戦国小町苦労譚 二、天下布武 (アース・スターノベル)

著者 :
  • 泰文堂
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本棚登録 : 64
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803009231

作品紹介・あらすじ

タイムスリップから約2年-相変わらず農業に明け暮れる静子だったが、信長から「弓勝負」を持ちかけられたのをきっかけに、クロスボウを増産したり、村の拡大を機に戸籍まで作成することに。そして例のアレの生成に成功し、軍事的支援も!?そんな中、信長はついに稲葉山城を攻め落とす。なぜか迷い込んできた本多忠勝や、同じくなぜか面倒を見ることになった前田慶次、濃姫まで絡んできて、より一層歴史の渦に巻き込まれていく静子の運命に刮目あれ!

感想・レビュー・書評

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  • まあ、歴史SFファンタジーかなあ。相変わらず、農業、畜産、窯業、インフラなどの知識が凄い。今回は、栄養学まで援用して、家老の息子を鍛えたりする。登り窯を作って磁器を制作もするし、コンクリートも作る。実際の歴史に先駆けて、綿花の大量栽培も計画する。静子は、転移する前に「戦国時代と現代科学技術の考察」というノートを作っていて、天下統一をするのに、さらに統一後に何をしていくかを、構想だけでなく、詳細な技術・手順まで書いているのだ。普通の女子高校生じゃないよね。信長は、美濃を攻略して着々と天下布武の手を打っていくが、静子の技術が無茶苦茶役に立っていて、このままじゃ歴史は変わってしまうんじゃないかな。本田忠勝が静子にベタ惚れになってしまうだとか、前田慶次が出てくるとか、濃姫に気に入られるとか、ちょっとしたくすぐりはあるが、おおむね糞真面目に物語は進んでいく。そこもいいんだよなあ。

  • 2巻ではまた重要な主要人物たちが登場。
    信長の正室でほぼグルメ担当の濃姫、静子にベタ惚れ三河の本多忠勝、そして静子の馬廻衆の前田慶次、可児才蔵、森長可(勝蔵)。

    この馬廻衆たちがあとあと良い役になっていくのだよね。そして勝蔵君はまだ静子と出会った時は10歳で、これから成長してくのがまた良いんだよね。
    奇妙丸君といい、勝蔵君といい、少年キャラがかわいい。

    次第に織田家臣の中で力を見せる静子は、農作物や村作りのみならず、信長の無茶振りを受けて技術開発の要にもなっていく。

    静子が信長にタイムスリップをカミングアウトし、普通ならキチガイ扱いされてもおかしくないところだけど
    静子のあまりに飛び抜けた能力と時代にそぐわない価値観に、思考の柔軟な信長はむしろ納得してしまった。
    これで二人の間には隠し事みたいなものが無くなり、これまで以上に信頼が芽生えた様子。
    タイムスリップした静子と出会う直前の信長が、謎の老婆から「剣が刻の落胤を運ぶ」的な予言を聞いていたとの情報もあり。

    さらに、2巻の終盤のほうでは、拾得物から、静子以外にあと2名が現代からタイムスリップしている事が判明。
    あ〜この2名はあれですね。小説家になろうの方で先に読んじゃってるのでアレだけど‥

  • 背ラベル:913.6-キ-2

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