武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。2 ((アース・スターコミックス))

著者 :
  • 泰文堂
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本棚登録 : 31
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803007855

感想・レビュー・書評

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  • 今、私の中で鎬を削り合っている、ラブコメ漫画は多いが、頭一つ抜け出ているのは、やはり、この『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた』である
    横に並んでいるのは、まことじ先生の『宇宙大恋愛』、杉本萌先生の『たりんたらん』なのだが、この『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた』は他の二作品と異なり、四コマ漫画なので読みやすさは勝っていると思う。まぁ、1pに二本、掲載して欲しいと思っている人はちょっと不満かも知れないが、私はアリだな、と一巻を読んだ時から思っているので、あまり気にならない
    本編では、先の巻のラストで登場した、メガネっ娘の正体が判った。残堀川会長、川堀さんが驚くハズだ。残堀川会長の、いくら、同性とは言え、度が超えたセクハラにいよいよ我慢できなくなって、生徒会を抜けた元メンバーと、いきなり再会すりゃ、平静を装えなくなるのも当たり前
    けど、この伊奈平ちゃん、可愛い所もあるのだ。表紙、裏表紙を見れば、一目瞭然だが、この娘も、恋する乙女だw
    意中の相手は、書記の神明くん。彼も伊奈平ちゃんが「好き」なんだけど、彼女のそれとはちょっと食い違っちゃっている。果たして、伊奈平ちゃんは、「好き」以上の「好き」を、神明くんに抱かせるコトは出来るのか!? この二人の恋路は、恋愛初心者マークが今だに取れない、武蔵くんと村山さんにかかっている!!
    そんな二人のヨチヨチ歩きな恋の進展には、この2巻でもニマニマできる
    実に初々しい。ぶっちゃけ、羨ましくなるほどだ、。ああ、私にも、この程度のスキンシップと言えないほどの触れ合いで、顔色が変わっちゃう頃があったんだけどなぁ、いつのまにか、慣れで擦れちゃったようだ。今、彼女に頭を撫でて、そうねだられても、何ら抵抗なく、すんなり撫でられちゃうな。まぁ、それ以前に、頭を撫でて、と求められる状況にもならないだろうが・・・・・・いかんなぁ、自分から動かないと
    ある意味、倦怠期に入っちゃいそうなカップルにお勧めしたい、恋愛漫画だ。付き合い始めた頃の、相手への思いやりが過ぎて、距離を縮める一歩が踏み出せない、そのもどかしい気持ちを思い出す事で、きっと、相手の魅力を再発見できるだろうし、相手が好きだからこそ言えずにいる、自分の欠点を見つめ直し、直すキッカケにもなる
    また、この巻も次巻への繋ぎ方が巧い。武蔵くんに、ちょっとばかし腐った好意を抱いている本町さん、彼女の存在が、今後、村山さんとの関係をどう引っ掻き回し、生徒会にどんな影響を齎すのか、楽しみだ
    あと、残堀川会長の登場ポーズや、コスプレもこれから、どんだけ過激になるのか、も期待している点の一つだ。セクシーな衣装で、無自覚に川堀くんを悩殺しちゃってる残堀川会長、罪な女性だwww
    個人的にお勧めの話は、武蔵くんがちょっとだけ勇気を出し、男を見せてくれる、第三二話だ。キスが出来ても、セックスが出来ても、やっぱ、手を繋ぐって行為は、恋人同士にとっちゃ、どことなく、特別な気がするんだよな。目を合わせたり、言葉を交わすよりも、密着している掌から互いの心が伝わり合うからかな
    この台詞を引用に選んだのは、伊奈平ちゃん、頑張れ、と応援したくなったので。確かに、神明くん相手じゃ、これくらいのやる気を出さないと戦えなさそうだ

  •  じれじれ恋愛四コマ漫画の二巻である。今回は生徒会の新たな(というか元の)メンバーが加わり、じれじれっぽい組み合わせが三つに拡大している。
     物語としては、主人公二人のクラスメイトや親類など、幅を広げ始めている。ネット連載である以上、かなりのハイペースで描かれているのだろうけど、それだけにこうしたキャラの相関を広げることでネタ幅を広げるのは必須だろう。
     ただ、個人的にはやや疑問でもある。焦点がブレるのだ。もともと、そこまで中心の二人に焦点が合っていたわけではないのだけど、ここからさらにポイントが増えてしまうとなると、タイトル倒れになりかねないなと。

     二人のじれじれの演出についても少し気になるところがないでもない。そうした点も加味して、星三つ半相当ではないかと判断した。

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著者プロフィール

「GANMA!」にて『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』『今日のひとコマ』を連載。著作として『本が好き子さん』(太田出版)『ナン様とレン』(電撃コミックスEX)など。

「2015年 『じょしよん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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