スピンアウト 下 (バンブーコミックス 麗人セレクション)

著者 :
  • 竹書房
3.46
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本棚登録 : 131
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801953918

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    会社員の巽は社長子息の涼馬のお目付役としてストレスの多い日々を送っている。穏やかな表の顔の一方で、巽は美しく妖艶な男・三木とのSMプレイを楽しんでいたが、謎の多い三木との逢瀬を重ねるうち、三木への執着を深めていく。そして、巽に執着する涼馬は、ホテルへ向かう巽をストーカーし、三木との関係を知ってしまい!?

    ***

    嫌な予感はしていましたが…やっぱりというか、本当に最初から最後まで容赦なくて、正直、読むんじゃなかったと激しく後悔しました。
    破滅へと向かうストーリーと救いのないラストに呆然としてしまい、最後の短編の内容が殆ど頭に入って来ませんでした。
    読み終わった後に残るものと言えば圧倒的な虚無感と後味の悪さだけ。

    巽はマジで最低ですね…。最初は涼馬の代わりとして三木を抱いていた筈なのに、最終的には三木の代わりに涼馬を抱くなんて。
    本当に、クズにも程があるというか。上はそれでもまだ許せたけど、下は最低さに磨きが掛かってて好感度が下がる一方でした。

    ていうか殺人計画練って二人で行動していた時が一番幸せそうって何なの…もう本当に狂ってるよね…。
    衆人環視の中でいきなりキスしたシーンは不覚にもときめきましたが、その後、三木が涼馬に刺されて衝撃的を受け、更に一命を取り留めたかと思わせといて実は死んでいたという展開に更に衝撃を受け…。
    ここの落とし方が本当に容赦なかった。
    生きていたと思っていた三木は実は巽の妄想でした、なんて。
    でも巽が三木に向かって喋ってるシーン、よく見ると通行人がじろじろ見てるんですよね、巽の事。意味が分かった瞬間、ゾッとしました。

    巽は近い将来、あの男を殺すんだろうなぁとか、お姉さんの子供の親は多分、三木なんだろうなぁとか色んな謎が謎のまま終わってるだけに色々考えるとキリがないし、
    何かもう…疲れた。とにかく疲れた…(笑)
    誰も幸せになれない正真正銘のバッドエンドがお好きな方にはお勧めですが、基本、甘々を好む私にはハード過ぎました…。
    次はこれでもかというほど甘々の作品を読んで気持ちを浮上させたいです…(笑)

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  • まぁ、そりゃ幸せになんてなれませんよねっていう。刺されてからの流れは怒涛でしたね。
    お姉さんと旦那を殺っちゃって、子供と穏やかに過ごして欲しいです。ささやかな希望です。んで、成長した息子ともヤっちゃうんですけどね。(笑)

    そんな(笑)で済むような話は一個もなかったです。

  • 星は3.5です。三木も巽も思ったより可愛気があった。

  • とにかく痛いし苦しいし後味悪いし…最初から最後まで先がよめず引き込まれました。同時収録の短編が軽すぎて…振り幅広いな。

  • こんな結末だったんだ・・・

    自分の中にないもの、あるもの。

    人間って難しいね。

    しみじみ


    あとがきに書いてあった登場人物についてのくだりは、その通りだなと思って笑っちゃいました。
    国枝さん、好きだなぁ~

  • ハラハラドキドキの起承に拍子抜けの転、少し切ない結。読み終えてみればすごく物語に引き込まれていたんだなぁと。同時収録のコメディとの温度差がまたすごくていい読後感。

  • こうきたかあ。

  • 読んでいく途中は「わぁ…」と思い、最後は「えぇ!」っていう感想でした… 痛いし救いはないしで、どう頑張ってもこの2人のハピエンを想像する事ができなかったし、彼らの抱えてきたもの、溜まりに溜まったもの全てが表に出てきていない、そんな展開にも拘らず面白いんですよね… 登場人物全員がどこか歪んでるんだけど心底悪者にはなれない所が魅力的。巽の進む未来を見たいような見たくないような…

  • 割と普通な人が無自覚なうちに歪んだ愛とか狂気に堕ちていく話は大好き。ビッチな三木の色気と被虐性がたまらなく、それに巽の中にある嗜虐心と凶暴性が刺激されていく中盤までの展開は素晴らしく萌えました!でまさかの二転三転する甘くないラスト。ちょっと色々と深読みしたり考えさせられるラスト嫌いじゃない、むしろ好き!

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