アイデアスケッチ ―アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド
- 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社 (2017年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784802510721
作品紹介・あらすじ
アート×デザイン×テクノロジーの分野で数多くの優れた卒業生を輩出し続けている日本屈指の教育機関「IAMAS(イアマス:情報科学芸術大学院大学)」。
そこで10年以上にわたって培われてきたアイデア共創手法「アイデアスケッチ」のノウハウをこの一冊に。
視覚的なブレーンストーミング手法であるこのイアマス式アイデアスケッチは、
・アイデアの飛躍:ポストイットにとどまらず、所定のフォーマットのA4用紙にスケッチ(可視化)することで、焦点をぶらさずにアイデアが広がる
・共創の促進:皆が同じ描き方のルールで描くことで、当事者意識と仲間意識が生まれる
・プラガブル:既存のアイデア出しやブレストに、「プラグイン的に」組み込める
などの特徴を持っています。
本書では、読者がこの方法論を理解し、自身のチームや組織の中に導入して実際に活用できるようスケッチの描き方からワークショップの運営方法まで具体的に示します。
新規事業開発に携わる担当者必読。
感想・レビュー・書評
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0156
2019/11/05読了
共有するためのアイデアスケッチの描き方、グループワークの仕方というか。
人と何かするときは参考にしたい。
とにかく書くこと、意見聞くこと持つことが大事!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小林さんの書籍。いつか役に立つ時に改めて読み直そうと思った。
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アイデア・アイディア出しの方法論を誰でも実践できるようにコンパクトにまとめつつ、実例も提示することでより実践しやすいように書かれている名著と呼んで全く差し支えない本。
デザインも洋書のデザインと思いきやIAMASという国内で出した本で、日本人でも読みやすいレイアウト。最高。
書店でパラパラと読んで良さそうで買ってみたら実際良かった。 -
ワークショップに一手段としてできるようにしておくといいかも。
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アイデアスケッチというワークショップの手法の解説も素晴らしいけど、後半のファシリテーターとしてのアドバイスやアナウンスの実例が特に役立つ。
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スケッチを使いながらグループでアイデアを育てて行くワークショップを進めるための極めて実践的な優れたガイドブック。
ハイライトと影、周辺の縁取りと言うシンプルなスケッチの方法を共有することで、表現に一貫性を持たせる。プロジェクトのシンボルカラーやスポンサーのコーポレートカラーをハイライトに使う色に選んで、求心力をうみだす。
アイディアスケッチによるブレストの前にマトリクスを使って議論すべき領域を限定的にしておくと言うテクニックも面白い。
巻末の、ファシリテーター心得も大変興味深い。私自身こういうワークショップは何度も運営しているが、ここにある心得には、参加者には秘密にしておきたかったことも書かれてしまっている(笑)
全体的に、まったくの初心者と言うよりは、ある程度慣れたユーザや個人データを相手にしている本だと言える。つまり手が縮こまって全くアイディアが出てこない人むけではなく、アイディアは出せるけれども、ややもすると散漫になったり姿がバラバラに見えてしまうことに悩む人たちに、求心力を保ったまま、しかしアイデアが出やすくする方法をまとめたものだろう。
好著。学生にもすすめたい。