おじょじょじょ 3 (バンブーコミックス)

  • 竹書房
4.05
  • (8)
  • (4)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 88
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801955288

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いや、最早ですね、誰に対して感謝すりゃいいのか、分からなくなりますわ、こんなグッと来る漫画を読んじゃったら
    やっぱり、ストーリー漫画は『小林さんちのメイドラゴン』だけど、四コマ漫画は『おじょじょじょ』が頭半分抜けてる感じがするなぁ(でも、きっと、『小森さんは断れない!』や『ふるまぷら』を読んだら読んだで、差が埋まって、各作品をベタ褒めするんだろうけど)
    一体、どれほど濃い人生を送っていれば、ここまで質の高い四コマ漫画のストーリーを組めるのか。淫靡さすら漂う絵柄だからこそ、話の魅力を深い所から引き出せているのだ、と判った上で受け構えていても、確実に急所を打ち抜かれる
    クール教信者先生は、ももせたまみ先生とは違う意味合いで、化け物級の才能を持ち合わせている。ストーリー漫画の質も高い点を鑑みると、ももせ先生を超えている可能性もあったりなかったり
    ホント、冗談抜きで、竹書房さん、『私設花野女子怪館』と『おじょじょじょ』をコラボさせてくれないかな、と悶々。まんがライフSTORIAなら、それも可能じゃありませんかね?
    この(3)で、メインなのは、姉妹の絆
    ついに、春の愛妹である秋が登場である
    クール教信者先生のキャラらしい、もしくは、地獄巡一族だけあってか、個性が濃い
    環境が作ってしまった、歪な二面性が、姉との距離を離してしまっているのが自分でも分かっているのに、努力に裏付けされた自身への才能のプライド、姉と共に過ごせなかった時間で積もり積もった淋しさが混ざり合って、余計に後継者への執着で自分を縛ってしまい、壁を高め、仮面を厚くしてしまう
    きっと、姉妹だけじゃ、この問題は解決しなかった
    しかも、徒然が存在しているだけでもダメで、彼が自分から二人の為に行動を起こしていなければ、事態は最善の方向に動かなかった
    兎にも角にも、徒然が男を魅せた巻、これで(3)の感想は纏められる
    とは言え、それだけじゃないのが、この(3)の面白いトコ
    恋人としての仲は肉体的な接触って意味でも深まり、天道ちゃんとクリスの関係性にも変化の兆しが見えたり、良くも悪くもクソジジイのじいやの秘密が明かされたり、春が新しい好きな物を見つけて才能を発揮する、など見所は満載
    また、これもクール教信者先生の作品らしいと言うべきなのか、案の定、徒然の素性には謎があったか。彼も、「前世組」なのか、それとも、歴史の闇で暗躍してきた裏家業の一賊なのか、それがサラッと公開されるのが楽しみ
    ただ、次巻がラストってのはショックである。漫画である以上、きれいな完結を迎えてこそ、と頭じゃ判っていても、心は現実を拒みたい。まぁ、その不安も、最終巻を読んだら、感じていた事が馬鹿らしくなるのも目に見えてるんだけど
    どの回も推しだが、やっぱ、ラブコメが主軸の四コマ漫画である以上、名前で呼び合う、そんなキスやセックスより重要なイベントを描いた、「おじょ29」が一番だ
    この台詞を引用に選んだのは、上記もしたが、徒然の静かながらも儚くない男気で肌が粟立ったほどだから。やはり、決意ってのは男の顔を一変させる。自分の行動に迷う事は人生で幾度もあるだろう、でも、結局、自分で決断して動いた者勝ちなのだ。たった一度しか吹かない風に乗る事が出来なければ、人間はマヌケで終わってしまう。きっと、クール教信者先生は、それを分かっていて、風に乗れる人なんだろう

  • この巻もじいやが絶好調というか元は地獄巡によってライバル企業の社長だったのか。何か意外

    妹の登場で一波乱あるかとおもいきや割とあっさり乗り切ったように思えてしまうのは春と秋の対決が最終局面のみなのと川柳やじいや、父親がそれなりの対応取ってるからだよな~。そもそもクリス来日で全く揺らがなかった春と川柳の仲が妹の登場で変化するわけ無いか
    それどころか秋まで川柳に惚れるのはちょっと予想外。まあ、要所要所できちんと応対して最後には「俺に甘えろ」だもんなぁ。あれ、全力で口説きに行ってるよね

    そしてまさかの川柳の出生に秘密があったという展開。「裏の方の川柳家」ってどういう意味だ?地獄巡家と因縁が有るんだろうか?

  • おもしろい。

  • うまいなぁ。コマを生かしている。メディアとしてのマンガのすごさを感じる。お父さんの目が初めて描かれた。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

多数の作家を輩出している漫画投稿サイト「新都社」にて、『ピーチボーイリバーサイド』を始め数多くの作品を発表。2012年に『小森さんは断れない!』で商業誌デビュー。その他に『旦那が何を言っているかわからない件』『小林さんちのメイドラゴン』『おじょじょじょ』『チチチチ』など多くの著作がある。

「2023年 『ピーチボーイリバーサイド(13)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クール教信者の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×