交番の夜 (Linda BOOKS!)

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著者 : 名取佐和子
  • 泰文堂 (2010年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803002003

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交番の夜 (Linda BOOKS!)の感想・レビュー・書評

  • ねこもり食堂を読んで、単行本デビュー作の本書を読みました。
    月日を超えた物語が大きく描かれているという両作品に通じるものがありますね。
    同じ夜はひとつとしてない。いい言葉です。
    リョウヒロ巡査。この本だけで終わらせるにはもったいないキャラです。
    名取さんの他の本も読みたくなりました。

  • ずーーっと借りっぱなしやった本。
    借りっぱなしと言っても、借りて、延長して、いったん返してすぐ借りる・・・ちゅう状態で、次に読みたい人がリクエストをかけていなからできる技・・・。
    ちなみに最初に借りたのはいつかって、2016年8月ぐらい・・・。

    いやもうこうなってくるとなんで読もうと思ったのかは忘れるし、そもそも諦めて返しなよっちゅう話やけれども、イヤイヤイヤイヤ

    粘って読んでよかった。

    著者の本は読むのが三冊目なのね。
    前回に読んだ「シェアハウスかざみどり」も、読むまでに結構時間をかけたみたいやけど(;^ω^)それだけしても読むべきやわ(私にとっては)!!

    ただ、気軽には読めない。
    しんどいときにしんどい本を読むと余計しんどくなるので、
    「これ、今読んで大丈夫かな・・・?」
    ってちょっと警戒しちゃうねんな。

    それは決して、作品が面白くないとかそういう意味ではないので。むしろ逆かも。
    その世界に引っ張られても大丈夫なぐらいの体力が私にあるかどうかの問題。

    さて、この本が著者の単行本デビュー作やってんて・・・。
    そういわれてみれば、ペンギン鉄道やかざみどりよりも伏線があっさりしてたかもしれへん。

    あっさりというか・・・。

    でも最後に佳織が線香花火を届けに来たところとか、かなりグッときたなあ・・・。
    だってこれ、「最期」っていうてるよね。
    麻由子にドラマみたいな奇跡は起こってないってことやもんね・・・。

    それをいうたら森さんも亡くなってはるもんなあ。
    ちゅうかいきなり韓国の人が絡んでくるのはびっくりしたかも。えっ、そこ? 的な。笑

    このへんも伏線か。
    ああそうか、伏線の回収があっさりしてるというよりは、単に話が短いだけか!
    三章だけの話やけど、伏線はあっちこっちに張られてるし、そしてそれを全部いい形で回収してる。

    毎回思うけど、パーフェクトな人がパーフェクトにやり遂げる話じゃなくて、
    「たしょう、ダメでもいいんや」
    って思える人たちが、ダメなりに前に進んでいく話。(などと書くとひどい言い草やけど)

    でもそれは決して悲観的でもないし、彼らが最後に選ぶのは自分自身なので、見ていても気持ちいい。
    サクセスストーリーは大好物なので、どーんと窮地に立った人がどーんと逆転ホームランを打つような展開も見ていて気持ちいいけど、それは「パーフェクトな人が」の範疇かな。

    自分にとって重大な事件を自分なりに租借する話が多くて、それがあんまりにも身近すぎて
    「うっ」
    と、思えるものが多いのかな。


    (作中で)決定的に何かの物事が進むことはあんまりない。
    それよりも、「何かを起こそう」と、思うようになった、と、いう人たちばっかり。

    ああそうやな、何かを変えたくて、でも変える勇気がなくて。
    背中を押してくれることを期待している人が多いんかも。
    だから私は読んでいてどこか共感するところがあるんかもな・・・。

    佳織だって、現状から抜け出すために「初めて全力で考えた」わけよ。
    誰かに背中を押してもらいたいっていうのは、案外、当事者は本気で解決策を考えていないのかもね。

    それは、満足できない現状を打破する勇気もそうやし、飲み込むための勇気もそうやね・・・。

    いろんな物事はつながっていて、経緯があって原因があって結果がある。
    だからこそ、そこに関わる人はシンプルに考えるほうがいいんかもなー。
    だってすべての経緯や結果を網羅できるはずはないんやもの。
    それぞれに結果も経緯もあるから、全部をどうにかしようなんて思わずに、一本筋だけ通せばいいんかもな。

    「やりたいことをたくさん見つける」のが「生きるということ」と、言って、でも「生きる」ってことは、「たくさんの曲がり角を越えて、『さよなら』を経験する」と、言う。
    生きてるかぎり、後悔はなくならないのだとも。

    それってつまり、やりたいことをたくさんやっても、後悔することもあるってことだよね・・・。
    だったら、後悔ってしてもいいけど後に引きずらないほうがいいのかもしれへんな。
    どの道を通っても、どの曲がり角を曲がっても、絶対に自分が選ばなかった「残した道」はあるんやから、残した道のことをいつまでも考えるのって、損な気もする。


    うまく言えないけど・・・、とりあえず、ほかのタイトルもリクエストしてみよう。


    ただ、(今のところ)やや突拍子もない登場人物が出るということは、共通してるのかも・・・。
    (なんでそこにインパクトを加えるのかは謎やけど。笑)

    智矢だって結構キャラが立ってるやろうに・・・(笑)。
    了津さんはじめ、鵜ノ森交番の面子が濃すぎて、普通のいい子にしか見えん。
    亜衣ちゃんだって十分濃いい。


