帝は獣王に降嫁する (ラヴァーズ文庫)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 97
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801909823

感想・レビュー・書評

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  • 3兄弟3部作1作目。長男のお話。私はこの長男が最も嫋やかでありつつ、強靭な気持ちを持っていて好きなキャラクターです。
    沙野先生の描くお話は世界観の完成度の高さがとても魅力。海と土と空の民がいて、それぞれ身体的な特徴も、文化も気性も異なり、それがストーリにも絡んでくる見事な構成だなと思いました。
    ワダツミの文化である祝詞を誦じてくれたことをきっかけにシキがガイウスを意識するようになったエピソード然り、ワダツミの舞に惹かれるガイウス、テルスの市場にワダツミの商品が流入し、活気に溢れる市場の描写…。描かれる世界観が2人の気持ちの描写にも繋がり、とても生き生きと感じられました。
    黒幕は早い時点で絞られますが、だからこそ、その人の動きや言葉から隠された情念を感じつつゾクゾクしながら読み進められました。 とにかくシキを好きだと受け入れた後のガイウスは、めっちゃシキが好きでめっちゃ尽くしてくれるので満足です。
    全204ページ

  • 凌辱モノなのに、なんちゅー甘い初H(^q^)三部作の最初は、陸の王×海の帝王(長男)。
    お互い惹かれるの早かったけど、攻めが確実にオチタ、受けの舞いのシーンがしびれました…!ドラマティックだ。ワダツミの儀式的な文化に触れながら受けを解放して…。悪役でさえ魅力的なお話でした。

  • この作家さんの世界観が表れてるBLファンタジーだ~!
    と言っても一冊しか読んだことないんですが(タイトル忘れ6Pの作品)世界設定とか細かいのに説明を読まされてる感がなくてスルスル読めます。エロ多めですが、そればっかり~とならないのはメインストーリーがしっかりしてるからかな?

  • 思ったよりライトで甘めなお話でした。
    兄弟の話も読みたいですね。

  • 狼の末裔の王×海神の末裔の帝。
    表題そのままの、ファンタジーものでした。私的好物の、敵国の王に無理矢理手篭めにされるツンな姫というシチュエーションかな~?と思って読み進んだら、ツンというよりは、矜持はあるけど天然でかわいい帝でした。
    シキは交渉のために初っ端から肌を晒すという、獣王も一発でトリコになってしまいそうなw無自覚誘い受体質。
    かわいいですが、帝らしく身も心も強くて気高さがあるのがよかったです。

    獣王のガイウスも、野蛮な攻ではなく、意外にもじっくりねっとりで、凌辱するというよりは征服しようとするHでw思ったより人間臭くていい感じの敵王でした。
    敵対する二人がどんどん魅かれ合ったのにも納得できました。
    本当のラブラブ夫婦になってめでたしめでたしかと思ったら、まさかの展開が待ち構えていたりして、ストーリーも引き込まれる面白さでした。

    センセの作品にしてはドロドロとした重さもなく真っ当な?ファンタジーとして読めたのが、ちょっと物足りず…
    でも、ひどく病んでる人が登場してくれて(笑)、そこはとってもハラハラドキドキさせられ面白さが倍増しました。
    あと、イラストがラヴァーズ文庫だと奈良センセの比率が大きくて、プラス夜光センセの少年神シリーズとも重なってて、イメージがダブりややこしいのです。…私だけだとは思いますが。

    とにかく三部作構想ということなので、続編楽しみにしています!!

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