヤクザの親分が語る埼玉愛犬家殺人事件の真実

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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801909533

作品紹介・あらすじ

1993年、ペットビジネスを巡る醜い欲望と狂気の果てに複数の人間の命が奪われた、通称『埼玉愛犬家殺人事件』が明るみとなり、そのあまりの非道さ、残虐さが日本全国を震撼させた。主犯である関根元ほかへの死刑判決をもって一応の決着を見た本事件だが、実は秘密裏に、腹心の子分・遠藤安亘を殺された報復として、高田組組長による関根元の暗殺が目論まれたことは知られていない。本書は、元組長自らがこの経緯のすべてを明らかにし、知られざる事件のさらなる深き闇にも肉迫した、前代未聞の犯罪ドキュメントである。

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    ── 髙田 燿山《仁義の報復 元ヤクザの親分が語る
    埼玉愛犬家殺人事件の真実 20161228 竹書房》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4801909531
     
    https://www.facebook.com/masatoshi.awa.1/posts/2828174614129300
     
    “愛犬家連続殺人”19950105 逮捕 20000706 死刑求刑 20010321 死刑
     
    ♀風間 博子  死刑囚 195702‥ 埼玉 熊谷 /2009 死刑確定
    /関根 元の前妻S-1 ペット・ショップ経営/犬猫繁殖業
     
     関根 元  博子の夫 194201‥ 埼玉 東京 20170327 75 /獄中病死/Kazama, Gen
    /風間 博子の前夫/「アフリカケンネル」経営
     
     中岡 洋介  共犯者 195601‥ 富山 /ブルドッグのブリーダー“Y”
     風間 □ 博子の長男 1979‥‥ 埼玉 /19950105(15)留学 202009‥(41)出演
     
    http://a.msn.com/01/ja-jp/BB19FZ91?ocid=st2(20201004 06:14)
     死刑囚の息子がテレビ初告白!「自分が殺されてもおかしくなかった」
     さらに共犯の男性が事件の裏側を語る 株式会社フジテレビジョン
     
    ── 《実録ドラマ 3つの取調室 ~ 埼玉愛犬家連続殺人事件 ~
    20201004 20:00 フジテレビ》
     
    …… 1993‥‥ 4人が相次ぎ殺害された事件」を、関係者への新たな
    取材や証言をもとに(水野 美紀・主演)
     
     関根 元・元死刑囚と元妻・風間 博子死刑囚が逮捕され、2009 死刑確定
    している。しかし、証言の食い違いなどいまだ事件の全貌が解明され
    ないままになっている。
     
     ドラマとともに、風間死刑囚の長男(41)が、初めてテレビの取材に
    応じ、事件について、そして現在も東京拘置所に収監されている母への
    思いを告白。
     
     風間死刑囚の長男は、現在41歳。199501‥(15)留学先のアメリカに
    向けて日本を離れるまさにその日に、風間死刑囚と関根元死刑囚は逮捕
    された。
     何も知らないまま成田空港からアメリカへ飛び立った長男は、母の逮
    捕を知った経緯についてこう語った。「アメリカに無事に着いて、ちゃ
    んと着いたよって(母親に)連絡しようとしたら誰も(電話に)出なく
    て。仲の良かった友達に連絡したら『お前の母親が逮捕されてニュース
    すごいよ』と教えられました」。
     友人から知らされた母の逮捕。逮捕された当日の母の様子についても
    回想する。そして長男は「今だから思うことですが、自分が(関根元死
    刑囚に)殺されてもおかしくなかった。ずっと母に守られていた」とも
    語った。
     さらに、人目を避けてアメリカから帰国し、自分の素性を隠して生き
    てきた日々、そして結婚などこれまでの半生を明かす。
    (左から)関根元死刑囚、風間死刑囚© 株式会社フジテレビジョン
     風間死刑囚は、死刑判決が確定後も殺人への関与を否定し、再審請求
    を続けている。長男は、今も面会や手紙でのやりとりを続けていて、こ
    のインタビューが行われた前日にも東京拘置所に面会に訪れたという。
    その時、風間死刑囚は「うれしそうにしていた」という。
     長男は、被害者に対しては謝罪の言葉を述べたうえで、「100%はっ
    きり自分もわかるわけじゃないので、間違っているとはっきりとは言え
    ないけれど、もし(捜査や裁判で)間違っていることがあるとしたら、
    ちゃんと調べ直して、ちゃんとした刑を出してほしい」と捜査を尽くし
    てほしいと訴えつつ「それでも母がやっているということがはっきりし
    たら、しょうがないと思う」と複雑な胸中を語る。
     さらに、共犯者として逮捕・実刑判決を受けた男性が番組の取材に応
    じた。逮捕から25年の時を経て「関根(元死刑囚)は、今までに見たこ
    とがない人だ。考え方が凶暴だった」と語り、さらに「犯行を手伝わな
    いと、嫌な顔をすると関根に殺されるから、自分もそうなっちゃうから、
    逃げられないのは見えない鋼鉄の檻の中に入れられていたから」と、当
    時の状況を告白する。
     
