戦国小町苦労譚 三、上洛 (アース・スターノベル)

著者 :
  • 泰文堂
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本棚登録 : 59
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803009569

作品紹介・あらすじ

戦国の乱世に迷い込んで早三年…生き残るため、存在価値を示すため、がむしゃらに農業改革に邁進していた静子だったが、いつの間にか信長から要職まで任されるように。そしてついに「女が軍勢にいると宣しくないという験担ぎなどぶち壊す」と言いだした信長のせいで、戦場デビューを果たすことに!そんな後方支援の甲斐あってか、いよいよ上洛を果たす信長。一方、濃姫が新しい料理人を雇うことになるが、そこにいたのは静子もよく知った人物で-

感想・レビュー・書評

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  • 織田信長が上洛する。裏で静子は、御館様の希望を叶えるためにいろいろ奔走するのだが、基本は自分のやりたいように農業や養殖、衣食住のこと、様々な技術的なこと、洗濯機や旋盤、麻織機などの機械を作ったり、バイオプラスチックを作ったりしているので、随分と楽しそうである。しかし、ちゃんと信長の天下布武のためにいろいろ画策もしている。京治安維持警ら隊を作ったり、本願寺との対立の裏の首謀者、公家の近衛前久を食事で誑し込んで、信長の味方にしてしまったり。濃姫は結構えぐい女性で油断がならないのだが、結局は誑し込んでいるんだよね。磁器の蚤市や清酒製造で柴田勝家や佐々成政も味方にしてしまう。そうそう足利義輝が現れたのにはびっくり。いろんなことで史実は変わってしまうよ。明智光秀が出てきたが、謀反を起こさないように静子はきっと手を打っていくんだろうな。10巻以上あるようなので、先は長いなあ。でも、私には無茶苦茶面白いよ。

  • 面白いな〜。
    相変わらずの博識っぷりで…
    普通バイオプラスチックの作り方なんて知らないよね。
    静子は信長を生かすつもりなのね。
    タイムスリップものって、結構歴史を変えない様にって展開していくものが多いから新鮮だわ。

  • 3巻は1、2巻と比べて厚みがあって、巻末には小話も収録されててお得感があった。

    内容的には表題通り信長の上洛に静子が従軍するというのが前半で
    後半は近衛前久が登場し、静子と接触するなど今後の物語の展開的に重要な人物が出てきた。
    タイムスリップ組の足満の素性が明らかになったり、みつおの第二の人生としても進展があったり等楽しめた。
    使える食材や調味料が増えたこともあり、ひつまぶしなどのグルメパートが秀逸だった。

    上洛とはいえ現状では静子自身が軍事行動に加担するとか、兵器開発に携わるとかそんなことはなかったのだけど、足満がそれ系の助力を信長に約束し、今後の国盗り合戦的な展開に目が離せなくなってきたかんじ。

    みつお持ち込みの苗の果物育成や技術街の開発状況など、この小説の見どころでもある豆知識パートも相変わらず面白かった。

  • 背ラベル:913.6-キ-3

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