アイデアスケッチ ―アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド

  • 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784802510721

作品紹介・あらすじ

アート×デザイン×テクノロジーの分野で数多くの優れた卒業生を輩出し続けている日本屈指の教育機関「IAMAS(イアマス:情報科学芸術大学院大学)」。
そこで10年以上にわたって培われてきたアイデア共創手法「アイデアスケッチ」のノウハウをこの一冊に。

視覚的なブレーンストーミング手法であるこのイアマス式アイデアスケッチは、

・アイデアの飛躍:ポストイットにとどまらず、所定のフォーマットのA4用紙にスケッチ(可視化)することで、焦点をぶらさずにアイデアが広がる
・共創の促進:皆が同じ描き方のルールで描くことで、当事者意識と仲間意識が生まれる
・プラガブル:既存のアイデア出しやブレストに、「プラグイン的に」組み込める

などの特徴を持っています。

本書では、読者がこの方法論を理解し、自身のチームや組織の中に導入して実際に活用できるようスケッチの描き方からワークショップの運営方法まで具体的に示します。
新規事業開発に携わる担当者必読。

感想・レビュー・書評

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  • 0156
    2019/11/05読了
    共有するためのアイデアスケッチの描き方、グループワークの仕方というか。
    人と何かするときは参考にしたい。
    とにかく書くこと、意見聞くこと持つことが大事!

  • 小林さんの書籍。いつか役に立つ時に改めて読み直そうと思った。

  • ワークショップデザインの参考にしたくて読了。
    iPadにメモをしながらできたので、スケッチ要素も一緒にできてよかった。
    しかし、自分の行いたい趣旨とはやや齟齬があった。
    でも、参考にできる要素がたくさんあったので良い。
    事例集も豊富で、それを拡張してやるワークショップもあるので、あとは個別に落とし込んでいくので良いのだなと。

    ■目次
    はじめに

    第1章 アイデアスケッチの方法論
    アイデアスケッチの有用性
    実践的なスケッチの方法論
    あなたのチームを助けることは、あなたを助ける
    人々がカギ
    アイデアスケッチはどこから来たのか
    背景としてのサービスデザイン
    IAMASとは
    IAMASはいつこの方法論を使い始めたか
    この方法論をどのように拡張したか
    次章以降で説明する内容

    第2章 アイデアスケッチの実践
    イントロダクション
    それぞれのセクション

    STEP 01 準備
    ペン
    ワークシート
    マトリクスワークシート
    スケッチワークシート
    「他のアイデアをもとに」ワークシート

    STEP 02 練習
    イントロダクション
    スケッチの手順
    立方体を描いてみよう!
    立方体と球を描いてみよう!
    人を描いてみよう!
    様々な物体を描いてみよう!

    STEP 03 実践
    事前準備
    参加者を集める
    会場を準備する
    取り組むデザインチャレンジを設定する
    セッションを設計する
    実行
    イントロダクション
    マトリクス
    スケッチ
    共有
    投票
    ソートとマップ
    振り返り
    さらなる発展のために

    まとめ:アイデアの〈醸成〉について

    第3章 アイデアスケッチの事例紹介
    イントロダクション
    Summer Camp “Hack the World"
    パラメトリックデザインファニチャー
    ソニー株式会社との共同研究
    高校生向け講座「学びの杜・学術コース」
    名古屋工業大学

    おわりに
    良いファシリテーターになるために
    経験を積み、アイデアを繋ぎ、フローに入る
    実践的なガイドライン
    ワークショップのフレーズ集
    用語集

  • 実際にワークショップを体験するのが良いのだろうなとい印象を受ける。

  • アイデア・アイディア出しの方法論を誰でも実践できるようにコンパクトにまとめつつ、実例も提示することでより実践しやすいように書かれている名著と呼んで全く差し支えない本。

    デザインも洋書のデザインと思いきやIAMASという国内で出した本で、日本人でも読みやすいレイアウト。最高。

    書店でパラパラと読んで良さそうで買ってみたら実際良かった。

  • メモ
    ・スケッチはアイデアを提案し、探求するもの。プロトタイプはアイデアを記述し解決、検証していくもの。
    スケッチをもとにプロトタイプをつくる。

  • ワークショップに一手段としてできるようにしておくといいかも。

  • アイデアスケッチというワークショップの手法の解説も素晴らしいけど、後半のファシリテーターとしてのアドバイスやアナウンスの実例が特に役立つ。

  • スケッチを使いながらグループでアイデアを育てて行くワークショップを進めるための極めて実践的な優れたガイドブック。
    ハイライトと影、周辺の縁取りと言うシンプルなスケッチの方法を共有することで、表現に一貫性を持たせる。プロジェクトのシンボルカラーやスポンサーのコーポレートカラーをハイライトに使う色に選んで、求心力をうみだす。
    アイディアスケッチによるブレストの前にマトリクスを使って議論すべき領域を限定的にしておくと言うテクニックも面白い。
    巻末の、ファシリテーター心得も大変興味深い。私自身こういうワークショップは何度も運営しているが、ここにある心得には、参加者には秘密にしておきたかったことも書かれてしまっている(笑)

    全体的に、まったくの初心者と言うよりは、ある程度慣れたユーザや個人データを相手にしている本だと言える。つまり手が縮こまって全くアイディアが出てこない人むけではなく、アイディアは出せるけれども、ややもすると散漫になったり姿がバラバラに見えてしまうことに悩む人たちに、求心力を保ったまま、しかしアイデアが出やすくする方法をまとめたものだろう。

    好著。学生にもすすめたい。

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著者プロフィール

James Gibson(ジェームズ・ギブソン)
英国出身、2005年より日本に在住。滋賀県大津市と岐阜県大垣市の拠点において、プロジェクト、ワークショップ、アウトドアの間を行き来するスリム化されたモバイルオフィスを実践。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]では准教授としてデザインについて教えるとともに、メディア表現における修士号の研究を修了するために学生たちを支援している。Craft, Fabrication and Sustainabilityと根尾コ・クリエイションという2つの研究プロジェクトのメンバー。くわえて、個人研究としてNotes on Living OutsideCultural Norms(https://medium.com/@bigson2000)とOne Tree Academy(https://www.instagram.com/onetreeacademy/)を行っている。


「2017年 『アイデアスケッチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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