    <あらすじ>
     
     1984年、埼玉県で3人の男女が姿を消す事件が発生した。埼玉県警熊
    谷中央署の新人刑事・藤波 詩織(水野 美紀)らが捜査を進めると、行
    方不明となった3人がある共通の人物とトラブルになっていたことが判
    明する。
     その人物とは関根 元(鶴見 辰吾)。関根は「アフリカケンネル」と
    いうペットショップを経営し、外国犬の繁殖・販売を行っていたが、詐
    欺的な商法で多額の収入を得ているといううわさもあった。詩織らは徹
    底的に捜査を行ったが、失踪した3人の行方はつかめず、関根の犯行を
    裏付ける証拠もつかめないまま捜査は打ち切られてしまう。
     そして時は過ぎ、199304‥。関根に関わった人物(39)が姿を消す事
    件が再び発生する。今回も事件を担当することになった詩織。行方不明
    となった男性。関根との間で外国犬の利殖ビジネスを巡り金銭トラブル
    があったという。
     
     詩織らは、関根と元妻の風間 博子(内山 理名)、そしてブリーダー
    仲間の中岡 洋介(内田 朝陽)を徹底的に調べる。そうした中、関根の
    周辺では次々に行方不明者が――。
     
     警察は、中岡の自供から、関根と風間を逮捕。事件は解決したかに見
    えたが、関根と風間、そして中岡の供述が完全に食い違っていたのだ。
    誰が真実を語っているのか…。事件の真相は――?
     
    ※取材や関係者の証言、資料などを基に再構築した「実録ドラマ」であ
    り、登場する団体名、人物名、写真などの資料は一部を除き架空のもの
    である。
     
    「埼玉愛犬家連続殺人事件」とは。
     1993年、埼玉県で愛犬家ら4人が相次いで殺害された事件。殺人や死体
    損壊・遺棄の罪でペットショップを営む関根 元(げん)元死刑囚とその
    元妻・風間 博子死刑囚が逮捕された。被害者の遺体を解体・遺棄した
    その手口から「遺体なき殺人」と呼ばれた。2009年に2人の死刑が確定。
    その後、関根 元死刑囚は、獄中病死。風間死刑囚は、現在も東京拘置
    所に収監されているが、殺人への関与を否定し、再審請求を続けている。
     
    ── 志麻 永幸《愛犬家連続殺人 200009‥ 角川文庫》筆名&改題
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4043553013
    ── 山崎 永幸《共犯者 1999‥‥ 新潮社》原題
     
    (20201004)
     

  • 今月13冊目。
    埼玉愛犬殺人について。いくつも読んできたがこれは第三者のヤクザ組長を通して書かれたもの。
    今までの風間、山崎は犯人ではないというものを覆す内容。
    面白かった。

  • ノンフィクション、と言って良いのかはわからないが。残虐な殺人として名高い埼玉愛犬家殺人事件で殺されたヤクザの親分の告発書である。抜群に面白いのだけは確かだ。

  • 有名な埼玉愛犬家連続殺人事件では、稲川会系の高田組の組長代行も殺されているのだが、この高田組の組長が当時、犯人である関根元が組長代行殺しの犯人でもあると直感し、警察よりも前にその証拠を押さえ(あるいは自白させ)私刑に処そうとした一連の騒動を、事件から二十数年を経て口述する回想録。

    完全なサイコパスある関根と自称"長年の精神修行によりチャクラが開いている"高田組組長と当時関根の殺人全般を解明しようとしていた埼玉県警との攻防がなかなか読ませてくれる。特に、関根を取り込み、金ずるにしようとする組長代行に対し、それに怯えながら殺害という真逆の行為で対抗をする関根とその共犯者達との複雑な関係性は、こういった場末のドロドロ犯罪の真骨頂、パルプフィクションを見ているような気がしてくる。

    北九州連続監禁殺人事件もそうだが、この種の事件には常に強欲で人のコントロールに長けた男とその情婦、そしてそれにまんまと取り込まれていく意志の弱い人間(当初だと犯人からの何かの依頼事項を断れないような気の弱い人々)という構図が定番となっている。今回の場合、そういう強欲な犯人を更に取り込もうとして返り討ちにあったヤクザという新たな構図が加わっているわけではあるが、とにかくこの種の"人が人を喰う"現象や状態というのは本当に気分が悪くなる。が、本になると読んでしまう。怖いもの見たさ、ということなのであろうか。。

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