    ■■■■


    ■帯革 たいかく


    皮革で作った帯。バンド。ベルト。かわおび。

    機械の動力を伝えるためのベルト。調べ帯。調べ革。


    ■隧道 ずいどう


    地中に掘った,墓室に通じる通路。

    「 ずいどう 」に同じ。

    (2017.01.23)

  • 自閉症…
    考えさせられる内容だった

  • 住民のことなら知らないことのないリョウヒロこと了津寛子巡査。
    長身にカーリーヘア姿の奇抜な婦警が、今夜も交番を訪れた住民の『本当の悩み』を解決します。

  • 1973年、神戸生まれの名取佐和子さん、初読み作家さんです。単行本デビュー作「交番の夜」を読みました。2010.9発行です。長身でカーリーヘアで物怖じしない女性警察官、了津寛子(りょうつ ひろこ)、自称りょうひろwが主人公の物語、連作3話です。交番に世界地図を貼り、管轄地域のことは隅から隅まで頭に入れて、住民の愚痴や悩みにも嫌な顔ひとつせず、住民から慕われている了津巡査です。このような警察官がいると、交番にちょっと寄りたくなりますね!名取佐和子さんの作品、もっと読みたくなりました。(^-^)

  • 地域を見守る顔なじみのお巡りさんがいるって
    いいなー。安心感が全然違うと思います。

    了津寛子を略して「リョウヒロ」・・・
    これは呼びづらい。
    この呼び方を押しつけるのはやめて頂きたい(笑)。

    全体的に温かい気持ちになったような気になる
    のですが、アレ?何か出来すぎ?と思える部分も。
    特に最終章は美談っぽくなってるけど、
    この展開はちょっと無理矢理では・・・と感じて
    しまって。面白かったんですけどねー。

  • 交番と住人との心温まる物語3つの連作中編集。
    自分や家族について何でも知っているおまわりさん、頼もしいと感じるか怖いと感じるか、紙一重。安心感があるのは、主人公・了津巡査のユニークなキャラのおかげかも。
    苦くも読後感の素敵なお話たち。じんわりあったかくなりました。

  • もしも、交番に入った瞬間に「パーン」という音がしたら・・・。新人警察官の花井健太郎でなくても「う、撃たれた!?」と思うだろう。その音の正体は、花井を歓迎するために鵜ノ森交番勤務の両津寛子が鳴らしたクラッカーの音だった。彼女を訪ねて住民たちが交番へとやってくる。愚痴を聞いてもらったり、焼き芋のおすそ分けを持って来たり。身近なお巡りさんが大活躍。

  • 眼差しが人に対する愛に満ちててじんわりと心に染みました。
    登場人物ひとりひとりを丁寧に描いていて、そのおかげでそれぞれの人物が印象に残ります。
    それでいて、物語を動かすキーパーソンについては本人からの視点で描かれないところが新鮮でした。
    この方の他の作品も読みたいです。

  • ばらばらの短編集のように見えて一本の大筋がある物語。
    こんな警察官がいたら、交番の近寄りがたさもないだろうに。

  • 「同じ夜はひとつとしてないですからね」
    古いニュータウンの中に立ち、みそら新町を管轄とする鵜ノ森交番には変わった女性巡査がいる。リョウヒロこと了津寛子巡査。長身にカーリーヘア姿の奇抜な婦警は住民のことで知らないことはない。
    彼女が今夜も交番を訪れた人々の問題を解決します。

    お気に入りは弥生きょうだい。ほろっときた。

    リョウヒロはきっと管轄内の人々にとっては親しみやすく、また悩みも解決してくれるいい警察官なんだと思う。しかし読み通してもリョウヒロが本当に相手のことを考えて真相に迫ろうとしているようには見えない。たしかに秘密で張り詰めているより、吐露した方がいいときが多かろう。しかし総てが総てそうではない。秘密を吐露させてあげなければならないというメッセージ性は至極偏っている、押し付けがましい偏見だ。
    また住民のことなら何でも知っています、という警察官がいるというのは安心感よりもとても気味が悪い。それが先輩警官のノートからの情報ならなおのことだ、と思う。また最終章はあまりにご都合展開過ぎると感じた。

  • 了津さんという極めてユニークな女性巡査が話の軸。彼女の魅力的な奇行と地域からの愛されっぷりとその捜査効果がモリモリに書かれているのに、どうも惹き込まれない。・・・文章の中に彼女自身の心理が見えてこないからなのだろうな。惜しい。

  • 些細な優しさが人間関係に温かみを与える。
    少し心があったかくなる作品です。
    奇抜な主人公が、前に出過ぎなくさりげない存在なのがいい。


    本の内容の引用
    住民のことなら知らないことのないリョウヒロこと了津寛子巡査。長身にカーリーヘア姿の奇抜な婦警が、今夜も交番を訪れた住民の『本当の悩み』を解決します。ミリオンセラー「99のなみだ」で数々の名作を生み出した名取佐和子、待望の単行本デビュー作。

  • 交番の夜というタイトルで気になって読んでみた。交番と言ってもほとんどかかわらないまま日常は過ぎていくが実際にはこんな体験は出来ないだろう。でももし自分の住んでいる地域の交番にこんな人たちがいたらもっと違う()日常が感じられるだろう。ミステリではないけど、日常に隠れている大切なことを見つけている。

  • 住民のことなら知らないことのないリョウヒロこと了津寛子巡査。長身にカーリーヘア姿の奇抜な婦警が、今夜も交番を訪れた住民の『本当の悩み』を解決します。ミリオンセラー「99のなみだ」で数々の名作を生み出した名取佐和子、待望の単行本デビュー作。

    《2010年9月17日 読了》

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