- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801911918
感想・レビュー・書評
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猫が活躍するSF中短編小説アンソロジー。
地上編◆5作+宇宙編★5作。
◆ジェフリー・D・コイストラ「パフ」(Puff:1993年)
◆ロバート・F・ヤング
「ピネロピへの贈りもの」(Pattern for Penelope:1954年)
◆デニス・ダンヴァーズ
「ベンジャミンの治癒」(Healing Benjamin:2009年)
◆ナンシー・スプリンガー
「化身」(In Carnation:1991年)
◆シオドア・スタージョン「ヘリックス・ザ・キャット」
(Helix the Cat:1938/1939年)
★ジョディ・リン・ナイ「宇宙に猫パンチ」
(Well Worth the Money:1992年)
★ジェイムズ・ホワイト「共謀者たち」
(The Conspirators:1954年)
★ジェイムズ・H・シュミッツ
「チックタックとわたし」(Novice:1962年)
★アンドレ・ノートン「猫の世界は灰色」
(All Cats are Gray:1953年)
★フリッツ・ライバー「影の船」
(Ship of Shadows:1969年)
少し事前の期待値が高過ぎたかな~(笑)。
中には「別に猫でなくてもいいんじゃ……」みたいなものも。
そんな中でハートを鷲掴みにされたのが、
執筆年が一番新しいダンヴァーズ「ベンジャミンの治癒」。
愛猫の死を受け入れられない飼い主が必死で介抱したら、
特異能力が発露し、猫は生き返り、しかも、
不老不死になるわ、人間の言葉で会話出来るようになるわ――で、
願ったり叶ったりと言いたいところだったが、
それを他人に知られてはいけないので
様々な苦労が……という話。
男一人と猫一匹が旅に出る展開が素晴らしい。
そして、結末は、
これまた飼い主にとって理想的なエンディングだろうけれども、
とても切ない。
グッと来た(涙)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猫が好きだから買って読んだ。
猫が主役ではなく猫が出てくる作品も
SF、ファンタジー、ちょっとゾクっとする話も。
個人的に
・猫らしいと感じたのは「宇宙に猫パンチ」
・猫好きの空気を感じたのは「ベンジャミンの治癒」
・妖しげ、という猫のイメージを表したのは「化身」
では、ベストはというと「パフ」子猫がねぇ・・・
ラストのフレーズの印象がねぇ。 -
短編集。SF。猫。
知らない作家さんが多数。
好きな作品も、苦手な作品もあり。全体的には、まずまず満足。
コイストラ「パフ」がベストかな。
ジェフリー・D・コイストラ「パフ」
遺伝子操作。生物の進化を描いたSF。20ページの短さで、ストーリーも面白く、想像力も刺激される。
デニス・ダンヴァーズ「ベンジャミンの治癒」
超能力…というか、不思議な能力もの。非現実的な設定を用いながら、主人公と飼い猫の一生を描いたヒューマンドラマ。なんとも言えない結末が…好きです。
シオドア・スタージョン「ヘリックス・ザ・キャット」
はじめてスタージョン作品読めた…。SFとファンタジーの真ん中らしい。
ジョディ・リン・ナイ「宇宙に猫パンチ」
かるい宇宙航海もの。
アンドレ・ノートン「猫の世界は灰色」
ショート・ショート。宇宙船内探検。ページ数のわりにストーリー性あり。もう少し長くても良かったかも。 -
アンソロジーの常として玉石混交。猫SFでまとめてはいるが、猫が酷い目にあう話もあって残念。
ただ、宇宙に猫パンチ、共謀者たちはとても可愛くてSFで良かった。 -
猫もSFも好きなんだが少しセンス・オブ・ワンダー不足を感じて中途離脱
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猫は全てに勝る